ニュース

Macの出荷台数が40%減、PC全体も29%減。IDCの2023年第1四半期調査

2023年第1四半期のメーカー別PC出荷台数(出典:IDC)

 International Data Corporation(IDC)は、2023年第1四半期のPC出荷台数に関する調査結果を発表した。速報値によると、全世界での出荷台数は5,690万台で、前年同期と比べて大幅減の29%減となった。コロナ禍前の2019年第1四半期(5,920万台)、2018年第1四半期(6,060万台)と比べても明らかに少なく、同社では、コロナ禍によるPCの高需要が終わったものとみている。

 メーカー別で見ると、首位がLenovoで1,270万台(シェア22.4%)、2位がHPで1,200万台(同21.1%)、3位がDellで950万台(同16.7%)、4位がAppleで410万台(同7.2%)、5位がASUSで390万台(同6.8%)となった。このうち、前年同期比で最も出荷台数の減少割合が大きかったのはAppleで、40.5%減となった。

 チャネル在庫については2023年半ばから第3四半期頃まで増加傾向が続くとみており、世界経済の回復が見込まれる年末にかけては、Windows 11へのアップグレードの検討が始まることもあり、再び増加に転じるだろうと予測している。また、多くの工場が中国国外での生産を検討し始めており、市場成長と需要の停滞によってサプライチェーンに変更する余地を与えているとも分析している。