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シャープのマスク、三重県多気町のふるさと納税返礼品に

シャープのロゴが入った不織布マスク

 シャープ製不織布マスクが、三重県多気町のふるさと納税(ふるさと応援寄附金)の返礼品に新たに採用された。

 2020年2月1日から、各種ふるさと納税専用サイトからの申し込みと、所定用紙を使用した多気町役場宛のFAX、郵便、電子メールで受付を開始する。

 返礼品となるのは、「マスク定期便サービス」で、ふつうサイズ30枚入り、あるいは小さめサイズ30枚入りを、それぞれ1、6、12箱の3コースのなかから選択できる。

 ふるさと納税を行なうと、多気町から、寄附金5,500円あたり1箱が、お礼の品として届けられることになる。

 シャープでは、「三重工場は、液晶パネルの先進工場として、グローバル市場に、独創的で、高品質な製品を供給するとともに、継続的な環境保全活動を展開しており、地域社会との共生を図ってきた」とし、「ふるさと納税の返礼品としてマスクを提供することで、生産工場の地元である多気町のさらなる発展に寄与していく」と述べている。

 セゾンのふるさと納税、ふるさとパレット、ふるなび、楽天ふるさと納税、ANAのふるさと納税、au PAYふるさと納税、JALふるさと納税のふるさと納税専用サイトから申し込みができるほか、多気町のサイトにある、「ふるさと納税(寄附金)の申込方法」の項から、所定用紙をダウンロードし、FAXや電子メールなどで申し込みが可能だ。

多気町のふるさと納税サイト
多気町のふるさと納税の仕組み

 シャープ製不織布マスクは、三重県多気町の三重工場のクリームルームで生産している。

 三重工場は、1995年に液晶パネルの最先端工場として稼働。25年以上の歴史を持つ。2021年1月に発売20周年を迎えたシャープの液晶TV「AQUOS」は、三重県亀山の亀山工場で生産された「亀山モデル」が有名だが、AQUOS第1号機であるC1シリーズなどで使用された液晶パネルは。三重工場で生産されたものであった。

 三重工場のマスク生産は、液晶パネル生産の効率化などによって空いたクリーンルームのエリアを活用。2020年2月に、日本政府からの要請を受け、国内向けマスクの安定供給に貢献することを目的に、不織布マスクの生産を決定。3月から生産を開始し、これまでに1億5,000万枚を超える国産マスクを提供してきた。

シャープの三重工場
AQUOSの第1号機「C1シリーズ」のパネルは三重工場で生産された

 同社直販サイトのCOCORO STOREを通じて、1箱50枚入りのパッケージを、2,980円(税別、送料別)で販売。2020年9月からは、ちいさめサイズを追加。2020年12月1日からは、1箱30枚入りのマスクが毎月定期的に届く、「マスク定期便サービス」(税込み月額1,650円)を開始していた。

 今回の多気町のふるさと納税の返礼品は、マスク定期便サービスのみが用意されている。

上は小さめサイズ、下はふつうサイズ
多気町のふるさと納税に採用されたマスク定期便サービスのパッケージ

 シャープの戴正呉会長兼CEOは、「日本政府の要請を受け、2020年3月にマスクの生産を開始して以降、順次、生産能力を拡大するとともに、小さめサイズやマスク定期便サービスを展開し、お客様のニーズにしっかりと応えてきた」とした。

 また、「経済産業省の梶山弘志大臣から、コロナ禍における政府の協力要請にタイムリーに応じ日本社会に貢献した企業の1つとして感謝状をいただくなど、シャープのマスクへの取り組みは世間の大きな注目を集め、多方面から高い評価を得ることができた」とコメント。

 「マスクにかぎらず、光触媒スプレーや高性能フェイスシールドなど、独自技術を活かした新たな健康関連商品の展開を進め、健康分野におけるシャープの存在感をしっかりと示すことができた。2021年は、これを足掛かりに、医療や介護分野にも事業領域を広げ、ヘルス事業のさらなる拡大を実現する」と述べている。