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パンデミックの中スマホ出荷台数が25.5%増。上位常連だったHuaweiは姿を消す

 市場調査会社のIDCは28日(現地時間)、2021年第1四半期のスマートフォン出荷台数が前年同期比で25.5%増となったことを発表した。

 第1四半期のみで約3億4,600万台ものスマートフォンが出荷されており、特に中国とアジア太平洋地域(日本を除く)の2地域において、前年同期比で中国は30%増、アジア太平洋地域では28%増となり、全世界の半分の出荷台数を担った。

 昨年(2020年)の第1四半期は新型コロナウイルス感染症のパンデミックにより、サプライチェーンの供給停止や中国のロックダウンが起き、特に出荷台数が落ちた時期だった。しかし今期は、2019年の第1四半期よりも11%増となっていることから、IDCではスマートフォンの買い換えサイクルや、新しい5G機能が成長を牽引したと分析している。

 2021年第1四半期のシェアについては、1位がSamsungで21.8%、2位がAppleで16%、3位から5位は順に中国のXiaomi(14.1%)、OPPO(10.8%)、vivo(10.1%)。上位ランキングの常連だったHuaweiは米国による制裁が重くのしかかり、ついにトップ5から姿を消してしまった。

 Samsungはフラグシップ機のGalaxy S21シリーズにおいて、200ドルオフにする価格戦略が奏功したとし、AppleはiPhone 12が好調。一方で、ミドルレンジからローエンド機はHuaweiが抜けた穴にXiaomiなどの中国勢が上手く入り込み、シェアを獲った形だ。