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MSI、第12世代Core搭載で液体金属グリス採用の17.3型薄型ゲーミングノート
2022年1月5日 09:53
MSIは5日(現地時間)、新製品発表イベント「MSIology MSI Gameverse」をオンラインにて開催。モバイル向け第12世代Core(Alder Lake)に加え、新たに液体金属グリスを採用したゲーミングノートなどを含む、ノートPC製品を複数発表した。
Stealth GS77
「Stealth GS77」は、モバイル向けの第12世代Core i9とGeForce RTX 3080 Ti Laptopを搭載できる17.3型薄型ゲーミングノート。天板部に一定の角度からしか見えないドラゴンロゴを配置したほか、耐久性を2倍に高めたヒンジや99.9Whrの大容量バッテリなど、ゲームだけでなくビジネスでも使いやすい設計とした。
高性能CPUやGPUに加え、4K/120Hz対応ディスプレイを選択可能なほか、トラックパッドを50%、キーキャップを8%それぞれ大型化。IR対応フルHD Webカメラや、カメラのオン/オフを切り替えられる物理スイッチなど、ビジネスでも活用できる機能も備える。
2基のファンと6本のヒートパイプによるCooler Boost 5に加え、インジウム、ビスマス、スズを用いた「Phase Change Liquid Metal Pad(相変化型液体金属グリス)」を新たに採用。常温時は固体だが、58℃を超えると液体化し、CPUとヒートシンクの隙間を埋めることで効率的に熱を伝える。
従来のグリスと比べて熱伝導率が5倍向上し、システム性能を最大で10%引き上げられるとしており、経年劣化や結晶化、液漏れによるマザーボードの損傷なども抑えられるのも特徴。
そのほか、4基のウーファーと2基のスピーカーによるサウンドシステムや、ヘッドフォンでのサウンドを強化するサラウンドパーソナライゼーション機能なども搭載する。
Raider GE76
「Raider GE76」は、ウルトラハイエンドモデルとなる17.3型ゲーミングノート。こちらも第12世代Core i9とGeForce RTX 3080 Tiを搭載でき、Phase Change Liquid Metal Padも採用する。
合計220Wの電力供給により、デスクトップPCに引けを取らない性能を発揮できるとする。バーチャル空間の構築などにも対応できる「META Ready」を謳うほか、最大360Hz表示対応ディスプレイも選択可能で、Mystic Light対応RGB LEDバーといったライティング機能も備える。
Crosshair 15
「Crosshair 15」は、FPSゲーマーを想定した15.6型ゲーミングノート。筐体デザインを刷新し、最上位モデルでは第12世代Core i9とGeForce RTX 3070 Tiを搭載するほか、QHD/240Hz対応ディスプレイも選択できる。
加えて、UbisoftのFPSゲーム「Tom Clancy's Rainbow Six Extraction」とのコラボモデルとなる「Crosshair 15 Rainbow Six Extraction Edition」も用意。天板ロゴやタッチパッド、パームレスト部など各所にコラボデザインをあしらったモデルとなる。
クリエイター向けノートもCPU/GPUを刷新
「Creator Z17」は、第12世代Core i9とGeForce RTX 3080 Tiを選択可能な17型クリエイター向けノート。アルミ削り出しCNC加工によるエッジ部の曲線デザインを特徴とする。
ディスプレイは黄金比から着想を得た縦横比16:10のTrue Pixel Displayを搭載し、DCI-P3 100%の色域やDelta E 2未満の色精度を実現する。タッチ操作およびペン入力にも対応し、ペンは本体側面に装着できる設計とした。
「Creator Z16」のアップグレードモデルとなる「Creator Z16P」も用意。GPUをGeForce RTX 3080 Ti/3070 Tiに強化するとともに、冷却面積とエアフローを高めたベイパーチャンバーによる新冷却機構を搭載し、最大で約70%の性能向上を実現したとする。
また、ユーリティティの「MSI Center」では、ユーザーの行動を学習しシステムを最適化する「Smart Auto」や、ファン速度を性能のバランスを動的に調整する「Ambient Silent AI」などのAIを活用した機能も搭載する。