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遅延がエイムに与える影響を体験できる「NVIDIA System Latency Challenge」
2021年12月14日 23:00
NVIDIAは、エイムトレーニングソフト「Kovaak's 2.0」内にてプレイできる「NVIDIA System Latency Challenge」を発表した。これにあわせ、Kovaak'sを1週間無料でプレイできるフリーウィークエンドも実施している。
NVIDIA System Latency Challengeは、エイムトレーニングソフトKovaak's 2.0の開発元であるThe MetaとNVIDIAが共同で開発した、遅延がエイムに与える影響を体験できるテスト。NVIDIA Reflexを活用してシステム全体の遅延を正確に推定し、入力パイプラインに意図的に遅延を加えることで、25ms/55ms/85msの3段階の遅延レベルを再現/体験できる。
テストは、短時間で消えてしまうターゲットに即座に照準を合わせて破壊する「Latency Flicking」と、撃つまで消えないターゲットを次々に破壊していく「Latency Frenzy」の2種類を用意。どちらも1分間のテストを各遅延レベルごとに実施し、その合計がスコアとなる。リーダーボードでほかのプレイヤーのスコアも確認できる。
なお、NVIDIA Reflex非対応のGPUでもプレイできるが、各遅延レベルが正確でない可能性があり、リーダーボードへのスコア登録も行なえない。
また、今回の発表にあわせたイベント「NVIDIAシステム遅延チャレンジ」も開催。NVIDIA System Latency Challengeに挑戦し、Kovaak's 2.0でスコアを撮影して、ハッシュタグ「#フレームがゲームを制する」とともにTwitterに投稿すると、抽選で2名に「GeForce RTX 3080 Ti Founders Edition」が当たる。
期間は12月22日10時まで。応募にはNVIDIA GeForce JPの公式Twitterアカウントのフォローが必要となる。チャレンジの詳細は、同アカウントを参照されたい。
遅延はエイム精度に大きく影響を与える
同社によれば、GeForceシリーズ製品を利用するゲーマーがプレイする上位15タイトルのうち、13タイトルが競技性の高いeスポーツゲームとなるなど、近年は対戦型タイトルの人気が高まっている。こういったゲーマー達をサポートするため、フレームレートがゲームの成績に与える影響に関する調査や研究を進めてきたという。
FortniteとPUBGを用いた同社の調査によれば、フレームレートとK/D(キル/デス)レシオの間には強い相関関係がみられ、フレームレートが高いほどK/Dレシオも高まる傾向にあったという。フレームレートを高めることで、映像が滑らかになる、残像が減少する、遅延を抑えられるといった点がエイム精度に影響を与えていると分析している。
特に遅延については、エイム精度の向上に大きく関わっており、遅延が100ms(60Hz)から20ms(360Hz)まで減ると、エイム精度は最大で37%改善。また、フレームレートを変えず、遅延だけを変えた場合でも、約30%の改善がみられた。差分となる約7%は映像の滑らかさ/鮮明さによるものだとしている。
また、システム遅延と敵をキルするまでの時間とでみると、遅延が20msの場合と12msの場合では、キルするまでの時間に180msの差が出た。これはオンラインゲームにおける数ティック分に相当するとしており、こういった結果は、同社の遅延抑制技術であるNVIDIA Reflexの開発にもつながっているという。