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Radeonでもマイクのノイズキャンセリングが可能に。ドライバで有効化

AMD Software Adrenalin Edition 22.7.1 OptionalにおけるAMD Noise Suppressionの設定

 米AMDは26日、Radeon用ドライバ「AMD Software Adrenalin Edition 22.7.1 Optional」を公開した。本バージョンより、GPUドライバレベルでマイクから入力された音声から背景ノイズを消去する「AMD Noise Suppression」が利用できるようになった。

 この機能はディープラーニングアルゴリズムを駆使して周囲の背景ノイズを消去する。なお、ドライバの対応GPUはRadeon RX 400シリーズ以降だが、AMD Noise Suppression機能自体は現在、Ryzen 5000以降のシステム、およびRadeon RX 6000シリーズでのみ有効としている。

 NVIDIAは同様の機能を2020年4月に「RTX Voice」として実装し、その後この機能を「NVIDIA Broadcast」というソフトウェアに統合させたのだが、Radeonの場合はドライバレベルで実装しており、ユーザーによる別途ダウンロードは不要。

 具体的には、Radeon設定において「オーディオ&ビデオ」のタブに移動すると、新たに「Noise Suppression」という項目が加わっているので、これを有効にして入力するデバイスを選択。その後Microsoft TeamsやDiscord、Slackなどのソフトウェア上で、入力/出力として「AMD Streaming Audio Device」を選択すれば利用できる。

 また、本ドライバからOpenGLゲームタイトル向けの最適化も含まれるようになり、同社によれば、Minecraftにおいてフレームレートが最大92%も向上するとしている。

Minecraftの性能向上

 このほか、モバイル向けRadeon RX 5000/6000 GPUにおけるRadeon Super Resolution(RSR)の対応、ボーダレスフルスクリーンゲームにおけるRSRのシームレスな体験を実現するためのソフトウェア内での解像度設定の対応、VALORANT、エルデンリング、バイオハザード ビレッジの最適化などが行なわれた。