ニュース
後半節開始早々大波乱の連続!Good 8 Squadに初黒星をつけた忍ism Gaming!ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 第8節 Day1レポート
2022年10月31日 07:25
10月28日20時より「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022(以下SFL 2022)」の第8節 Day1が開催された。第1試合はホームのGood 8 Squad VS アウェイの忍ism Gaming、第2試合はホームのSaishunkan Sol 熊本 VS アウェイの名古屋OJA BODY STAR Mildomとなる。本節リーグ戦の模様はすべてYouTubeやTwitchなどのプラットフォームでライブ配信されている。
本日の見所は第1試合、前半節無敗で折り返しとなったGood 8 Squadと現在2位と絶好調の忍ism Gamingによる直接対決だ。過去に板橋ザンギエフのGにガチくんが敗北していたり、ウメハラやひぐちのガイル相手にメンバーたちが敗北していることから、Good 8 Squadは「G」に弱いという都市伝説のあるGood 8 Squadのチームメンバーたちが、ジョニィのGにどのように対策していくのかは本日の注目ポイントの1つと言えるだろう。またはそれを見越して敢えてジョニィを待機にする戦略も考えられる。
第2試合も現在3位の名古屋OJA BODY STAR Mildomに対して、現在6位ながら、「CAPCOM Pro Tour 2022 World Warrior 日本大会(以下ワールドウォーリアー)」にて好調な成績を収めるひぐちやShutoを擁するSaishunkan Sol 熊本がどのような試合を展開するのか、興味深い試合が続く。
ということで早速第8節 Day1の模様をレポートしていこう。なお、今回も配信内容については、アーカイブが公開されており、後からでも自由に閲覧できる。また、本文中の選手名については敬称を略している。
この敗北は次への財産となるか? 後半節初戦でGood 8 Squadが初黒星
1試合目はホームがGood 8 Squadで、出場メンバーはガチくん、ぷげら、カワノ、どぐら。対するアウェイは忍ism Gamingで、出場メンバーはももち、藤村、ヤマグチ、ジョニィ。アウェイとなる忍ism Gamingの事前オーダーは先鋒がジョニィのG、中堅が藤村のルーク、大将はももちのコーディー、待機選手はヤマグチとなる。このオーダーに対してホーム側、Good 8 Squadの先鋒にはガチくんのラシードが登場する。
先鋒戦の意気込みを聞かれたジョニィは「ガチくんはまぁ多分お互い、因縁の相手だと思って、多分お互いすごく対策をしてくる。俺もまぁガチくんが来るだろうなと思って対策をしてきたんで、もうガチくんのことならすべて知ってるんで、そこを生かして勝ちたいと思います」とした。
対するガチくんは「俺のことなんでも分かる……俺の誕生日とかも分かるんか、お前は?」と返してから一呼吸おいて「仕上げてきました、がんばります」とシンプルに締めた。
ガチくんラシードとジョニィGの先鋒戦。ガチくんラシードはVトリガーII/VスキルI、ジョニィGはVトリガーI/VスキルI。
1戦目1ラウンドはガチくんラシード優勢で進めていたところをVトリガー「マキシマムプレジデント」発動からのジョニィGの猛攻が一気に決まって画面端に追い詰め決めて、逆転でジョニィGが先制。2ラウンドはガチくんラシードがうまく立ち回って取り返す。3ラウンドも開始早々にクリティカルアーツ「パンゲアバースト」を放って大ダメージを与えつつ、ガチくんラシードの猛攻をうまく防ぐ流れでそのまま決めてジョニィGが1本先制。
インターバルを挟んでの2戦目はガチくんラシードの攻めに対して、ジョニィGがギリギリながらもうまく防ぎきる立ち回りを見せ、連勝で2本目も先取。ジョニィGが先鋒戦を制した。
この先鋒戦のジョニィG勝利により、忍ism Gamingが先制の10ポイントを獲得した。
中堅は藤村のルークに対してぷげらのバイソンが挑む。意気込みを聞かれた藤村は「まぁぷげらは来ると思ってたんで、準備はできてます。ジョニィがね、いい勝ち方してくれたんで、それに続けるようにがんばります」とコメント。
これに対してぷげらは「これは、仁義なき戦いになりましたね。藤村さんはファーストアツシ、いや、トゥルーアツシで、僕はファイナルアツシで、どっちのアツシが勝つのか……」とコメントの途中でアール氏から「アツシミラーよろしくお願いします!」と中断してコメントが強制終了となった。なお、特に公開はされていないが「フジムラアツシ」が藤村の本名のようだ。
ぷげらバイソンと藤村ルークの中堅戦。ぷげらバイソンはVトリガーI/VスキルI、藤村ルークはVトリガーI/VスキルI。
試合全体を常にぷげらバイソンが支配するような展開。藤村ルークの猛攻は要所ですべて読み切られ、これを防ぎつつ、ぷげらバイソンは逆に要所のターンパンチやダッシュストレートなどの必殺技がいい形で入る流れで、1ラウンドも落とすことなく、4連勝で中堅戦をぷげらバイソンが制することとなった。
中堅戦のぷげらバイソンの勝利により、Good 8 Squadが10ポイントを取り返した。
大将戦はももちのコーディーに対してどぐらのベガが挑む。意気込みについてももちは「そうですね、どぐらは今、勝率100%で、うちのジョニィも今日勝ったことで今、勝率100%なんですよね。で、今2人しか勝率100%の選手がいないんで、ちょっとジョニィさんのために、どぐらを倒して、勝率を下げたい」とコメント。
対するどぐらは「時は来た。 それだけだ。」と1990年2月10日の試合前インタビューにてプロレスラー橋本真也がインタビューで発したセリフを完全再現したところで、アール氏からバッサリとインタビューを切られてしまった。これにアール氏は「この前も同じことやったんだよ、この人!」と自身の正統性をアピール。ハメコ。氏もやってくる人ではあるとフォローしつつ「こんなぶった切られ方するとは思ってなかっただろうなぁ」と感想を漏らした。
どぐらベガとももちコーディーの大将戦。どぐらベガはVトリガーII/VスキルI、ももちコーディーはVトリガーI/VスキルII。
1戦目1ラウンドはももちコーディーがうまく立ち回って先制。2ラウンドはどぐらベガの間合いの取り方がうまく、ここを取り返す。3ラウンドはお互い時間をじっくり使った攻防が展開。終盤時間切れギリギリのところでの攻防でどぐらベガが上回り、攻め切ってどぐらベガが勝利。1本を先取した。
インターバルを挟んでの2戦目、1ラウンドはここも時間をじっくり使って慎重な攻防が展開。終盤の攻防でどぐらベガがダメージを与えて、体力有利の展開のまま、タイムアウトでどぐらベガが先制。2ラウンドも時間をじっくり使った慎重な攻防の中、前半はどぐらベガ有利の立ち回りで試合が展開するも、EXゾンクナックルなど強力な必殺技が随所で決まり、ももちコーディーが逆転で勝利してここを取り返す。3ラウンドはももちコーディーの攻めが決まって連勝で1本を取り返した。
インターバルを挟んでの3戦目、この辺りからガードの堅いどぐらベガの隙をついてももちコーディーの攻めが決まる展開が増えてくる。ここを連勝でももちコーディーが2本連取でリーチとなった。続く4戦目、1ラウンドはどぐらベガがうまく立ち回って先制。2ラウンドは画面端でのももちコーディーの攻めが決まってここを取り返す。3ラウンドもももちコーディーの勢いが止まらない。ももちコーディーのどぐら対策が見事に決まって大将戦をももちコーディーが勝利した。
この大将戦のももちコーディー勝利により、試合結果はアウェイの忍ism Gamingが30-10で勝利となった。なお、前半節を無敗で通したGood 8 Squadはこれがチームとしては初の敗北となる。
試合終了後は勝利した忍ism Gamingへのインタビューが行なわれた。先ずは先鋒戦で勝利したジョニィに話を聞くと「まぁ、ジョン(竹内ジョン)と結構オンだったりオフでラシード戦をお願いしてて、正直このラシード-Gっていう組み合わせ。本当に自信がなくて、1回負けたらかりんを出すつもりだったんですけど、なんか……なんか勝ちましたね」と意外なコメント。
続けて「やっぱ今調子が……流れが来てるっぽいんで、この後もう全部出たいなぐらいの勢いですね」と現在の好調さから自信を見せた。これにはチームメイトたちから「お願いします」と声がかかる。
最後にアール氏からガチくんの誕生日はいつか分かりますか、と尋ねられると「いや、全然知らないっすね」とそっけないコメントが返ってきて解説席を盛り上げた。
続いて中堅戦でアツシミラーに負けてしまった藤村は「ちょっと相手のアツシがめちゃくちゃ強かったですね。結構しっかり準備してきたんですけど、それを出すとこまでいかなかったので。とりあえず、これ通るだろうっていうところから咎められちゃったんで、そこは準備不足もあったのかなっていうところで、反省して次回ホームなんで、そこら辺を反省しつつ、がんばりたいと思います」とした。
本日は待機となったヤマグチは、前節ももちにアドバイスを送っていた印象から、今回も何かアドバイスしたかを問われると「いや、ここまでほとんどアドバイスはしてなくて、終始ずっと見守ってるっていう感じだったんですけど、ジョニィさんとももちさんがちゃんと勝ってくれて、藤村さんも負けてはしまったんですけど、全然いいプレイで、そもそも作戦として、藤村さんがちょっときつい感じになるなっていうのは読めてたんで、そこは全然気にしてないので。みんな勝ってくれて……本当にがんばってくれて、ありがとうっていう感じです」とした。
大将戦で見事に勝利したももちに対して先ずは勝率100%のどぐらを倒した点について聞かれると「やっぱジョニィさんのために……ここは単独今勝率1位になったんで。チームとしても、そういう選手がいると勢いが出るんで、チームのためにもちょっとギャグっぽく言いましたけど、実際やっぱりそういう気持ちよく勝ってるっていうのは、勢いがすごい出るんで、そういう意味で、すごい大きい1勝だなと思います」とジョニィの勢いを賞賛した。
今回ついに無敗のGood 8 Squadに土をつけた点については「やっぱり(リーグ)戦前、Good 8 Squadがすごい強いっていうのは、どのチームを予測してて、結構Good 8 Squadに独走されたり、1位取られるのはしょうがないかなっていう空気感が、おそらくどのチームもうっすらあったとは思うんすけど。うちも実際ありましたし。でも、今はもう1位しか見ていないので、そういった意味で今日の直対(直接対決)を下せたのはすごい大きいですね」とした。
ここでアール氏が「忍ism Gamingのギアは上がりそうですか?」と質問すると、これにももちが「ギアはもう上がってます。このまま行きます」と強気のコメントでインタビューを締めくくった。
ひぐち初敗北……ふ~ども敗北の大波乱、勝ったのはSaishunkan Sol 熊本!
2試合目はホームがSaishunkan Sol 熊本で、出場メンバーはネモ、Shuto、ひぐち、YHC-餅。対するアウェイは名古屋OJA BODY STAR Mildomで、出場メンバーはあきら、ウメハラ、ふ~ど、ナリ君。
なお、Match2の両チームともそれぞれの特設会場に選手たちが集合しての開催となった。Saishunkan Sol 熊本は熊本にある再春館システム株式会社の熊本事業所内に設置した会場にて、名古屋OJA BODY STAR Mildomは、東京のシブヤeスタジアムの会場にて、それぞれ選手たちが集合、そこからオンライン配信で参加している。
なお、再春館システム株式会社の熊本事業所には一部の関係者たちが応援に駆けつけているそうだ。また、名古屋OJA BODY STAR Mildomは諸般の事情により、本来は名古屋にある「eスポーツ高等学院・ナゴヤeスタジアム」での開催予定だったが、今回は渋谷に集合した。また、ナリ君のみ事情により、別場所からの参加となる。
今回は試験的な試みとのことで、運営側もいろいろなやり方を試行錯誤中のようだ。近い将来、SFL予選をリアルの会場に観客を集めて、楽しむといったイベントが開催されるかもしれない。
アウェイとなる名古屋OJA BODY STAR Mildomの事前オーダーは先鋒があきらのキャミィ、中堅がウメハラのガイル、大将はふ~どのポイズン、待機選手はナリ君となった。このオーダーに対してホーム側、Saishunkan Sol 熊本の先鋒としてネモのギルが挑む。
先鋒戦の意気込みを聞かれたあきらは「2日前から急にネモさんがギル戦を始めたのを見て、本当に不安で不安で仕方ないって言ってたんですけど、どうにかこうにか間に合ったというか、間に合ったと願うというか、勝てればいいなっていう風に思い込んでるんで」とコメント。
さらにここで「“思い込む力”さっき読んできたんで勝てると思います」と付け加えた。なお、筆者もSFLレポートで度々ネタにしてきた「思い込む力」はネモが日経BPより9月に出版した書籍のことだ。本業とプロゲーマーを兼業してきたネモが専業プロゲーマーに転身するまでの思いや生き方が綴られた一冊で、現在兼業でプロゲーマーをやっているあきらにとっても思うところのある一冊だったのではないだろうか。
これに対してネモだが、アール氏が熊本事業所からの参加である事について触れ、緊張しているかと質問すると静かに一言「めっちゃ緊張しますよね」と返す。アピールチャンスでもあると言われると、笑顔を見せながら「がんばりたいなと思ってます」とシンプルなコメントで締めくくっており、関係者に囲まれた環境でかなり緊張している様子が伺えた。
ネモギルとあきらキャミィの先鋒戦。ネモギルはVトリガーII/VスキルII、あきらキャミィはVトリガーI/VスキルII。
1戦目はネモギルが圧倒的な立ち回りを見せて、連勝で1本を先制。インターバルを挟んでの2戦目、あきらキャミィはサンタコスに変更して挑み、1ラウンドはかなりの善戦を見せるものの、一歩およばずネモギルが先制。2ラウンドも危なげない立ち回りからクリティカルアーツ「セラフィックウイング」をリーサルで決めて連勝し、2本連取で先鋒戦をネモギルが制した。
なお、今回初めてのネモによるギルピックについて、ハメコ。氏は、ギルの立ちポーズがチームコスチュームの背中を常に表に見せるポーズのため、今回の熊本事業所でのプレイのような場合にはベストのキャラクター選択では? としている。
先鋒戦のネモギル勝利により、Saishunkan Sol 熊本が先制の10ポイントを獲得した。
中堅戦はウメハラのガイルに対してひぐちのガイルが挑む。意気込みを聞かれたひぐちは「ちょっといろいろチームで話した結果、これが最善の選択なんじゃないかなと思ってやったんですけど。まぁネモさんが勝ってくれたんで続きたいなっていう気持ちがあるのと、あとはやっぱ今回ちょっと2つ目標があって、1つはまぁ、ストリートファイターリーグも折り返しということで、段々盛り上がりも、若干落ち着きつつあるのかなって思うんですけど、ちょっとこの組み合わせで再熱させられたらいいなと。で、もう1つあるんですけど、みなさんご期待の通り、今どっちのガイルが強いんだ?っていうところを確認したいなと思います」と強気のコメントを残した。
マイクトラブルもあり、順番が前後したウメハラにアール氏から、ひぐちが格付けのためにガイルミラーに挑んできたという話を告げられると「ああ、なるほど。いや、若者らしくていいと思います。負けないようにがんばります」と笑顔でコメントを返した。なお、直近のワールドウォーリアーでもひぐちガイルとウメハラガイルの直接対決があり、このときはひぐちガイルが2-0で勝利している。
ひぐちガイルとウメハラガイルの中堅戦。ひぐちガイルはVトリガーI/VスキルI、ウメハラガイルはVトリガーI/VスキルI。
1戦目1ラウンドは、双方ともにソニックブームの応酬で画面端に追い詰めての猛攻を繰り返すという五分の攻め合いの中、ギリギリ攻め切ったウメハラガイルが先制。2ラウンドはひぐちガイルの猛攻が決まってここを取り返す。3ラウンドはウメハラガイルがうまく立ち回り勝利、1本を先取した。
2戦目1ラウンドはひぐちガイルがクリティカルアーツ「ソニックテンペスト」をリーサルに決めて先制。2ラウンドはウメハラガイルが取り返す。3ラウンドもウメハラガイルがソニックブームやサマーソルトキックをうまく使ってひぐちガイルを画面端に追い詰めての猛攻で攻め切って連勝。2本連取で中堅戦を勝ち取った。
中堅戦のウメハラガイル勝利により、名古屋OJA BODY STAR Mildomが10ポイントを取り返す形となった。また、ひぐちガイルは1先の延長戦以外では初の敗北となる。
大将戦はふ~どのポイズンに対してShutoのユリアンが挑む。意気込みについてふ~どは「そうっすね。来ると思ってましたね。なんか近々の大会(ワールドウォーリアー)で負けてるんで、来るかなと思ったんですけど。今までShutoのことそんなにずっと対戦してたけど、まじまじと見てなかったんすよ。今回はあのまじまじと見たんで、これがどうなるのかって楽しみですね」とした。
ここで画面端の隙間には本日待機のナリ君がまじまじと見てる顔を見せており、思わずアール氏も「あ、ナリ君も今、まじまじと見てる感じの画角になってますね」とコメントすると、これにふ~ども「ナリ君もまじまじと見てます、今回は」と返した。なんだこりゃ。
対するShutoにアール氏から、ふ~どが今までShutoをまじまじと見ていなかったが、今回はまじまじと見てきたという話をすると、アール氏のコメントを遮る形で「いやいやいや」と全否定からスタート。
続けて「まぁ、いつも多分見てて負けてるんですけど。俺もなんならリーグ始まる前から、やっぱふ~どさんすごい注意してて、ほかの節があるにも関わらず、ふ~どさん戦を練習するっていうのが結構あって、ふ~どさんを倒すために生まれてきたみたいなとこあるんで、マジで今日は勝ちたいですね」と大袈裟にコメント。
アール氏がこれに乗っかり、真顔で「なるほど、出生の秘密が今明かされた感じですね」と投げると、Shutoも真顔で「最近分かりました」と返してインタビューを終えた。
Shutoユリアンとふ~どポイズンの大将戦。ShutoユリアンはVトリガーI/VスキルI、ふ~どポイズンはVトリガーI/VスキルII。
1戦目はギリギリの接戦ながらふ~どポイズンが連勝で1本を先取。2戦目1ラウンドはShutoユリアンがVトリガー「エイジスリフレクター」を生かした攻めで先制、2ラウンドも画面端に追い詰めての猛攻で攻め切って連勝で1本を取り返した。
3戦目1ラウンドはShutoユリアンの画面端での猛攻をしのいだふ~どポイズンがクリティカルアーツ「ラブハリケーン」をリーサルに決めて先制。2ラウンドも勝負所でのふ~どポイズンの読みの強さが冴え、接戦をクリティカルアーツで決めて連勝で2本を先取した。
インターバルを挟んでの4戦目1ラウンドはShutoユリアンが猛攻で攻め切り、後半は冷静な対応でふ~どポイズンを撃退して先制。2ラウンドは体力ギリギリの攻防からShutoユリアンのVトリガー「エイジスリフレクター」2枚を使った攻めがうまく決まり、連勝で1本を取り返す展開となった。
最終5戦目はShutoユリアンがふ~どポイズンを上回る立ち回りを見せて連勝で1本。最終戦までもつれた大将戦をShutoユリアンが制した。大将戦、Shutoユリアンの勝利により、試合結果はSaishunkan Sol 熊本が30-10で勝利となった。
試合終了後は勝利したSaishunkan Sol 熊本へのインタビューが行なわれた。先鋒で登場したネモは「そうですね。まぁ、Saishunkan Sol 熊本にはすぴくん(@spikunn)というキャミィ使いのプレイヤーもいるので、この熊本ですごく練習はできたんですよ。それがすごい活きたなと思ってます」とした。
なお、すぴくんはどうやら現地にいたようで、生で観戦した様子をツイートしている。
うおおお!!激アツだった!!
— SS熊本|すぴくん (@spikunn)October 28, 2022
生で見れてよかったです😊
試合展開について聞かれると「元々、去年からキャミィにはギルいいかなと思って触ってたところはあったので、去年の練習が生きたのと、やっぱり事前に密な練習ができたっていうのが大きかったと思います」と再度現地でのオフライン練習の成果を物語って見せた。
次いでガイルミラーで惜しくも敗退したひぐちは「まぁ、自分は負けてしまって、ちょっと不甲斐ない結果を出してしまったんですけどチームが勝ってくれて。僕、前半節は結構得点を稼いでたんですけど、こうやって後半仲間に助けられてっていうのは、ストリートファイターリーグいいなっていう風に思いますし、やっぱり得点をみんなで稼いでいくとかなりチームが活性化しますね。めちゃくちゃうれしいです。うん、Shutoありがとぉ~」と、隣にいたShutoと肩を叩き合う場面も見られた。
今回待機だったYHC-餅は「いやぁ、強さに震えましたね。Shutoくん大将、やっぱりしっかり。まぁ、あのふ~どくんに対しては、自信があったようなんでそれをしっかりやり切って勝ってくれたっていうのはすごい大きいと思います」とシンプルなコメントに留めた。
そして大将戦、試合前のインタビューにて倒すために生まれてきたと語ったShutoは第一声「いやぁ、生まれてきてよかったっすね、本当に」とお約束のコメントからスタート。
続けて「やっぱり最近その実績が出てきたからなのか、すごい落ち着いていて、自分でも1-2で負けててもやっぱりすごい落ち着いてて、味方のアドバイスとかもすごいすんなり入ってきて、後半はなんかもう負ける気しなかったっすね」と最近の強さの秘密を語る。
内容の部分でかなりうまく試合を回せていたことについて触れられると「元々、自分の考えだと、やっぱ二先より三先の方が強いプレイヤーだと思っているので、 今回も二先だったら負けちゃってるんですけど、やっぱ大将戦で勝てたってことで、やっぱ、なんだ……その、対応力があるいい選手ですね」と他人事のように語っておちゃらける形で締めくくった。
今回、再春館システム株式会社の熊本事業所という、いつもと違う場所での、いつもと違う雰囲気での対戦について聞かれるとネモは「そうですね、やっぱりこうやってオフラインで大会に参加できるっていうのがすごくうれしいですね。やっぱ、観客の皆さんの応援とかも直に聞こえるので、こういう場が本当に増えていけるとうれしいなと思います」とした。
アール氏から現地での盛り上がりについて再確認されると「そうですね、すごい応援の声が聞こえて、プレイしてて、すごく気持ちよかったです」とコメント。
最後にオフラインの開催が増えてほしいですね、との声掛けにネモは「やっぱり、熊本の食事がすごく美味しかったんで、やっぱりまたいろんな地方行きたいなって思ってます」と笑顔で語ってインタビューを締めくくった。
大波乱の連続! 後半節もますます目が離せない!
以上、第8節 Day1の2試合の様子を簡単にお伝えした。正直、後半節スタートして1回目から大波乱の連続だった。先ずはGood 8 Squadのチームとしての敗北、そしてその遠因となったどぐらの初敗北。さらには1先延長戦以外でのひぐちの初敗北とルシア以外の対戦でのふ~どポイズンの初敗北という、いずれも前半節は好調だったプレーヤーたちが軒並み玉砕しているのである。これについては、無敗というワードが持つメリット、デメリットを考えると何とも言えないところだ。
これだけ実力が拮抗したプロプレーヤーが集まるSFL 2022において、無敗を続けることのメリットは対戦相手へのプレッシャーが大きいことが挙げられるだろう。実際に本日の忍ism Gamingのインタビューにてももちが語っていたように、負けても仕方ないというあきらめの気持ちを相手に与えられるのは影響力としてはあまりにも大きい。一方で無敗を続けることのデメリットは言うまでもなく、続けている側にかかるプレッシャーだ。これについては気にする人も気にしない人もいて、かなり個人差があると思われるが、余裕があるうちに負けておく方がよりリラックスして試合に挑めるような気がする。
そんな観点で改めて本日の試合を振り返ってみると、Good 8 Squadは2位の忍ism Gamingに負けはしたものの、スコア差が縮まったのみで順位は変動していない。むしろポイント差があった今のうちに1度負けておくことで、よりリラックスした状態で今後の試合に挑めるのではないかと考えれば、とある漫画の引用になるが、「負けたことがある」というのがいつか大きな財産になる、のではないだろうか。
そして3位の名古屋OJA BODY STAR Mildom相手に見事勝利したSaishunkan Sol 熊本についても、今までひぐち中心でポイントを稼いできたが、ネモの復調やShutoの覚醒により、この先さらに戦力アップしていく可能性がある。しかも、この3人がいよいよ困ったところではバックに島根の仙人も控えており、後半節の台風の目となる可能性は高いだろう。
次回、第8節 Day2は11月1日20時からの開催となる。次回カードは1試合目がホームのコミュファDetonatioN VS アウェイのv6プラス FAV gaming、2試合目がホームの魚群 VS アウェイの広島 TEAM iXAの2戦が行なわれる。