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「雑談」がテレワークによるストレス解消のカギ

 株式会社リクルートキャリアは24日、テレワーク就業時のストレス状況に関するアンケート調査結果を発表した。対象は2020年1月以降にテレワークを実施した20~60代の就業者2,272名。

 アンケート回答者のうち59.6%の人が「テレワーク前になかったストレスを感じた」と回答しており、すべての年代で6割前後の人がテレワークで仕事するうえでのストレスを感じているとの結果が出た。ストレスを感じた人の中で、2020年9月時点になっても依然としてストレスが解消されていない人の割合は67.7%となっており、解消できていない人の割合は年代が上がるごとに高くなっている。

 またテレワーク就業時にストレスを感じている人のうち、「就業中の雑談」の有無に注目すると、雑談の有無でストレス解消状況に14.1ポイントの差が出ている。ここでいう雑談とは「チャットなどでの業務外の会話」、「会議開始前の世間話のような会話」、「会議の予定などではない電話での会話」、「雑談用の時間を確保しての会話」を指しており、これら雑談に類する行動をまったくとっていない人の割合は50~60代がもっとも高く、次いで30代、40代、20代と続く。

 リクルートキャリアの調査では、すべての年代でテレワーク就業時のストレスを解消できていない割合が高い状況が明らかになった。とりわけ50~60代は83.6%がストレスを解消できていない。一方で就業中に雑談を行なうことがストレスを下げる要因になりうる可能性も示唆された。

 リクルートキャリアHR統括編集長の藤井薫氏は、テレワークは行き過ぎた効用主義に陥りやすいという一側面を持っており、就業者個人へのプレッシャーが高まることが、ストレスを高める遠因になっていることを指摘したうえで、「仕事中の雑談がストレス解消のカギになる可能性がある」とコメント。一人ではできず、相手に成果を求めない「雑談」によって、過剰なストレスを解放する大切な職場コミュニケーションになる可能性に言及している。