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v6プラスFAV gaming全勝で5位浮上!Good 8 Squadは2度目の延長戦を制して絶好調!ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 第7節 Day2レポート
2022年10月26日 14:20
いよいよリーグ前半の折り返しを迎えた「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」。本日第7節Day2の1試合目はホームのv6プラス FAV gaming VS アウェイの広島 TEAM iXA、2試合目がホームのSaishunkan Sol 熊本 VS アウェイのGood 8 Squad。実況は大和周平氏の予定だったが、体調不良につきアール氏が代役で登場となる。解説はハメコ。氏。
本日の見所は何といってもSaishunkan Sol 熊本とGood 8 Squadの一戦だ。現在、トップを独走するGood 8 Squad相手に、現在、若手でも勢いのあるひぐちとShutoを擁するSaishunkan Sol 熊本が、どのように挑むのかは注目のポイントといえる。
ここで選手たちのインタビューなどでたびたびコメントされる「ワールドウォーリアー」について簡単に解説しておこう。正式名称は「CAPCOM Pro Tour 2022 World Warrior」で、株式会社NTTe-Sportsとカプコン主催のオンライン大会となる。本大会は月に1度開催される4回の予選大会と1回の本選で構成されており、予選大会の成績に応じてポイントを獲得でき、累計ポイント上位8名が本選に出場できるという仕組みだ。
この大会において、現在好調な成績を収めているのが、ひぐちやShuto、竹内ジョンなどの若手選手たちなのだ。8月に行なわれた第1回予選の優勝が竹内ジョン、9月開催の2回予選がShuto、10月23日に開催された第3回予選ではひぐちが優勝を収めている。次回第4回予選は11月27日開催予定のため、興味のある人はチェックしてみてはいかがだろうか?
ということで早速第7節 Day2の様子をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。また、本文中の選手名については敬称を略している。
v6プラス FAV gamingが全勝で勝利! ジンクスを破って晴れやかな笑顔のボンちゃん
1試合目はホームがv6プラス FAV gamingで、出場メンバーはsako、ときど、ボンちゃん、鶏めし。対するアウェイは広島 TEAM iXAで、出場メンバーはストーム久保、ガンファイト、稲葉、クラッシャー。
アウェイとなる広島 TEAM iXAの事前オーダーは先鋒、クラッシャーのバーディー、中堅がストーム久保のアビゲイル、大将は稲葉のベガ、待機選手はガンファイトとなる。このオーダーを受け、ホーム側、v6プラス FAV gamingの先鋒にはsakoのメナトが登場する。
先鋒戦の意気込みを聞かれたクラッシャーは「この組み合わせ、結構キツイんで、まぁ向こうとしては多分、めちゃくちゃやってくるんだろうなと思ってるとは思うんですけど、これを超えるくらいめちゃめちゃにしてやろうと思います」とバーディーのハチャメチャプレイをアピールした。
対するsakoは「え~、そうっすね。ここは1試合でも勝って、ちょっとチームに貢献したいと思います」とシンプルなコメントに留めた。
sakoメナトとクラッシャーバーディーの先鋒戦。sakoメナトはVトリガーI/VスキルII、クラッシャーバーディーはVトリガーI/VスキルII。
1戦目1ラウンドはクラッシャーバーディーの猛攻がヒットして攻め切って先制。2ラウンドはsakoメナトが立ち回りを有利に展開し、ここを攻め切って取り返す。3ラウンドも攻め切り、リーサルにクリティカルアーツ「ウン・ネフェル」を決めて1本を先取した。
インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドは時間をじっくり使って攻め切ったsakoメナトが先制。2ラウンドもsakoメナト有利の展開ながら、クラッシャーバーディーが逆転のVトリガー「エンジョイタイム」発動からのEXキリングヘッドで攻め切ってここを取り返す。3ラウンドはお互い時間をじっくり使った攻め合いが展開。タイムアップ前にうまくsakoメナトを削り切ったクラッシャーバーディーが勝利して1本を取り返した。
さらにインターバルを挟んでの最終3戦目1ラウンドは五分の攻め合いからクラッシャーバーディーが攻め切って先制。2ラウンドはsakoメナトが取り返す。フルカウントの最終3ラウンドはギリギリの状況下で一進一退の攻防が展開。激戦の末に最後はゲージを貯めていたsakoメナトがクリティカルアーツ「ウン・ネフェル」をリーサルに決めて削り勝ちで勝利した。
先鋒戦、sakoメナトの勝利により、v6プラス FAV gamingが先制の10ポイントを獲得した。
中堅はストーム久保のアビゲイルに対してボンちゃんのサガットが挑む。意気込みを聞かれたストーム久保は「まあ、予想通りですね。やることはやってきてましたし、さっきのクラッシャーさんの試合をちゃんとね、引き継いでいって、本当のストリートファイターVを見せたいと思います」と熱くコメント。これに対してボンちゃんは「そうですね、なんか、何使ってくんのかわかんなかったすけど、ま、久保(ストーム久保)来たら倒そうと思ってたんで、まぁ準備はしてあります。大丈夫だと思います」と冷静に返した。
ボンちゃんサガットとストーム久保アビゲイルの中堅戦。ボンちゃんサガットはVトリガーI/VスキルII、ストーム久保アビゲイルはVトリガーI/VスキルII。
1戦目1ラウンド、タイヤを活かした攻めを決めていくストーム久保アビゲイルに対して、きっちり守り切って攻めるボンちゃんサガットが先制。2ラウンドもタイヤを活かした連携を使うストーム久保アビゲイルに対して、きっちり守り切り、タイガーショットで決めて連勝で1本を先取した。
インターバルを挟んでの2戦目、多キャラ使いのストーム久保だが、今回はアビゲイルで続投。ここでもボンちゃんサガットがストーム久保アビゲイルの対策が万全で、つけ入る隙もなく、ここを連勝。2本連取で中堅戦を勝利した。
中堅戦のボンちゃんサガット勝利により、v6プラス FAV gamingが累計20ポイント獲得となった。
大将戦は稲葉のベガに対して鶏めしのダルシムが挑む。意気込みについて稲葉は「リーグがもう折り返しなんですけど、厳しい展開がちょっと続いちゃってまして。まぁダルシム戦、ちょっと嫌だなとか思ってたんですけど、“島根の仙人”が力を貸してくれまして、これはいけるんじゃないかと思っております。頑張ります」とYHC-餅に協力してもらったとコメント。
アール氏から「稲葉選手は“島根の仙人”から秘伝を教わったとコメントありましたが」と聞かれた鶏めしは「この間、他のベガ使いと一緒に、あの餅さん(YHC-餅)とも一緒に練習してたんですよね。なので別にそんな秘伝とかないような気がするんですけど。ただ、チームのためにも、一緒に練習してくれたベガ使いの方のためにも、ちょっと負けられないんで、ここは勝ちます」と勝利宣言を決めた。
鶏めしダルシムと稲葉ベガの大将戦。鶏めしダルシムはVトリガーI/VスキルI、稲葉ベガはVトリガーII/VスキルI。
1戦目は鶏めしダルシムのVトリガー「ヨガバーナー」などの炎攻撃がガッチリ決まって連勝で1本を先取。2戦目は稲葉ベガの立ち回りがうまくここを先制。2ラウンドは再び鶏めしダルシムの火攻めがうまく決まって取り返す。3ラウンドも鶏めしダルシムの猛攻で決めて2本目も鶏めしダルシムが連取した。
3戦目1ラウンドは鶏めしダルシムが攻め切って先制。2ラウンドは勢いで攻め切った稲葉ベガが取り返す。3ラウンドは稲葉ベガがクリティカルアーツ「アルティメットサイコクラッシャー」で攻めて反撃を狙うも、その後も鶏めしダルシムが冷静に対処してそのまま攻め切って勝利。3連勝で鶏めしダルシムが大将戦を制した。
大将戦、鶏めしダルシムの勝利により、試合結果はv6プラス FAV gamingが40-0の全勝で勝利となった。
試合終了後は勝利したv6プラス FAV gamingへのインタビューが行なわれた。
先ずは先鋒戦に勝利したsakoに感想を求めると「そうっすね。クラッシャーさんとめっちゃ久しぶりにやってんけど、相変わらず、なんかその詰め方がめちゃくちゃうまくて、かなり冷や冷やしたけど、なんとかここで勝てたのがでよかったと思います」とした。
中堅戦に勝利したボンちゃんは開口一番「いや、引っ込まなくてもちゃんとチームが勝てましたね! いやー、非常にうれしい!」とコメント。ここまでの試合にて自身が出ない試合の方がチームが勝利していたジンクスを気にしていたようで「いや、口にしたらね、なんか気にしちゃいますよね」とにこやかにコメント。
試合内容については「そうですね。元々やっぱああいうデカキャラに対しては、結構サガットは勝てるのが長所な感じだったので。まぁ久保が来たらね、大体デカキャラを使っていたんで、まぁ責任は持ちたいなみたいな感じで思ってたんで、仕事できたんでよかったっすね」とした。
不調も続いたボンちゃんに復調の兆しが見えたような印象と言われると改めて笑顔で「ですね! 今後に期待ですね!」と解説者のようなコメント。これにはハメコ。氏も「俺たちのコメント取られました」と返す和やかな展開となった。
本日待機だったときどは「いや、本当にもう頼もしかったっす、その一言につきますね。今回僕が結果として出ないことになったんですけど、まぁボン(ボンちゃん)がいい感じで勝ってくれて、今後に期待が高まりますね。イケメン対決やりたかったっすけど、相手が出てこないんで、ちょっとしょうがないですよね」とした。
大将戦に勝利した鶏めしは「元々ベガって、昔からおびさん(@obiheart634)っていう人とちょくちょくやってたんですよね。なので、結構ベガに対しても自信があったりして、他のベガ使いにも、何人もちょっとお願いしたり、自分なりに色々詰めてきた物が形になって、本当によかったですね。ただ、ちょっと何人か具合が悪くなっちゃうようなベガ使いがいるかもしれないんすけど、でもおかげで勝てたんで本当感謝してます」とした。
具合が悪くなったというコメントにアール氏が「何人か壊してきたって感じですね」と質問すると「なんか、2人ぐらい具合が悪くなってる人いるんですよ」と困惑した様子で返す鶏めし。
どぐらさん…オビさん…エルシャールさん…終わったよ…https://t.co/S0qjgDUCnI
— CG/鶏めし(TORIMESHI) (@torimesi911)October 25, 2022
▲鶏めしの試合終了直後のツイートでは、前述のおびさん以外にどぐらや、プロゲーマーのエルシャール/FLAG-41(@hershel0716)の名前も挙がっていた
また、大将戦を多く任される鶏めしに対して、プレッシャーなどについて尋ねると「結局、ホームとかで、自分が、このキャラ行けますよって言ったら、たまたま大将になったりとか。アウェイでも、自分が大将になって、他の人が勝つみたいな、そういうプランもあったりとかして、大将張ったりするんですけど、そんなに緊張しないですね。まあもっと緊張するようなゲームやってるんで。まぁ、深くは言わないですけど」とコメント。
ことりのジャンプキング
— CG/鶏めし(TORIMESHI) (@torimesi911)October 17, 2022
配信はこちら⬇️
https://t.co/SMLtNsB4UYpic.twitter.com/5c6PxywLDt
▲なお、鶏めしはSTEAMやSwitchでリリースされている「Jump King」というジャンプで次々とステージを進めていくシンプルなアクションゲームが大好きで、SFL 2022開幕以前からよく遊んでいるとのことだ
次節への意気込みについてsakoは「そうっすね。ここ半分でやっとね、ちゃんとなんか気持ちよく勝てたんで。まぁ、残り半分あるから、まだまだちょっと気を引き締めて頑張っていこうと思います」としてインタビューを締めくくった。
ひぐちとカワノ、若手ナンバーワン決定戦が急遽開幕!?
2試合目はホームがSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、ひぐち、YHC-餅。対するアウェイはGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、ぷげら、カワノ、どぐら。アウェイとなるGood 8 Squadの事前オーダーは先鋒がガチくんのラシード、中堅がどぐらのベガ、大将はカワノのコーリン、待機選手はぷげらとなった。このオーダーを受けてホーム側、Saishunkan Sol 熊本の先鋒はShutoのユリアンが挑む。
先鋒戦の意気込みを聞かれたガチくんは「Shutoね、かなり勢いに乗っとんで、Shuto、ひぐちとSaishunkan Sol 熊本のチーム自体が勢いに乗っとんで、僕らとしてはその勢いを止めるべく頑張りたいと思うんで。あの、突撃部隊1番隊長として頑張ってきます」とした。リーダーが突撃部隊の1番隊長?
対するShutoは「まぁ、ぷげらさんにいきたかったんですけど、まぁ休むっていうのも、やっぱ全然考えてて。で、このバージョン始まった時に、ガチくんと対戦した時になんかきつくなりすぎて、この組み合わせ終わっとるってなんか同情されたんですよね。これはもうユリアンはラシードに勝てないみたいな、同情されたんですよ」と昔のエピソードを語った。
続けて「最近ユリアンの底力が見えてきてて、自分の中では5分に近いなと思ってきたんで、さすがにまだ終わってないってところを見せたいと思います」とラシード戦に自信を見せた。
Shutoユリアンとガチくんラシードの先鋒戦。ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルI、ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI。
1戦目1ラウンドはShutoユリアンの猛攻で先制。2ラウンドはギリギリの攻防をガチくんラシードがうまく立ち回り、クリティカルアーツ「アルタイル」をリーサルで決めてここを取り返す。3ラウンドはShutoユリアンが攻め切ってVトリガー「エイジスリフレクター」を対空に使っての連携を決めて勝利。1本先制した。インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドはガチくんラシードのペースで試合が展開して、そのまま勝利。2ラウンドもガチくんラシードが決めて1本を取り返した。
最終3戦目もガチくんラシードの猛攻で一気にスタンまで攻め切って先制。2ラウンドはShutoユリアンが攻め切ってここを取り返す。
フルカウントの最終3ラウンドはガチくんラシードがクリティカルアーツ「アルタイル」で削りを見せれば、Shutoユリアンもクリティカルアーツ「ドミナントクラッシュ」で削り会うという激しい猛攻を展開。トリガーゲージはShutoユリアンにあと1回分の「エイジスリフレクター」発動の余裕があるという状況。
ここで慎重な立ち回りを見せていたガチくんラシードに対して、絶妙のタイミングでトリガー発動したShutoユリアンだったが、この打ち消しに成功したガチくんラシードがそのまま攻め切って勝利。ギリギリの攻防をガチくんラシードが制して先鋒戦に勝利した。
先鋒戦、ガチくんラシードの勝利により、Good 8 Squadが先制の10ポイントを獲得した。
中堅はどぐらのベガに対してネモのユリアンが挑む。意気込みを聞かれたどぐらは「オーダー、まぁ餅さん(YHC-餅)かネモさんか、みたいな感じで予想してたんですけど、ユリアンは具合悪くなるキャラじゃないんで、大丈夫かなって思います」と1試合目の鶏めしのコメントをネタにしたコメント。
これにアール氏も乗っかる形でネモに「ユリアンは具合が悪くなるキャラではないというお言葉ありましたが、いかがですか? 」と振ると、ネモは怖い顔で「俺はさっきのラシード-ユリアンでだいぶ具合が悪いです」とコメント。試合については「まぁ、対策してきたんで、自信はあります、頑張ります」とシンプルなコメントで返した。
ネモユリアンとどぐらベガの中堅戦。ネモユリアンはVトリガーI/VスキルI、どぐらベガはVトリガーII/VスキルI。
1戦目1ラウンドは堅い立ち回りのどぐらベガに対してネモユリアンがキッチリ決めて先制。2ラウンドはどぐらベガが攻め切って取り返す。3ラウンドはどぐらベガが攻め切って連勝で1本を先取した。
2戦目1ラウンドはネモユリアンが画面端に追い詰められながらも、Vトリガー「エイジスリフレクター」発動からの連携を決めて先制。2ラウンドはどぐらベガが取り返す。3ラウンドはネモユリアンのVトリガー「エイジスリフレクター」を活かした攻めをうまくかわしたどぐらベガが反撃を決めて勝利。2本連取で中堅戦をどぐらベガが制した。
中堅戦のどぐらベガの勝利により、Good 8 Squadが累計20ポイント獲得となった。
大将戦はカワノのコーリンに対してひぐちのガイルが挑む。意気込みについてカワノは「そうですね、やっぱ、最近のワールドウォリアー大会の結果とか見てても、ひぐちとかShutoとか若手の2人が頑張ってるなと思って、対戦してみたいなとは思っていたので、すごい楽しみです」とコメント。ん? 若手?
対するひぐちは「そうですね、やっぱでもグッパチ(Good 8 Squad)強いっすね! まぁ、あのカワノさん本当に強くて、今は多分最強候補で世界チャンピオンだなと思うんですけど。まぁ、僕も先日、日本チャンピオンになったんで、まぁそういう意味で負けられないです」と先週日曜開催の第3回のワールドウォーリアーで優勝した件についてコメント。
続けて「ちょっとShutoさんのいる前で非常に言いにくいんですけど、若手最強決定戦だとも思ってるんです」といきなりの若手最強決定戦の宣言が飛び出した。これにはShutoも横から「ふざけんな!」と怒号を飛ばすが、そんなShutoの声も気にせず「そういう意味でもちょっと……これはさすがに若手最強決定戦なんです、そういう意味でも負けられないので、頑張ります」と自身の主張を曲げずにコメントして周囲や解説席を盛り上げた。
ひぐちガイルとカワノコーリンの大将戦。ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルII、カワノコーリンはVトリガーII/VスキルI。
1戦目1ラウンドはカワノコーリンがVトリガー「アブソリュートゼロ」発動からのフロストエッジでひぐちガイルのソニックブームを華麗に弾抜けするなどの動きを見せつつ、クリティカルアーツ「フロストタワー」をリーサルに決めて先制。2ラウンドはカワノコーリンの猛攻が決まり、連勝で1本を先取した。
インターバルを挟んでの2戦目1ラウンドは時間いっぱいまでお互い体力を奪い合う攻防を展開。最後は時間ギリギリでのひぐちガイルの攻めが決まって先制。2ラウンドも時間ギリギリの攻防をタイムアウト直前でカワノコーリンがダメージを稼いで体力有利でここを取り返す。3ラウンドはひぐちガイルがクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」を放つもこれがギリギリで当たらない! 体力不利ながらゲージを残したカワノコーリンが慎重に立ち回っているところに、すっとひぐちガイルが歩き投げを決めて勝利し、1本を取り返した。
3戦目からは完全にひぐちガイルが主導権を握る展開となり、ここを連勝で2本目をあっさり連取。続く4戦目も1度勢いのついたひぐちガイルは止まらない。そのままの勢いで一気に決めて連勝で3本先取。大将戦をひぐちガイルが勝利した。
大将戦のひぐちガイル勝利により、試合結果はSaishunkan Sol 熊本とGood 8 Squadともに20-20で延長戦が決定した。
こうして迎えた1先の延長戦。アウェイのGood 8 Squadからはどぐらのベガが登場する。これに対してSaishunkan Sol 熊本からは大将戦に勝利したひぐちのガイルが挑むこととなった。
延長戦に挑むどぐらは「まぁ、もう一先なんてって感じでやりたいと思いますわ、はい」とした。これに対してひぐちは「あの、若手最強決定戦を制して、今は俺が若手最強です」とコメント。これに後ろからShutoが文句を言うも「今日は俺が若手最強です」の声に思わずShutoも「なら、まぁいいや」とあきらめる。
続けて「あの、確かどぐらさんって今は全勝ですよね。まさか、ここで全勝対決をやることになるとは、という感じで、ちょっと土つけたいと思います」と、全勝対決への意気込みを熱く語った。
ひぐちガイルとどぐらベガの1先延長戦。ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルII、どぐらベガはVトリガーII/VスキルI。
1ラウンドは双方慎重な立ち回りから、どぐらベガがキッチリした攻めを見せて先制。2ラウンドはどぐらベガが対空を見事に決めての連勝でどぐらベガが勝利。1先延長戦をどぐらベガが勝利したことで、試合としては25-20でGood 8 Squadが全勝キープで前半節を終える形となった。
試合終了後は勝利したGood 8 Squadへのインタビューが行なわれた。先鋒戦に勝利したガチくんは「僕ら、Saishunkan Sol 熊本がアウェイで1番きついんですよ。で、もう結構前からどうしよう、どうしようって話をずっとしよって。で、俺にひぐちかなと思ったら、Shutoが来て。開幕先陣、1番隊長行きますとか言いながら、もう緊張がやばくて、おい、話が違うじゃねえかと。もう手は痺れ、もうね、すごいことなっとったんすけど、でもあのユリアン戦も欠かさずやっとったんで、落ち着いて最後までできました」とした。
いつものガチくんと比べて、気になる言葉遣いも混ざる不思議なコメントに、アール氏も「極限状態だったんですね」と振ると「あぁ、もうやばかったっすよ、早く終わりたかったです。ま、Shutoがね、かなり最近すごい、いい成績を残しとんで、やっぱShutoが強いっていうのをちゃんと念頭に置いて立ち回れたのがよかったなと思います」とした。
続けて大将戦に登場したカワノは「本当にいつもこの試合後インタビューはね、ちょっとおちゃらけたこと言ってるんですけど、もう今日に至っては何も言えないです、完敗です。ただまぁ、どぐらさんがね、本当に中堅戦も延長戦も勝ってくれたんで、本当にどぐらさん、そしてハメコ。さんにありがとうを伝えたい」と最後にちゃらけた。これには思わずハメコ。氏も「あ、どういたしまして」と返す流れ。
また、今回待機となったぷげらは「今回久しぶりに監督をやらせていただいたんですけど、いかがでしたでしょうか。私の手腕は? 」と監督口調でコメント。これにアール氏は素直に「やっぱりあの最後に勝つっていうのが大切だっていうのがすごい伝わってきました」と返す。
続けてぷげらは「まずは先日のワールドウォーリアで、私自らShutoとひぐちと戦い、そして負けることによって今回下がるべき人員を確実に判明させておく、そして下がる。これが今回の手腕になります」とした。これには思わずハメコ。氏も以前のぷげら発言を引用した「なるほどインジョーラですね!」と返す。
ここでアール氏が「つまり、今日の勝利を取るために、ワールドウォーリアで負けたまである、という解釈でよろしいですか? 」と質問すると「うん、そ、そ、そうですよ、その通り。そうそう。SFLが全てなんでチームのためなんで、はい」と動揺した感じで返事した。
中堅戦と延長戦で勝利した本日の主役でもあるどぐらは、感想を聞かれるといきなり「必要な分は見せたということだ、これ以上は見せぬ」と一言。ここでアール氏から「……インタビュー終わりますけど大丈夫すか? 」と返すと「あー、ごめんごめんごめん! しゃべらせてー!」と泣きを見せた。
なお、ここでのどぐらの一言は、1985年に出版された夢枕獏の格闘小説「餓狼伝」に登場する久我重明というキャラクターのセリフからの引用だ。本作は後に2005年にPS2にてゲーム化もされている。
ということで改めて延長戦について「まぁ、でも1先なんであのすごい気楽にはやれたんすけど、昔これに命張ってたと思うと震えますね、マジで」と1先の緊張感を改めて語った。
続けて「最近すごい若手が台頭してきてるっていうのもあって。でも若手勝てないみたいな時期もあったじゃないですか。勝ちきれないな、みたいな。そん時にやっぱなんか“オジ”力とか“闘劇”力とか、“一先”力とか言われてたと思うんですけど、あの、そんなのないんで!」とこれらを全否定。
ちなみに「オジ」とはいわゆる比較的高年齢のプロ格闘ゲーマーを指す、格闘ゲーム業界でよく使われる特有のワードだ。
続けてどぐらは「だから、ひぐちとかカワノとかはもう本当にトップクラスに強いし、そうじゃなくても、これから強くなろうと頑張ってる若手が、昔からやってるだけのおっさんに負けることってあると思うんですけど、あの“一先”力とか“闘劇”力とか“大会”力とか別にないんで、そんな言葉に惑わされずに練習して、強くなってください」と先輩らしい言葉を語った。
これには思わず周囲から「外行き? 外行き? 」などのチャチャがはいるが、これに対して「いや、今日ね、どうしても久我重明が言いたかったんすよ。どうしても!」としており、冒頭の一言ネタをどうしてもやりたかったと説明した。
折り返しの段階で全勝のまま後半節に入ることについて、リーダーのガチくんは「いや、よかったです。僕、さっきも言いましたけど、(Saishunkan Sol 熊本戦は)きついところだったんで、全然その0-40もあるなって思う中で25点でチームとして勝利を取れたんで、やっぱここ勝てたのがすごい後半節に向けていい励みになりますね」とした。
アール氏からチームの総合力について聞かれると「やっぱそのきついところを、特に今回のカワノとか、ゆう君(ぷげら)とか、どぐらさんとかにも、結構行ってもらっとるってのがあるんで。それは多分みんなそうだと思うんですけど、そういう中でちゃんと負けても10点のしょじん? (初陣? )、えっと、先鋒と中堅が勝つとかをやるっていうのはちゃんとできたんで、まぁチームとしては、いいバランスが取れていると思います」としてインタビューを締めくくった。
最後のガチくんのコメントにあった「しょじん」は恐らく先鋒=初陣(ういじん)の事を言っていたと思われるが、正確なところは不明だ。
Good 8 Squadが2位と50ポイント差で折り返し! 後半注目のチームは?
以上、簡単ではあるが、第7節 Day2の2試合の様子をお伝えした。Saishunkan Sol 熊本は本日の敗退から勝利数の差で同ポイントながら6位に転落。本日全勝のv6プラス FAV gamingが前年度チャンプの意地を見せ、5位での折り返しとなった。
トップはGood 8 Squadで変わらず、2位忍ism Gamingと50ポイントの大差をつけた。2位忍ism Gamingと4位魚群のポイント差は25ポイントのため、この辺りの順位変動はかなり激しくなりそうだ。なお、5位のv6プラス FAV gamingと4位魚群のポイント差は35ポイントのため、この差を縮めるのはかなりの苦労が必要だ。
また、5位と6位でポイント差がなく、7位のコミュファDetonatioNとは30ポイント差のため、クライマックス進出5位をかけての順位争いもかなりの激戦が予想される。この激戦の中に、現在マイナス独走、55ポイントの広島 TEAM iXAがどこまで食い込めるかは、後半節の頑張り次第と言えるだろう。
次回、後半節のスタートとなる第8節 Day1は10月28日20時からとなる。次回カードは1試合目がホームのGood 8 Squad VS アウェイの忍ism Gaming、2試合目はホームのSaishunkan Sol 熊本 VS アウェイの名古屋OJA BODY STAR Mildomの2戦が行なわれる。