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東芝への買収提案、英ファンドCVCは検討を中断

 株式会社東芝は20日、英投資ファンドのCVC Capital Partners(CVC)による買収の初期提案について、追加の説明を行なった。

 東芝では、6日に受領した買収/株式非公開化提案について、客観的にみて具体的かつ実現性のあるものではなかったことから、あらためて詳細情報を受領した場合は慎重に検討するとしていた。

 その後、19日にCVCから新たな書面を受領したものの、「非公開化が当社経営陣および取締役会の戦略的目的に合致するかについてのガイダンスを待つため暫時検討を中断する」といった内容で、具体的な詳細情報が含まれていなかったことから、本提案の検討および評価は不可能であるとした。

 なお、企業価値向上のための提案を排除するものではなく、具体的かつ実現性のある買収提案がなされた場合には、真摯に評価/検討していくとしており、一方で、そのプロセスや内容についてはステークホルダーの多くが納得するものでなければならないとした。

 東芝では14日より、代表執行役社長CEOに綱川智氏が就任。資本配分を含めた企業価値向上のための施策の見直しに着手しており、独自の財務/法務アドバイザーの選任により意志決定の透明性を高めつつ、戦略的な検討を進めているという。