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秀和システムホールディングス、船井電機の筆頭株主に

 株式会社秀和システムホールディングスは、船井電機株式会社の普通株式および本新株予約権に対する公開買付けを行ない、5月10日に終了した。議決権の47.05%にあたる約1,600万株を秀和システムホールディングスが所持し筆頭株主となった。

 これに伴い、これまで筆頭株主だった創業者の長男船井哲雄氏の保有株は34.41%と2位となり、経営権は秀和システムホールディングス側に移った。また、これにより船井電機は、東京証券取引所の上場廃止基準に従い、所定の手続きを経て上場廃止となる。

 船井電機は1961年8月に、船井軽機工業株式会社におけるトランジスタラジオ事業の拡大を契機に分離独立した企業で、その後映像機器や情報通信機器といった事業の多角化を図ってきた。

 その中で船井哲雄氏は、2017年9月下旬頃の業績状況を鑑みて、業績回復と再成長を図るために、過去に業績が低迷した企業を再成長させた経験を有する経営者に船井電機の今後を託したいという思いが生まれ、今回の公開買付けに踏み切ったとしている。