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Adobe PostScriptを発明、DTPに革命もたらしたチャールズ・ゲシキ氏逝去

チャールズ・ゲシキ氏

 米Adobeは16日(現地時間)、同社の共同創設者でPostScriptを開発したチャールズ・ゲシキ氏が逝去したことを報じた。享年81歳。

 ゲシキ氏は、1982年にXeroxの同僚であるジョン・ワーノック氏と共同でAdobeを設立。ページ記述言語を開発し、最初の製品である「PostScript」を1984年にリリースした。プリンタ側の高い計算能力を用いてプログラミング言語を実行するこの発想は、デスクトップパブリッシング(DTP)に革命を引き起こした。

 PostScriptはおなじみのPDFで採用されているほか、Adobeにおける主力かつ革新的なソフトウェアであるAcrobat、Illustrator、Premiere Pro、Photoshopなどにも大きく影響を与えている。同氏の発明はコンピュータ業界に大きく貢献したと認められており、これまで多くの賞を受賞している。

 ゲシキ氏は1986年から1994年までAdobeでCOOを務め、1989年から引退する2000年4月までは社長も務めた。社長引退後もワーノック氏とともに2017年まで取締役会に残り、2020年4月に完全にAdobeから身を引いた。