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一部富士フィルム製デジカメで記録したSDカード、macOS上でデータ破損などの恐れ

X-T4

 富士フィルム株式会社は2日、同社製デジタルカメラの一部機種で撮影/記録したSDXCカードにmacOSからアクセスした場合に、ファイルの表示が一部正常に行なえなかったり、データ破損の恐れがあると報告した。

 SDXCカードで1つのフォルダに4,000個以上のファイルを記録した場合に、ファームウェアの非互換性に起因して、macOS上からファイルの一部が表示できない可能性があるというもの。加えて、正規の取り出し操作を行なわなかった場合、再度同じカードを同じMacに接続すると、ファイルの一部が消失する可能性もあるとしている。

 1つのフォルダ内に9,999コマの静止画/動画を記録可能な機種を使用しており、さらにSDXCカードを利用している場合に不具合が発生する恐れがある。カードリーダはMac内蔵/外付けともに影響する。Windows環境では不具合は発生しない。

 影響を受ける機種は、「GFX100」、「GFX100S」、「GFX50S II」、「X-Pro3」、「X-T4」、「X-S10」、「X-E4」、「X-T30 II」、「X100V」、「GFX 50S(Ver.4.00以降)」、「GFX 50R(Ver.2.00以降)」、「X-T3(Ver.3.20以降)」。

 対策としては、新規カードの場合はフォルダごとに1,000コマを上限に記録することで回避が可能。すでにカードに記録されている場合、1ファイルで4GB以上の動画ファイルが含まれていない場合はそのまま読み込むことで対応できる。

 4GB以上の動画ファイルが含まれている場合、一度動画以外のファイルを読み込んだ上で、Windows PCやカメラ(デュアルスロット仕様のもの)を使ってフォーマット済みのカードに動画ファイルをコピーすることで、読み込むことが可能。なお、Windows PCやデュアルスロット仕様のカメラを持っていない場合は、サポートセンターまで問い合わせてほしいとしている。