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古いゲームをレイトレ対応にできるMOD開発ツール「RTX Remix」公開

 NVIDIAは、既存のゲームにおいて、パストレーシングやDLSSなどの高画質化機能をMODとして利用可能にするプラットフォーム「RTX Remix」のランタイムを公開した。オープンソースで提供しており、クリエイターツールキットについても近日公開を予定している。

 RTX Remixは、既存のゲームの高品質化MODを作る際に、パストレーシングやDLSS、AIで強化したテクスチャ、ユーザー作成のアセットなどを簡単に活用できるようにするMOD開発用プラットフォーム。DirectX 8およびDirectX 9で動作するゲーム向けで、ランタイムとクリエイターツールキットからなり、2022年末に公開された「Portal with RTX」などでも活用された。

 今回公開されたのはランタイムで、BridgeとRendererの2つで構成される。Bridgeは、オリジナルのゲームの32bitプロセス内からレンダリングコマンドのストリームをキャプチャし、64bitの命令セットへ変換することで、使えるメモリ領域を広げ、最新のレイトレーシングAPIなどとの互換性を高める。

 Rendererは、RTX Remix Modから高品質化したアセットを見つけ出し、オリジナルのゲーム側で対応するアセットと置き換えて表示する。また、後日公開予定のクリエイターツールキットを使えば、ゲームシーン内の新たなアセットやマテリアル、ライトなどを簡単に作成し、割り当てられるようになるという。