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パイオニア、100年以上保存できるJIS X6257規格準拠のアーカイブ用BDドライブ
2023年1月24日 16:21
パイオニア株式会社は、X6257規格に準拠したBDドライブ「BDR-WX01DM」、および対応ディスク(3枚セット)「IPS-BD11J03P」を発売した。価格はオープンプライスで、実売予想価格は前者が6万円前後、後者が2,000円前後の見込み。
長期データ保存用光ディスクの品質判別方法および長期保存システムの運用方法を定めたJIS X6257規格に準拠。専用ライティングアプリ「DM Archiver」を使用した「DM for Archive」方式により、記録したデータを100年以上長期保存できる。このため、保存が義務付けられている法定保存文書や、今後保存が義務化されている電子取引データのほか、企業の保有データや個人データの長期保存に向くとしている。
また、公益社団法人日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が、アーカイブ用光ディスク製品の品質の高さを認証する「JIIMAアーカイブ用光ディスク製品認証」を、ISO/IEC 16963準拠の寿命試験で100年以上の推定寿命がある「DM for Archive」対応ディスクとの組み合わせで取得。この組み合わせで記録した際の品質は、JIS X6257規格で定められた「良好な状態」(100年以上の長期保存が可能)に該当するとしている。
BDR-WX01DMでは、ピックアップには業務用ドライブに採用されている高品質な光ピックアップを採用し、安定した記録と再生を実現。また、高い耐塵耐久性を実現するダストシールド構造、高信頼性モーターなど、機構系も業務用を踏襲している。インターフェイスはUSB 3.0で、最大書き込み速度はBD-Rが12倍速、DVD-Rが16倍速、CD-Rが40倍速など。
一方、IPS-BD11J03Pは全ディスクに対して欠陥・サーボ検査を行ない、通常のBDより厳しい検査基準を用いて品質管理を徹底。寿命推定試験結果に基づいた検査基準の加速試験を全ロットに対して行ない、合格したディスクのみを出荷している。