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Vulkan 1.3がリリース。新追加機能はオプションではなく実装を義務付け

 Khronos Groupは25日(米国時間)、クロスプラットフォームの3DグラフィックスAPI「Vulkan 1.3」仕様をリリースした。

 Vulkan 1.3では開発者コミュニティで要望があった多数の拡張機能を厳選して実装。具体的には、ダイナミックレンダリング、追加のダイナミックステート、改善された同期APIなど。

 今回Vulkan 1.3は、以前のバージョンとは異なり、追加された拡張機能はオプションではなく、一貫した可用性を保証するため、拡張機能の実装を義務付けている。

 このためKhronos Groupは、Vulkan 1.3に含まれるすべての拡張仕様を「Vulkan Roadmap 2022」として公開。スマートフォン、タブレット、ラップトップ、コンソール、デスクトッププラットフォームなど、ミドルレンジからハイエンドのデバイスを開発しているグループに属しているハードウェアベンダーは、2022年に出荷するいくつかの製品からVulkan 1.3のサポートに取り組むとしている。

 なお、AMDは全てのRadeon RX VegaシリーズおよびAMD RDNAアーキテクチャ対応ビデオカードで、Vulkan 1.3およびVulkan Roadmap 2022プロファイルの両方をサポートする予定であり、現在は開発者が利用でき、今後数カ月以内に最終的なドライバでサポートされるとしている。

 NVIDIAもMaxwell以降のGPUで、Vulkan 1.3仕様に準拠したベータドライバを提供中であり、組み込み向けのJetsonなどでもサポートする予定としている。