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Lenovo、新型ThinkPad投入。Snapdragon 8cx Gen 3搭載機も
2022年2月28日 17:00
Lenovoは、ThinkPadシリーズの新製品ラインナップを発表した。Snapdragon 8cx Gen 3を搭載した5G対応13.3型ノート「ThinkPad X13s」や、第12世代Core搭載の16型高性能ノート「ThinkPad X1 Extreme Gen 5」などを投入する。
ThinkPad X13s
ThinkPad X13sは、Snapdragon 8cx Gen 3採用した13.3型モバイルノート。同SoCとWindows 11 Proを搭載する製品としては世界初を謳う。5月の発売を予定しており、欧州での価格は1,399ユーロから。
SoCに5Gネットワークにも対応するSnapdragon 8cx Gen 3を搭載。ミリ波およびSub-6のどちらもサポートし、常時ネットワーク接続を実現する。性能面では、前世代のGen 2と比べ、システムレベルで最大57%、マルチタスク処理で最大85%高速化したとする。
そのほか、AIベースのオートフレーミング機能が使える500万画素Webカメラや、ノイズキャンセリング機能対応のトリプルアレイマイクなどを内蔵。人を検知するHuman Presence Detection機能もサポートする。連続駆動時間は最大28時間。
主な仕様は、Snapdragon 8cx Gen 3、最大32GBメモリ、最大1TB SSD、13.3型1,920×1,200ドット液晶、Windows 11 Proなど。
インターフェイスは、USB 3.1 Type-C×2、Wi-Fi 6/6E、Bluetooth 5.2、Snapdragon X55 5G(ミリ波およびSub-6対応)、IR対応Webカメラ、音声入出力などを備える。
本体サイズは298.7×206.4×13.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.06kg。
ThinkPad X1 Extreme Gen 5
ThinkPad X1 Extreme Gen 5は、第12世代Core i9 HやGeForce RTX 3080 Tiなどが搭載可能な16型高性能ノート。発売は6月を予定しており、欧州での価格は2,749ユーロから。
メモリは最大64GBまでのDDR5を内蔵するほか、2基のSSDを装備可能で、最大8TBの大容量構成が可能となっている。ディスプレイは、165Hz表示対応のWQXGA(2,560×1,600ドット)液晶や、輝度600cd/平方mの3,840×2,400ドット液晶などが選べ、タッチ/ペン入力対応のものも用意する。加えて、Dolby VoiceによるAIノイズキャンセル機能や、Dolby Atmosスピーカーシステムなども搭載する。
主な仕様は、第12世代Core i9 H vPro、最大64GB DDR5メモリ、最大4TB×2 SSD(PCIe 4.0接続)、16型ディスプレイ、Windows 11 Proなど。
インターフェイスは、Thunderbolt 4×2、USB 3.0×2、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、5Gモデム、HDMI 2.1、SDカードスロット、指紋認証センサー、1080p Webカメラ(IR対応も選択可能)、音声入出力などを備える。
本体サイズは359.5×253.8×17.9mm(同)、重量は1.87kg。バッテリ容量は90Whr。
ThinkPad Tシリーズ
ThinkPad Tシリーズからは、16型の「ThinkPad T16」、14型の「ThinkPad T14 Gen 3」および「ThinkPad T14s Gen 3」が登場。欧州での価格は順に1,399ユーロから、1,399ユーロから、1,599ユーロから。ともにIntelモデルとAMDモデルを用意する。
Intelモデルとなる「ThinkPad T16i」と「ThinkPad T14i」は4月、「ThinkPad T14si」は6月に発売を予定。また、AMDモデルとなる「ThinkPad T16 AMD」と「ThinkPad T14 AMD」は6月、「ThinkPad T14s AMD」は5月の発売を予定している。
CPUには第12世代Core i7 vPro U/PシリーズまたはRyzen PRO 6000シリーズを採用。メモリはThinkPad T16およびT14 Gen 3が最大48GBまで、T14s Gen 3が最大32GBまで搭載でき、ストレージはともに最大2TB SSD(PCIe 4.0接続)となる。
GPUについては、ThinkPad T16のIntelモデルのみGeForce MX 550やRTX 2050が選択可能。AMDモデルはCPU内蔵のRadeon 600Mのみとなる。ディスプレイは16型が最大2.5K液晶、14型が最大4K液晶で、T14s Gen 3のみ2.8K有機ELも選べる。
本体サイズ/重量は、ThinkPad T16が369.9×255.5×20.5mm(同)/1.64kg、ThinkPad T14 Gen 3が317.7×226.9×17.9mm(同)/1.21kg、ThinkPad T14s Gen 3が317.5×226.9×16.6mm(同)/1.22kg。
ThinkPad Pシリーズ
ThinkPad Pシリーズからは、16型「ThinkPad P16si」および14型「ThinkPad P14s Gen 3」の2機種が登場。どちらも最大で第12世代Core i7 Pシリーズを搭載する。それぞれ4月の発売を予定しており、欧州での価格はそれぞれ1,549ユーロから、1,529ユーロから。
モバイルワークステーションに位置付けられる製品で、CPUは第12世代Core i7 Pシリーズが選択可能。またGPUにはNVIDIA T550 Laptop、OSとしてWindows 11 ProのほかUbuntu、Red Hat Enterpriseが選べる。ディスプレイは16型が最大2,560×1,600ドット、14型が最大3,840×2,400ドットとなる。
本体サイズ/重量は、ThinkPad P16siが361.9×255.5×20.5mm(同)/1.73kg、ThinkPad P14s Gen 3が317.7×226.9×17.9mm(同)/1.39kg。
ThinkBookやThinkVisionの新製品も登場
そのほか、同じくThinkブランドからThinkBookシリーズの新ノートPCとして「ThinkBook 14s Yoga Gen 2」および「ThinkBook 13s Gen 4i」、モバイルディスプレイ「ThinkVision M14d」も発表。発売時期と欧州での価格は順に、6月で899ユーロから、6月で749ユーロから、8月で359ユーロ。
ThinkBook 14s Yoga Gen 2は、第12世代Core i7や最大40GBメモリが搭載可能な14型コンバーチブル2in1。音声や音源を翻訳してテキスト化したり、音声入力を実現するAI Meeting Managerなどを備える。
本体サイズは320×216×16.9mm(同)、重量は1.5kg。
ThinkBook 13s Gen 4iは、薄さ14.9mmの13.3型モバイルノートPC。第12世代Core i7に加え、最大32GBメモリや2,560×1,600ドットディスプレイも選択が可能。
本体サイズは297×211×14.9mm(同)、重量は1.25kg。
ThinkVision M14dは、USB Type-C接続の14型2,200×1,400ドット表示対応のモバイルディスプレイ。USB Type-Cポートは2基搭載し、片方をPCと接続すると、もう片方はHubとして利用できる。
応答速度は6ms、輝度は300cd/平方m、視野角は上下/左右ともに178度。本体重量は0.6kg。