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SFリーグ1on1トーナメントレポート。あのチームが上位独占!優勝は神懸かり的力を発揮したあのベテラン

8月27日、28日の2日間をかけて「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 開幕戦 1on1トーナメント」がオンライン開催された

 今年もついにこの季節がやってきた。2018年から毎年開催してきた「ストリートファイターリーグ(以下SFL)」が、2022年も「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022」として開催される。本戦は2022年9月6日(火)から毎週2回の開催予定となっているが、前哨戦として8月27日、28日の2日間行なわれた「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 開幕戦 1on1トーナメント」についてレポートしていく。

 実況は抽選会から1回戦全16試合を行なったDay 1を大和周平氏、2回戦から表彰式までのDay 2をアール氏が行なった。解説はDay 1、2ともにハメコ。氏。なお、本稿では選手名について敬称を略している。

SFL2022リーグ本節は9月6日より週2回で開催
ストリートファイターリーグ:Pro-JPには、マウスコンピューターがスポンサーしている。eスポーツをはじめたい人向けの、同社のお勧めのマシンは、Windows 11 Home第12世代プロセッサーとGeForce RTX 3060搭載のデスクトップPC「G-Tune HM-BJ(JeSU公認PC) [ Windows 11 ]」、モニターはリフレッシュレート240Hz入力・高速応答速度0.4ms対応の「iiyama G-MASTER GB2590HSU-2」だ ※大会で使用しているマシンとは異なります

 2022年1月末のグランドファイナルから半年間、この間にもSFL界隈ではいろいろな出来事があった。特に参加チームについては、2021年優勝のv6プラス FAV gamingからりゅうせいの離脱、そして昨年3位と好成績を収めたMildom Beastが単独参加ではなく、名古屋OJA BODYSTARとの合同チーム、名古屋OJA BODYSTAR Mildomとしての参戦となった事、そして抜けた枠には広島TEAM iXAが加わった事が挙げられる。

 特に名古屋OJA BODY STAR Mildomについての情報は、チームメンバーの不足を補うために6月25日に開催された「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022 ドラフト会議」の前に公式発表がなかった状況でいきなりMildom Beast所属のウメハラとふ~どが名古屋OJA BODY STARの選手として発表されたことから、ドラフト会場にもざわつきが見られたが、その2日後となる6月27日に正式にリリースされたことで安堵したファンも多かったことだろう。

 また、広島 TEAM iXA参戦についても、所属選手はいずれも強者ばかりで、使用する人が比較的少なめで、見た目もキワモノなキャラクターを使うプレイヤーが集まっていることから、リーグ開始前から注目を集めている。

SFL2021優勝のv6プラス FAV gamingのメンバーはリーダーのsakoを筆頭にときど、ボンちゃん、そして残念ながらSFL2022を辞退したりゅうせいに変わって、ドラフトで鶏めしが加入
リーグ戦では断トツトップながらグランドファイナルで惜しくも涙を飲んだGood 8 Squadのメンバーは、ガチくん、ぷげら、カワノに加えてドラフト枠でどぐらが加入
Saishunkan Sol 熊本のメンバーはネモと忍ism Gamingから移籍したひぐち、Shutoとドラフト枠でYHC-餅が加入
コミュファDetonatioNは板橋ザンギエフ、ナウマン、竹内ジョンに加えてドラフト枠からうりょが加入
忍ism Gamingはももち、藤村に加えて、若手からヤマグチとジョニィが参戦
魚群はメンバー変更が一切なく、マゴ、まちゃぼー、水派、もけの4人で挑む
名古屋OJA BODY STAR Mildomは名古屋OJA BODY STARのリーダー、あきらに、Mildom Beastのウメハラ、ふ~どが加わり、それに加えてドラフトでナリくんが加入
今年からチーム参戦する広島 TEAM iXAはストーム久保をリーダーに、ガンファイト、稲葉、そしてドラフト枠ではクラッシャーが加入

 SFLオフシーズンも各所でストリートファイターの大会は行なわれていた。「TOPANGA CHAMPIONSHIP IV」ではふ~どが優勝、「CAPCOM Pro Tour 2022」の「オンラインプレミア」日本大会の優勝はももち、ラスベガスでオフライン開催された「EVO 2022」のストリートファイターV部門ではカワノが優勝して世界1に、「CAPCOM Pro Tour 2022」の新たなオンライン開催の「ワールドウォーリアー 日本大会」の第1回を竹内ジョンが制するなど、いずれもSFL出場選手たちが大会を制しているのが分かる。

 優勝以外の成績を見ていると、参加の可否はあるものの、上位陣にはSFL出場選手の名前が多く見られ、結果を残しているのが確認できる。

 そんな右を向いても左を向いても強者ばかりのSFLにおいて、全32名の選手たちがそれぞれ単独で戦ってトップを決めるのが今回の開幕戦 1on1 トーナメントなのだ。本稿ではトーナメント全体の流れをダイジェストで簡単に紹介してから、最終戦となるトップ4の準決勝から決勝の3試合について簡単にレポートする。

 今回の開幕戦 1on1 トーナメントは抽選会のみYouTubeとTwitchにて無料公開されている。全試合内容はZAIKOによる有料配信でのみ視聴が可能となっている。アーカイブのみ視聴可能なチケットは500円で9月3日からアーカイブの視聴が可能。ライブ視聴チケット各日1,800円、通し3,000円を購入した場合は、ライブだけでなく即日アーカイブを見る事が可能となっている。無料公開は12月17日からを予定している。

 なお、本稿では開幕戦1on1トーナメントの試合結果について言及するため、試合内容のネタバレが含まれる。もし配信で結果を見たい場合は、ZAIKO有料配信のアーカイブを視聴してからこの続きを読むことをおススメする。

本戦はZAIKOの有料配信で見る事が可能。無料公開は12月のため、早く見たい人は要チェックだ

一発勝負のシングルエリミネーションで32名のSFL出場選手がトーナメントに挑戦

 トーナメントは1回戦のみ2勝したら勝利となる2先(BO3)で、以降は全て3先(BO3)による一発勝負(シングルエリミネーション)。各チームともトーナメントのA~Dブロックにそれぞれ分散して登録し、解説のハメコ氏による厳正なる抽選で、トーナメント内の枠に入る順を決めていき、順番通りに枠に入っていく仕組みだ。チームメンバーは全員ブロックが異なるため、順調に勝ち上がった場合であっても、チームメンバー同士の直接対決は最速で準決勝以降となる。

 1on1トーナメントの大会特典として、優勝選手のチームにはリーグ本選でのチームポイントを先行して20pt獲得、賞金は50万円、準優勝は10ptで賞金30万円、3位タイの2名はそれぞれ5ptと賞金10万円が贈られる。

大会形式と大会特典。優勝したプレイヤーのいるチームにはリーグ本節でいきなり20ptが加算される

 抽選会の模様についてはYouTubeなどの無料配信を見てほしいが、個人的な見どころとしては、体調不良だったというネモに対する板橋ザンギエフの気遣いや、そこを容赦なく攻めるどぐらのチョイスが最高だった。また、くじ運については圧倒的な引きの悪さを見せた名古屋OJA BODY STAR Mildomのメンバーたちの抽選結果が最高に笑える。最後に登場したナリくんが思わず、「これくじヤバいでしょ!」と愚痴るほどだ。

 ほかにも対戦相手が確定する瞬間の選手たちのコメントもぜひ注目してみてほしい。個人的にはShutoの「ウメハラさん、急になんか穏やかな顔になったので」とのまさかのぶっこみや、ときどの「若手は潰します!」発言、選択肢のない状況に陥ったマゴの「やり直しはできないでしょうか?」の要求コメントなど、抽選だけでも十分に楽しめる内容だ。

Shutoに穏やかな顔になったと言われて思わず笑ってしまうウメハラ。抽選会は終始このような賑やかな雰囲気の中で行なわれた
名古屋OJA BODY STAR Mildomはリーダーのあきらが選択権のない8番、残り3人が全て1番という驚愕の引きを見せたため、思わずナリくんも「このクジやばいでしょ!」と言いかけた
選択権のない8番を引かれ、思わず息をしなくなってしまうマゴ。今年のSFLも盛り上げてくれそうだ

 こうして1回戦は32名のSFLリーグ出場選手たちによる16試合が開催。見所はなんといってもSFL初参戦の選手たちのコメントとその戦い方や選択キャラクターだ。3月の調整により、過去のSFL出場選手にはキャラクターを変更した人が多数いるが、新たに加わった選手の緊張したコメントの様子は見ているこちらも応援したくなる気分にさせられる。特にv6プラス FAV gamingにドラフトで参加した鶏めしは、チームに対する意識が非常に強く出ており、気負わないか心配するほどだった。

 こうして1回戦16試合を終えて、勝ち残ったのは以下16名。彼らが2日目の2回戦~決勝戦で優勝を争う事となる。なお、チームの順番は公式サイトの順番に準じる。また選手名はブロックの若い順とする。

  • v6プラス FAV gaming:鶏めし、ときど、ボンちゃん(3名)
  • Good 8 Squad:どぐら、カワノ、ガチくん、ぷげら(4名)
  • Saishunkan Sol 熊本:ひぐち(1名)
  • コミュファDetonatioN:板橋ザンギエフ(1名)
  • 忍ism Gaming:ヤマグチ、ももち、藤村(3名)
  • 魚群:なし(0名)
  • 名古屋OJA BODY STAR Mildom:ふ~ど、ウメハラ(2名)
  • 広島 TEAM iXA:クラッシャー、ガンファイト(2名)

 1回戦を勝ちあがったのは以上16名となる。見ての通り、圧倒的にヤバいのは全員が1回戦を勝利したGood 8 Squadだ。また、3名が勝利したv6プラス FAV gamingと忍ism Gamingも強い。

 2名が勝ち上がったのは名古屋OJA BODY STAR Mildomと今年初参戦の広島 TEAM iXA。1人しか残らなかったのはコミュファDetonatioNとSaishunkan Sol 熊本。そしてくじ運の悪さも相まって残念ながら全員が1回戦敗退になってしまったのは魚群という結果となった。

 1回戦は全部で16試合もあり、そのどれもが歴戦の選手たちということもあり、どの試合も盛り上がりMAXだったが、個人的に推したい試合は、Aブロック1試合目のネモvsドぐら、そして若手対決でもあり、ルークミラーマッチでもあるBブロック4試合目、ヤマグチvsナウマン、Cブロックはワールドウォーリアー日本大会優勝の竹内ジョンがガチくんに挑んだCブロック3試合目、ガチくんvs竹内ジョン、そしてDブロックは試合内容もさることながら、トークも爆笑だった4試合目、ぷげらvsマゴの一戦だ。特にぷげらの「このゲームでも勝ててよかった」は最高のコメントだった。

 ほかにもDブロック2戦目の藤村ルークvsうりょローズや、同3戦目、ひぐちガイルvsストーム久保アレックス、Cブロック1戦目となるウメハラガイルvsShutoユリアン、同4戦目、まちゃぼーネカリvsガンファイトオロ、Aブロック4戦目の板橋ザンギエフGvsあきらキャミィの1戦など、珍しいキャラ選択の組み合わせも多く見られた。

 魚群の4人全員敗退が気になるところではあるが、一方で去年の本節でもスタートダッシュが遅く、後半から盛り返して気が付けば上位に食い込むギリギリのところまで勝ち上がった実績もあるので、魚群の本節の動きに注目したい。

トーナメント表はご覧の通り
Aブロック第2試合はSaishunkan Sol 熊本のネモとGood 8 Squadのどぐらによる激戦が展開
今回はオンライン開催のため、試合の前後にはバーチャルなステージ上に各選手のカメラ映像が表示される

 続く2回戦以降は2日目に行なわれた。初日の1回戦は2先であり、かつ相手が誰か分からない状態ということもあり、対策のしようがない状況だったが、2日目は少なくとも直近の対戦相手については分かるので、対策が立てやすい。また、2回戦以降は全て3先となるため、1試合辺りの時間も増し、より充実した戦いが見られた。

 2回戦8試合を終えて、勝ち残ったのは以下8名だ。

  • v6プラス FAV gaming:ときど(1名)
  • Good 8 Squad:どぐら、ガチくん、ぷげら(3名)
  • Saishunkan Sol 熊本:なし(0名)
  • コミュファDetonatioN:板橋ザンギエフ(1名)
  • 忍ism Gaming:ももち、藤村(2名)
  • 魚群:なし(0名)
  • 名古屋OJA BODY STAR Mildom:ふ~ど(1名)
  • 広島 TEAM iXA:なし(0名)

 2回戦も非常に盛り上がる試合が多かった。個人的にはCブロックのウメハラとももちの1戦を推したい。ここでなんとウメハラはキャラ選択でルークをチョイスしてももちのコーディーに挑むのだ。結果としてはももちコーディーの3-1勝利でウメハラはここで終了となるが、ガイル以外のキャラクター選択に驚かされた。

 ほかにもAブロックでは、ラウンジで多く対戦しているという鶏めしと板橋ザンギエフの一戦も注目だった。板橋ザンギエフから「今年になってから1~2を争うほど多く野試合しているのが鶏めしさんなんですよ」という発言もあり、お互いを知る者同士の対決はギリギリの読み合いが交錯する非常に見応えのある一戦だった。

1回戦の結果を受けた2回戦のトーナメント表
2回戦も各ブロックで熱い試合が展開する。Aブロックの鶏めしダルシムと板橋ザンギエフGによる激闘は、普段ラウンジで切磋琢磨する相手だからこそ読み合いが激化してより激しいバトルが展開する
配信などでは練習している姿がしばしば見られたウメハラルークが登場。ももちコーディーから1本は取るが、最終的には2回戦で敗退となった

 上記8名による3回戦、ここを勝てば最低5ポイントが確定する大事な1戦だ。組み合わせはAブロックがどぐらベガvs板橋ザンギエフG、Bブロックがふ~どポイズンvsときどルーク、Cブロックはももちコーディーvsガチくんラシード、Dブロックは藤村ルークvsぷげらバイソンの4試合だ。この試合を勝ち上がってきた選手が以下の4名だ。

  • v6プラス FAV gaming:なし(0名)
  • Good 8 Squad:どぐら、ガチくん、ぷげら(3名)
  • Saishunkan Sol 熊本:なし(0名)
  • コミュファDetonatioN:なし(0名)
  • 忍ism Gaming:なし(0名)
  • 魚群:なし(0名)
  • 名古屋OJA BODY STAR Mildom:ふ~ど(1名)
  • 広島 TEAM iXA:なし(0名)

 なんと3回戦までコマを進めたGood 8 Squadのチームメンバーは3人全員が揃って準決勝へと進出したのだ。他のチームの選手は名古屋OJA BODY STAR Mildomのふ~どただ1人。この時点でGood 8 Squadの獲得ポイント数は最低でも20pt、最大35ptが獲得できる可能性が見える状況だ。

 名古屋OJA BODY STAR Mildomはふ~どが3位なら5pt、準優勝なら10pt、優勝すれば20pt、そのいずれかが加算される。そして、残る6チームは全て0ptからのスタートとなる。

 3回戦の4試合もどれも注目の試合ばかりだった。Aブロックのどぐらベガvs板橋ザンギエフGの1戦は最終5戦目の最終ラウンドまでもつれこむギリギリの接戦だった。そして衝撃の試合はBブロックのふ~どポイズンvsときどルークの1戦だ。あのときどルークが1度も勝てずに3-0の敗北を喫してしまったからだ。あまりに圧倒的な勝利に解説陣も言葉を失い、ふ~ど自身も思わず「自分が怖いです。明日が不安ですね」とあまりに完璧な流れに恐怖したほど。

 Cブロックのももちコーディーvsガチくんラシード戦も、開始前の意気込みでももちが「ガチくんは竹内ジョンを破ってここまできてるので、自分が負けてしまうとラシード-コーディーがラシード有利になってしまう」と真顔で無茶な事を言ってのけ、ガチくんも思わず「先輩だからって何言ってもいいもんじゃないですからね!」と思わずぼやくという駆け引きも面白かった。試合その物は凄まじい激戦で、これをガチくんラシードが勝利し、「コーディー-ラシードの有利不利は変わりません」とコメントを残して締めた。

 Dブロックの藤村ルークvsぷげらバイソンの1戦では、試合開始前の意気込みを聞かれた藤村が「仕上がってない組み合わせがあると言いましたが、それがコレです」とバイソン戦においてまだ自身の対策が万全でない事を明かしたのである。もちろん試合内容は対策不十分とは思えないすごい内容だったが、実際に3-0でぷげらバイソンが勝利している。

 この残った4人で準決勝を争う事となる。

3回戦のトーナメント表
衝撃のふ~どポイズンvsときどルーク戦はときどが1本も取る事ができずにふ~どポイズンの完勝
仕上がっていないと言いながらもかなりの接戦を展開する場面も見られる藤村ルークvsぷげらバイソン戦

準決勝第2試合はGood 8 Squad同門対決

 準決勝1試合はGood 8 Squadのどぐらと名古屋OJA BODY STAR Mildomのふ~ど。選択キャラはどぐらがベガでVトリガーII/VスキルI。ふ~どはレインボー・ミカでVトリガーI/VスキルI。

 1戦目1ラウンドはふ~どミカの猛攻を受け、一気に攻められて体力を削られたどぐらベガだが、体力劣勢の状況から盛り返す見事な逆転劇で先制。2ラウンドはふ~どミカがどぐらベガを画面端に追い詰めての猛攻で攻め切って取り返す。3ラウンドはどぐらベガの立ち回りの巧さで攻め切ってどぐらベガが1本を先制した。

 2戦目1ラウンドは画面端に追い詰めて攻め切ったふ~どミカの勝利。2ラウンドはどぐらベガが試合のペースを掴み、そのまま攻め切って取り返す。3ラウンドはどぐらベガの堅い守りと攻めのバランスもうまく決まり、ふ~どミカを追い詰めていたが、削り合いの状況から、ふ~どミカがVトリガー「前からナデシコ」からのクリティカルアーツ「バッドリー・ピーチ」の連携を決めて勝利し、1本を取り返した。

 3戦目1ラウンドはふ~どミカの攻めが好調で先制。続く2ラウンドはどぐらベガがギリギリの攻防を制して取り返す。3ラウンドはふ~どミカが攻め切って勝利して2本目をふ~どミカが先取した。こうなると今日のふ~どは勢いが止まらない。4戦目もキッチリ連勝で決めて勝利。3-1でふ~どが決勝に進出した。

準決勝まできたトーナメント表
ふ~どは本日初となるレインボー・ミカを選択。1戦目はどぐらベガが勝利
1本取られたものの、最終的には3-1で勝利し、決勝にコマを進めたふ~ど

 準決勝2試合はGood 8 SquadのガチくんとGood 8 Squadのぷげらによる同チーム対決。選択キャラはガチくんがラシードでVトリガーII/VスキルI。ぷげらはバイソンでVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドは互いに削り合う殴り合いからぷげらバイソンの追撃で決めて先制。2ラウンドも画面端に追い詰められながらも、無敵技暴れなどうまく使っての返しで反撃して勝利。連勝で1本を先取した。

 2戦目1ラウンドはガチくんラシードがぷげらバイソンを画面端に追い詰めきれず、そこから脱出して間合いをうまく取って強力なパンチを決めるぷげらバイソンが試合を有利に進めていき、先勝。2ラウンドはガチくんラシードがぷげらバイソンを画面端に追い詰めての猛攻で攻め切って取り返す。3ラウンドは再び画面端に追い詰められないようにぷげらバイソンが見事な立ち回りを見せ、最後はターンパンチで決めて2本目も連取。

 3戦目1ラウンドもぷげらバイソンの中距離での間合いの取り方が絶妙で、ぷげらバイソンのペースのまま先勝。2ラウンドは画面端にうまくガチくんラシードが追い詰めての猛攻で取り返す。3ラウンドは再びぷげらバイソン主導の試合展開となり、中央でうまく立ち回ったぷげらバイソンが勝利。常にギリギリの攻防が展開していたが、終わってみればぷげらが3-0での決勝進出となった。

試合開始前のステージに同じチームメイトの2人、ガチくんとぷげらが並ぶ。SFLではめったに見られない風景だ
同じチームメイトによる対決はチーム戦においては滅多に見られないと同時に、お互いの手の内を知り尽くした2人の対戦ということで読み合いも激化する熱いバトルが展開する
終わってみれば今回はぷげらバイソンが3-0でガチくんをくだし、決勝進出を決めた

ふ~どの快進撃は止まるのか? 決勝戦を制したのは……

 決勝は名古屋OJA BODY STAR Mildomのふ~どと、Good 8 Squadのぷげらによる1戦となった。選択キャラはふ~どがポイズンでVトリガーI/VスキルI。ぷげらはバイソンでVトリガーI/VスキルII。

 1戦目1ラウンドはふ~どポイズンの投げがガンガンと決まり、そのまま攻め切りほぼパーフェクトのような勝ち方で先勝。2ラウンドはぷげらバイソンが相打ちで返されても意に介さずパワーで押し切って勝利して取り返す。3ラウンドは一進一退の攻防でお互いが体力を削り切る中で、絶妙のタイミングでのうしろ投げに起き攻めの立ち中キックでふ~どポイズンが攻め切って勝利し、1本目を先制した。

 2戦目1ラウンドも試合のペースは常にふ~どポイズンが主導権を握る形で展開。ぷげらバイソンが思う通りの攻撃が決められない状態でじわりじわりと体力が削られていき、そのまま攻め切られて先勝。2ラウンドもふ~どポイズンの立ち回りと絶妙な間合いの取り方でじわりじわりとぷげらバイソンの体力が削られていき、最後は連携からクリティカルアーツ「ラブハリケーン」でリーサルを決めてふ~どポイズンが連勝で2本目を連取。

 3戦目も冴えわたるふ~どポイズンの勢いは止まらない。1ラウンドも隙を見せない完璧な立ち回りで先勝。2ラウンドもぷげらバイソンの体力をガンガン削り、トドメは連携からのクリティカルアーツ「ラブハリケーン」という完璧な立ち回りを見せて、1本も落とすことなく3-0で勝利。

 こうして圧倒的な強さでGood 8 Squadのメンバー3人をことごとく粉砕し、優勝は名古屋OJA BODY STAR Mildomのふ~どとなった。

2人の名前だけのトーナメント表
ふ~どポイズンとぷげらバイソンの決勝戦。ぷげらバイソンが有利に進める場面も見られたが……
盤石の立ち回りでぷげらバイソンを3-0撃破

表彰式でリーグ本節への思いを語る入賞選手たち

 決勝戦の後は表彰式となった。第3位はGood 8 Squadのどぐらで、Good 8 SquadにはSFLリーグ本節のチームポイントに5pt加算と賞金10万円が贈られる。どぐらは「ふ~どさん戦はちょっとレインボー・ミカ戦、あまり想定できてないなっていう部分が多くて、まぁ想定できてないなりにもあんな感じやったんで、もうちょっとやればいけそうかなって感じなので、本節までに改めてしっかりやりたいなぁと思いました」とした。

 今後の課題については「僕、結構いつも自信ないんですけど、実際に試合してみたら意外と勝てるなってのが多いので、今回はもうちょっと自信を持ってやってみてもいいのかなっていうのは思いました」とした。ドラフトで入って期待されている点について聞かれると「とりあえずチームの一員として最初の一仕事できたというのと、あとはチームのみんなで集まりながらチームメイトの試合を見るというので、作戦面の練り方なんかも分かってきたかなと思うので、この辺を本節に活かしたいなと思います」と締めくくった。

 続いて同じく3位はGood 8 Squadのガチくん。これによりGood 8 Squadのチームポイントにはさらに5pt加算と賞金10万円が贈られる。3位という成績についてガチくんは「俺、今年3位が多いんすよ。CPT 2022オンラインも3位、トパチャン3位、EVO 2022も3位で、これも3位なんすよ。寒っと思って……。中途半端なんよなぁと思いながらも、まぁ言うて3位で5pt頂けたんで、それはすごいよかったです」とした。

 トップ4に3名残った結果については「ふ~どさんに負けてしまいましたけど、チーム戦って総合力なので、1人が勝ってもチーム的には意味がなく、全員が勝って点を取っていくというルール。そういう意味ではいい結果なんじゃないかなと思います」とした。

 SFL2021で惜しくも2位となってしまった去年の悔しい結果について触れられると「今年も発進自体は好発進できたんですけど、やっぱり去年の決勝で、有利なところから逆転を許してv6プラス FAV gamingに負けたというのがあって、最後の詰めの甘さを痛感したんですよね。なんで、それをなんとか、なくしていきたいなと。そうすれば優勝できるチームだと思っているので、今年も頑張りたい」として締めくくった。

 準優勝はGood 8 Squadのぷげらで、Good 8 Squadのチームポイントにはさらに10pt加算と賞金30万円が贈られる。総合的に見た感想を聞かれたぷげらは「今、戦えばこんな感じになるのかなという本節でのおおよその流れが少し見えたような感じだったんですけど……パパいかんすね、あれ」と驚異の強さを見せたふ~どに話が及ぶ。

 一方で今後のSFLリーグ本節での対決の話になると「格ゲーのおもろいところとして、どうしても手の内を見せない事には勝てないじゃないですか。(今日のふ~どのバトルその物が)本当にいい教材にさせてもらえるので、直接対戦する上でもそうですし、自分のキャラクターに流用する部分も多分めちゃくちゃあって、今からその研究とかやって、多分本節までにもうちょっと強くなって挑めるのかなと思うと、結構やっぱりワクワクしますね。」とコメントした。

3位タイのどぐら。ユニフォームを脱いでリラックスしていた
同じく3位タイのガチくん。去年の思いを熱く語る
準優勝は惜しくもふ~どに敗れたが、さらに強くなることを誓うぷげらだ

 こうして、優勝したのは名古屋OJA BODY STAR Mildomのふ~ど。名古屋OJA BODY STAR Mildomのチームポイントに20ptが加算され、さらに50万円の賞金も贈られる。「(自分は)こんなに強くないと思いますよ。さすがにちょっと出来すぎかと思います。というか大将格を4人くらい倒したので、80ptくらいほしいなと思いました。これで20ptかと思ったくらいです」と本日の激戦を振り返った。

 SFLリーグ本節ではマークがきつくなることが予想される点については「いや、むしろ楽しみですよね。俺、多分こんなに注目されて戦うことってなかったと思うんですよ。ストVはずっと強かったとは思うんですけど、やっぱり“最強”という感じではなかったと思うんですよね。今回、過去一番見られる立ち位置になったなと思うので楽しみですよね。それを経験してみたいなと思います」そした。

 最後に名古屋OJA BODY STAR Mildomのチームメンバーについては、今回の20pt獲得をチームメンバーたちが相当喜んでると思うとコメントしつつ、改めてメンバーに向けて一言を求められると「今日から特訓です」と正に勝って兜の尾を締めるようなコメントで締めくくった。

 試合後にはふ~どに個別でインタビューできる貴重な時間をいただけたので、気になるポイントについていくつか聴いてみた。まずは今回の1on1トーナメントについて聞いてみたところ、SFLリーグ本節に向けての事前練習以外は特に対策はしていなかったのだという。トーナメントのブロックへのメンバー登録順などについても、「特になかったですね。どうなるか全然分からないんで。ただ、あきらさんが早めに出たいと言っていたのでAブロックに入ってもらったんですけど、後のメンバーは何となくBかなとかCかなと言った感じで適当に選びました」とした。

 ただ、トーナメントの抽選前は「Good 8 Squadやv6プラス FAV gaming以外のチームを落としてやろうと思っていたんですよね。でも結果としてGood 8 Squadのメンバーとばかりに当たることになってしまいましたね」とコメントしており、個人でのチーム戦略は考えていたようだ。

 2回戦以降はある程度対戦相手が見える状態だったが、昨夜はどのような対策をしたかについて尋ねると「昨夜はコーディーとコーリン、ルークの対策を主にしていましたね。一方で準決勝、決勝で当たる可能性のあった3人については、直近で勝っていた事もあり、特に対策などはしていなかったです」とした。

 今夜の試合の手応えについてたずねると「やっぱり今夜の出来はものすごい内容でしたね。これはやっぱりおかしいだろと思っています。試合を見てもらうと分かるんですが、技がとにかく当たってくれるんですよ。どういう事かはやっぱり、明確には言えないですが、やっぱり何かがおかしかったです」と圧倒的勝利を収めたトーナメントの試合結果をふりかえった。

 ここからはリーグ本節についても話を聞いてみた。まずはチーム全体の雰囲気や仕上がりについてたずねると、「雰囲気はいいですよ。仕上がりについては、加入当初はナリくんが周りに比べると弱いのかなと思われたりしていたんですけど、この数カ月一緒に練習をやって鍛えたところ、かなり成長して、今はどこに出しても戦っていける強い選手に仕上がったと思ってます」と、ドラフト枠で参戦したナリくんについても好意的にコメントした。

 また、リーグ本節にて相対するのが厳しいチームについて聞くと「正直、どこも厳しいような気がしている。自分は本来は楽がしたいんですよ。チーム戦は自分だけが頑張るのではなく、みんなで頑張る感じでチーム全体の力を上げていく必要があると思うんですが、リーグ本節はどこも厳しいチームばかりなので、ちょっと自分も頑張らないといけないなと思っている」とコメント。

 最後に本節への意気込みについて伺うと「名古屋OJA BODY STAR Mildomは何かと注目のチームだと思うんですよ。Mildom Beastから2人がやってきて、さらにあきらもいてナリくんもいて。今回トーナメント優勝で先行の20ptも入ったし、勝ちたいなって気持ちはすごく強まりましたね。トーナメントでの戦いを見ていて、あっこれで勝てるのかというのも分かったので戦略も組みやすくなる。この流れで本節でも勝ちまくっていきたいです」と締めくくった。

思わずカメラ越しにダンシングしてしまうふ~ど
最強の男は各チームから注目されてどう変わるのか?

Good 8 Squadを破るダークホースは?

 以上開幕戦1on1トーナメント全体の流れとベスト4の試合の模様を簡単にレポートした。SFL2022リーグ本節は2022年9月6日(火)の20時から開催で、基本的には毎週火曜と金曜の週2回ペースで開催される。

 1on1トーナメントについては、とにかくチームとしての総合力の高さをGood 8 Squadが見せつける形となった。一方でガチくん自身も語っていた詰めの甘さ、これをどう克服していくのかが、優勝候補のGood 8 Squadにとって最大の課題と言えるだろう。

 他のチームについても忍ism Gamingやv6プラス FAV gamingについては4人中3人が1回戦を勝ち抜くなど、チームとしての総合力は決して引けを取らない。ただし、今回の1on1トーナメントは組み合わせの妙や、抽選の引きの良さもかなり結果に左右している。

 さらには勝ち抜けのトーナメント方式というシステムを考えても、ある程度戦う相手が限られる中で戦略が立てられるチーム戦とはかなり状況が異なるため、今回のトーナメントの結果は参考の1つにはなるが、チームの総合力という点で見ると、結局のところ蓋を開けてみなければ何も分からないというのが現状だと言える。

 2022年9月6日から筋書きのないあの熱いドラマがまた見られるのかと思うと、今から胸が熱くなる。今年のSFL 2022も目が離せない注目のイベントであることは間違いない。

今回の開幕戦の結果を受けてのポイント表。Good 8 Squadと名古屋OJA BODY STAR Mildomともに20pt先制した状態からスタートする
9月6日以降のリーグ本節のスケジュールはこんな感じ
毎週火曜と金曜開催のペースはほぼ変わらず、12月まで続く
第1~4節までの組み合わせは確定しているようだ。初日のMATCH1はホームが広島 TEAM iXA、アウェイが魚群、MATCH2はホームが名古屋OJA BODY STAR Mildom、アウェイがSaishunkan Sol 熊本、2日目のMATCH1はホームがv6プラス FAV gaming、アウェイがコミュファDetonatioN、MATCH2はホームが忍ism Gaming、アウェイがGood 8 Squadとなっている