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YouTube、2021年上半期だけで著作権侵害申し立ては7億件以上。透明性レポート公開

2021年上半期における著作権侵害申し立ての内訳。99.08%はContent IDによるもの

 YouTubeは、2021年上半期を対象とした同サービス初の著作権透明性レポートを公開した。

 YouTubeでは、著作権侵害に関する削除依頼用のWebフォーム、アップロードする動画がほかの動画と一致していないかチェックするコピーライトマッチツール、動画に含まれる著作権コンテンツを検出するContent IDの主に3つのツールを利用して著作権管理を行なっており、継続的な機能拡張なども進めているという。

 中でもContent IDでは、2021年上半期だけで7億2,200万件以上の著作権侵害申し立てがあり、同期間中YouTube上で行なわれた申し立てのうち、99%以上を占めていたという。加えて、コピーライトマッチツールによる削除要請は160万件以上となった。なお、1つの動画に対する複数の申し立てや、Content ID請求と著作権削除要求やそれぞれ別々に計上している。

 また、Content IDによる申し立てのうち、異議申し立てが行なわれたものは1%未満に留まった。一方で、異議申し立てが行なわれたものに限って見ると、60%のケースにおいてアップロードしたユーザーに有利に解決されていたという。

Content IDによる申し立てのうち、99.5%には異議申し立ては行なわれていない
異議申し立てが行なわれたもののうち、60%はアップロードしたユーザーに有利に解決された