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Xiaomi、価格を武器に日本の5Gスマホ市場を再定義

Xiaomiが掲げるミドルレンジの5Gスマートフォンの再定義

 Xiaomiは2日、日本国内で近日発売となる新製品発表会を開催した。このなかで同社のグローバル部門で東アジア地域 ゼネラルマネージャーを務めるスティーブン・ワン氏が、新製品の特徴と、2021年の展望について語った。

 同社は2020年にAppleを抜き、世界3位のスマートフォンメーカーにまで上り詰めた。日本も好調で、主力の「Redmi Note 9S」がAmazonでの売れ筋ランキングで49日間1位をキープしたほか、僚誌ケータイWatchの「読者が選ぶケータイ of the Year 2020」でも、キャリアモデルの「Mi 10 Lite 5G」とSIMフリーモデルの「Redmi Note 9S」がトップに選ばれている。

 2021年は、日本オフィスの移転と拡張を行ない、それに伴って従業員数を2倍に増やすとしたほか、製品ラインナップを拡大すると宣言。なかでも5Gの拡大が課題であるとし、「消費者の手が届きやすい価格帯での5G製品」が最重要であるとした。その一環で発表されたのが、今回の「Redmi Note 9T」だという。

世界スマートフォンシェア3位を獲得
Amazonで49日間売れ筋ランキング1位獲得
読者が選ぶケータイ of the Year 2020でキャリアモデル/SIMフリーモデルがともにトップでランクイン
2021年の展望

 Redmi Note 9Tでは4つのアンテナを4隅に配置することで、持ち方によってアンテナの感度が大きく低下してしまうことを防ぎ、スムーズな5G通信を可能としている。また、チップセットには7nmプロセスのMediaTek「Dimensity 800U」を採用し、高性能と低消費電力を両立させた。

 さらに、マシンラーニング技術によって筐体の温度上昇を抑えたほか、通信時の消費電力を最大50%抑える「5G Ultra Save」、および2つの節電機能を搭載し、5G通信を長時間楽しめるとしている。

 カメラ機能では、エントリー向けでは採用例の少ない4,800万画素カメラを採用し、41種類の空模様を写真の空と置き換えられる「AIスカイスケイピング」機能を搭載。動画や写真を簡単に繋げてシネマティックな動画にする「VLOG」も備える。このほか、FMラジオ機能や、日本のユーザーが待ち望んでいたというFeliCaの搭載も特徴とした。

アンテナ配置の工夫
Dimensity 800Uの採用
5G Ultra Saveおよび2つの節電機能を搭載
AIスカイスケイピング
冴えない空となってしまった写真も
AIスカイスケイピングで容易に変更できる
FeliCa機能を搭載

 一方、4G対応までとはなるが、さらに低価格な「Redmi 9T」も用意。Snapdragon 662プロセッサの搭載で日常的なアプリケーションをストレスなく動作させられるほか、200gを切る筐体に6,000mAhバッテリを詰め込んだ。これにより、17時間の動画視聴や14時間のゲーミングなどを実現している。

 また、バッテリ劣化を抑えたのも特徴となっており、バッテリ劣化が感じられるようになるのは705日後になるという。さらに、低価格モデルとしては異例のデュアルスピーカーを内蔵する。

Redmi 9Tの特徴
6,000mAhの大容量バッテリ
バッテリ劣化を抑えたのが特徴

 このほか、血中酸素濃度が計測できる11,800円(税別)のスマートウォッチ「Mi Watch」や、6,800円(税別)で最長9日駆動可能なスマートウォッチ「Mi Watch Lite」なども紹介された。

Mi Watch
Mi Watch Lite
Mi 360° 家庭用スマートカメラ2K