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新型コロナワクチン接種後の発熱/倦怠感などは2回目の方が高頻度。厚労省調査

コミナティ筋注の全身反応は2回目の方が頻度が高い

 厚生労働省は23日、新型コロナワクチン接種後の健康状況調査に関する中間報告を公開した。

 ファイザー/バイオンテック製(コミナティ筋注)および武田/モデルナ製(COVID-19ワクチンモデルナ筋注)の2種類の新型コロナワクチンについて、接種後の様々な症状や、その頻度について調査を行なっているもの。前者は、先行接種を行なった約2万人の医療従事者、後者は高齢者および1万人程度の自衛隊員を対象とした調査となっている。

 報告によると、ファイザー/バイオンテック製ワクチンでは、接種部位の反応について、1回目/2回目ともに頻度に大きな差はなく、痛みなどの症状が多く見られた。全身反応については、1回目より2回目の方が頻度が高く、頭痛や倦怠感、発熱(37.5℃以上)などが多い。また、性別では女性の方が、年齢では若い人の方がやや頻度が高い傾向にあるとしている。

発熱についても2回目の方が若いほど高頻度
1回目接種後の全身反応に関する各ワクチンの比較

 一方、武田/モデルナ製ワクチンについては、1回目接種後のみのデータとなっており、副反応に関してはこちらも同様の傾向が見られている。痛みについては被接種者の年齢に関わらず多いが、倦怠感や頭痛、発熱といった症状は、年齢が若いほど頻度が高い傾向があるという。なお、こちらは一部のデータを中間的に集計したもので、今後数値が変わることがあるとしている。