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Microsoft、第11世代Core/Ryzen 4000搭載の「Surface Laptop 4」

Surface Laptop 4、13.5型はマットブラック(左上)、アイスブルー(右上)、サンズストン(左下)、プラチナ(右下)の4色展開

 Microsoftは4月13日(現地時間)、Surfaceシリーズの最新製品となる「Surface Laptop 4」を発表した。米国、カナダ、日本で事前予約を開始し、4月15日より発売する。

 「Surface Laptop」は、Surfaceシリーズの中ではクラムシェル型ノートPCと位置づけられている製品で、クラムシェル型ながらSurface Penを利用したデジタイザペンが利用できる。ディスプレイは13.5型と15型の2つのラインナップが用意されており、いずれもアスペクト比が3:2となっているPixelSenseディスプレイが搭載されている。

 Surface Laptop 4はその最新版となり、CPUも第11世代CoreまたはRyzen 4000を搭載し、性能が従来世代に比べて大きく向上している。また、バッテリ駆動時間が大きく伸びていることも特徴で、13.5型同士で比較した場合、従来の11.5時間から、Coreモデルで17時間、Ryzenモデルで19時間と大幅に延びている。

第11世代Core、Ryzen 4000と最新のCPUに更新され性能が大幅アップ

従来のコバルトブルーに代わって設定されたアイスブルーのSurface Laptop 4。パームレスト部はアルカンターラ素材が利用されている

 Surface Laptop 4は、基本的な骨格は従来のSurface Laptop 3を踏襲している。13.5型、15型という2つのディスプレイの選択肢があり、いずれも外形やディスプレイの解像度などは従来モデルと同じになっている。

13.5型(手前)と15型(奥)という2つのディスプレイのモデルが用意されている

 ポートの数や形状なども従来モデルと同じで、外形を見るかぎりは従来モデルと違いを見つけるのは難しいほどだ。ただし、従来モデルの13.5型ではコバルトブルーとされてきた青系の色は、アイスブルー(パームレストはアルカンターラ素材)に変更されており、やや趣が異なっている。

 なお、アイスブルー以外のカラーはプラチナ、サンズストン、マットブラックで、15型モデルはプラチナとマットブラックのカラーが提供される。なお、どのカラーが設定されているかはSKUによって異なっている。

マットブラック
本体の左側面、USB-A端子、USB Type-C端子、3.5mmオーディオジャック
本体の右側面、Surface Connect
【表1】Surface Laptop 4(13.5型)、Surface Laptop 3(13.5型)のスペック(Microsoftの資料より筆者作成)
製品名Surface Laptop 4(13.5型)Surface Laptop 3(13.5型)
CPUIntel 第11世代Core/AMD Ryzen 4000シリーズIntel 第10世代Core
GPUIntel Iris Xe/AMD Radeon GraphicsIntel Iris Plus Graphics
メモリ8/16/32GB(LPDDR4X-3733)8/16GB(LPDDR4X/3733MHz)
ストレージ256GB/512GB/1TB(M.2 NVMe SSD/リムーバブル)128/256/512GB/1TB
ディスプレイ13.5型 PixelSense(2,256×1,504ドット、3:2)13.5型 PixelSense(2,256×1,504ドット、3:2)
タッチ/ペン10点マルチタッチ/Surface Pen10点マルチタッチ/Surface Pen
カメラ(Windows Hello対応有無)720p HD(Hello対応)720p HD(Hello対応)
USB-A11
USB Type-C(USB 3.1 Gen1 or Gen2)11
オーディオ3.5mmジャック3.5mmジャック
マイクデュアル 遠方界スタジオマイクデュアルマイク
その他ポートSurface ConnectポートSurface Connectポート
Wi-FiWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)
BluetoothBluetooth 5.0Bluetooth 5
キーボードフルサイズ(バックライト/1.3mmストローク/ソフトタッチ)フルサイズ(バックライト/1.3mmストローク)
ポインティングデバイス高精度タッチパッド(115x76.66mm)高精度タッチパッド(115×76.66mm)
ACアダプタ60W+5W(Surface Connect)60W+5W(Surface Connect)
バッテリ17時間(Coreモデル)/19時間(Ryzenモデル)公称11.5時間(45Wh)
カラープラチナ/アイスブルー(アルカンターラのみ)/マットブラック/サンズストーン(メタルのみ)プラチナ、コバルトブルー(アルカンターラのみ)、マットブラック/サンズストーン(メタルのみ)
サイズ(横x縦x高さ)308×223×14.5mm308x223x14.51mm
重量1.265kg(プラチナム/アイスブルー)/1.288kg(マットブラック/サンズストン)1.31kg(メタル、マットブラック/サンズストン)/1.25kg(コバルトブルー/プラチナ)
OSWindows 10 Home(一般消費者向け)/Windows 10 Pro(企業向け)Windows 10 Home(一般消費者向け)/Windows 10 Pro(企業向け)
【表2】Surface Laptop 4(15型)、Surface Laptop 3(15型)のスペック(Microsoftの資料より筆者作成)
製品名Surface Laptop 4(15型)Surface Laptop 3(15型、AMD)Surface Laptop (15型、Intel)
CPUIntel 第11世代Core/AMD Ryzen 4000シリーズAMD Ryzen 3000シリーズIntel 第10世代Core
GPUIntel Iris Xe/UHD、AMD Radeon GraphicsRadeon RX Vega 11/9Intel Iris Plus Graphics
メモリ8/16/32GB(Intel版:LPDDR4X-3733、AMD版:DDR4-2400)8/16/32GB(DDR4-3733)8/16GB(LPDDR4X/3733MHz)
ストレージ256GB/512GB/1TB(M.2 NVMe SSD/リムーバブル)128/256/512GB128/256/512GB
ディスプレイ15型 PixelSense(2,496×1,664ドット、3:2)15型 PixelSense(2,496×1,664ドット、3:2)15型 PixelSense(2,496×1,664ドット、3:2)
タッチ/ペン10点マルチタッチ/Surface Pen対応10点マルチタッチ/Surface Pen対応10点マルチタッチ/Surface Pen対応
カメラ(Windows Hello対応有無)720p HD(Hello対応)720p HD(Hello対応)720p HD(Hello対応)
USB-A11(3.1 Gen1)1(3.1 Gen1)
USB Type-C(USB 3.1 Gen1 or Gen2)11(3.1 Gen1)1(3.1 Gen1)
オーディオ3.5mmジャック3.5mmジャック3.5mmジャック
マイクデュアル 遠方界スタジオマイクデュアルマイクデュアルマイク
その他ポートSurface ConnectポートSurface ConnectポートSurface Connectポート
Wi-FiWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)IEEE 802.11axIEEE 802.11ax
BluetoothBluetooth 5.0Bluetooth 5Bluetooth 5
キーボードフルサイズ(バックライト/1.3mmストローク)フルサイズバックライトキーボード(1.3mmストローク)フルサイズバックライトキーボード(1.3mmストローク)
ポインティングデバイス高精度タッチパッド(115×76.66mm)Precision TouchPadPrecision TouchPad
ACアダプタ60W+5W(USB-A)65W(Surface Connect)65W(Surface Connect)
バッテリ16.5時間(Coreモデル)/17時間(Ryzenモデル)公称11.5時間(45Wh)公称11.5時間(45Wh)
カラープラチナ/マットブラックプラチナ、マットブラックプラチナ、マットブラック
サイズ(横×縦×高さ)339.5×244×14.7mm339x224x14.69mm339x224x14.69mm
重量1.542kg1.54kg1.54kg
OSWindows 10 Home(一般消費者向け)/Windows 10 Pro(企業向け)Windows 10 Home(一般消費者向け)/Windows 10 Pro(企業向け)Windows 10 Home(一般消費者向け)/Windows 10 Pro(企業向け)

 従来モデルから大きく進化したのはプロセッサとメモリの最大容量だ。従来モデルでは15型のAMD CPU搭載モデルに32GBメモリのSKUが用意されていたが、今回のモデルでは13.5型も、15型のどちらにもメモリ32GBのモデルが用意されている。

 ストレージは256GB、512GB、1TBという3つのラインナップがあることは変わっていないが、今回のモデルではリムーバブルとスペックで明記されており、Surface Pro XやSurface Pro 7+のように簡単に取り外せるようになっていると考えられる。

 プロセッサはIntelの第11世代CoreとRyzen 4000の2つに強化されている。従来モデルでは13.5型が第10世代Core、15型モデルが第10世代CoreとRyzen 3000となっていたので、いずれも1世代新しいCPUが採用された。両製品ともに、従来世代に比べると性能が大幅にアップしており、Surface Laptop 4の最大の特徴と言っていいだろう。

 Intelの第11世代Coreでは、最上位モデルがCore i7-1185G7という、いわゆるUP3の中では最上位のSKUを選択することができる。従来モデルでは最上位SKUから1つ下のCore i7-1065G7までの提供となっているので、Intelを選択する場合にはこれが嬉しい変更点と言える。

 Ryzen 4000では、従来のSurface Laptop 3でもそうだったように「Surface Edition」と呼ばれるSurface専用のSKUが採用されている。具体的に2つのSKUがあり、「Ryzen 5 4680U Mobile Processor with Radeon Graphics Microsoft Surface Edition」がCPU 6コア、「Ryzen 7 4980U Mobile Processor with Radeon Graphics Microsoft Surface Edition」がCPU 8コアという構成になっている。いずれもクロック周波数などがSurface向けに最適されたバージョンとなる。

 なお、セキュリティ機能に関してはRyzenを搭載したモデルはMicrosoftの「Secured-Core PC」基準を満たしており、Secured-Core PCに対応したPCとして販売される。それに対してIntelモデルは、搭載されているCPUがvPro対応モデルではないため、Secured-Core PCではなく、「Windows enhanced hardware security」という標準よりも高いセキュリティを備えたモデルとして販売されることになる。

重量は増えていないが公称のバッテリ駆動時間は大幅に延びる

13.5型(左)と15型(右)のキーボード

 Surface Laptop 4のもう1つ大きな特徴はバッテリ駆動時間が延びていることだ。Surface Laptop 3では13.5型モデルも15型モデルもバッテリ駆動時間(公称値)は11.5時間とされてきたが、Surface Laptop 4は13.5型(Intel)が17時間、13.5型(AMD)が19時間、15型(Intel)が16.5時間、15型(AMD)が17時間というバッテリ駆動時間になっている。

 記事執筆時点では容量は不明であるため、なぜ駆動時間が延びたのかは不明だが、重量がほとんど増えていない(従来モデルとほぼ同じ)のにバッテリ駆動時間が延びていることは歓迎していいだろう。

 米国では以下のようなSKU構成になっており、市場想定価格も以下のようになっている

【表3】Surface Laptop 4 13.5型(一般消費者向け)のSKU構成と市場想定価格/米ドル(Microsoftの資料より筆者作成)
スペックプラチナムアイスブルーサンズストンマットブラックOS市場想定価格
Ryzen 5 4680U/8GB/256GBWindows 10 Home999ドル
Ryzen 7 4980U/16GB/256GB(*1)Windows 10 Home1,199ドル
Core i5-1135G7/8GB/512GBWindows 10 Home1,299ドル
Core i5-1135G7/16GB/512GBWindows 10 Home1,499ドル
Core i7-1185G7/16GB/512GBWindows 10 Home1,699ドル
Core i7-1185G7/32GB/1TBWindows 10 Home2299ドル
パームレスト:○=アルカンターラ/□=メタル
*1 発表後8週間後に出荷予定
【表4】Surface Laptop 4 13.5型(企業向け)のSKU構成と市場想定価格/米ドル(Microsoftの資料より筆者作成)
スペックプラチナムアイスブルーサンズストンマットブラックOS市場想定価格
Ryzen 5 4680U/8GB/256GBWindows 10 Pro1,099ドル
Ryzen 7 4980U/16GB/256GB(*1)Windows 10 Pro1,299ドル
Ryzen 7 4980U/16GB/512GBWindows 10 Pro1,699ドル
Core i5(*2)/8GB/256GBWindows 10 Pro1,199ドル
Core i5(*2)/8GB/512GBWindows 10 Pro1,399ドル
Core i5(*2)/16GB/512GBWindows 10 Pro1,599ドル
Core i7-1185G7/16GB/256GBWindows 10 Pro1,599ドル
Core i7-1185G7/16GB/512GBWindows 10 Pro1,799ドル
Core i7-1185G7/32GB/1TBWindows 10 Pro2,399ドル
*1 発表後8週間後に出荷予定
*2 Core i5-1135G7ないしはCore i5-1145G7
パームレスト:○=アルカンターラ/□=メタル
【表5】Surface Laptop 4 15型(一般消費者向け)のSKU構成と市場想定価格/米ドル(Microsoftの資料より筆者作成)
スペックプラチナムアイスブルーサンズストンマットブラックOS市場想定価格
Ryzen 5 4680U/8GB/256GBWindows 10 Home1,299ドル
Ryzen 7 4980U/16GB/256GBWindows 10 Home1,499ドル
Ryzen 7 4980U/16GB/512GBWindows 10 Home1,699ドル
Core i7-1185G7/16GB/512GBWindows 10 Home1,799ドル
Core i7-1185G7/32GB/1TBWindows 10 Home2,399ドル
パームレスト:○=アルカンターラ/□=メタル
【表6】Surface Laptop 4 15型(企業向け)のSKU構成と市場想定価格/米ドル(Microsoftの資料より筆者作成)
スペックプラチナムアイスブルーサンズストンマットブラックOS市場想定価格
Ryzen 5 4680U/8GB/256GBWindows 10 Pro1,399ドル
Ryzen 7 4980U/16GB/512GBWindows 10 Pro1,799ドル
Core i7-1185G7/8GB/256GBWindows 10 Pro1,499ドル
Core i7-1185G7/8GB/512GBWindows 10 Pro1,699ドル
Core i7-1185G7/16GB/256GBWindows 10 Pro1,699ドル
Core i7-1185G7/16GB/512GBWindows 10 Pro1,899ドル
Core i7-1185G7/32GB/1TBWindows 10 Pro2,499ドル
パームレスト:○=アルカンターラ/□=メタル

 日米加の3カ国では本日より事前予約が開始され、4月15日より販売が開始される予定になっているという。現時点ではMicrosoftの日本法人からは日本で提供されるSKU構成や価格などは明らかになっていないが、通常であれば日本時間のビジネスアワーになってから発表されることが多いので、明日のビジネスアワーに明らかになるだろう。

奥から15型のSurface Laptop 4、13.5型のSurface Laptop 4、12.4型のSurface Laptop Go