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欧州委員会、”おま国問題”でSteamのValveなどに制裁金

 欧州委員会は20日(現地時間)、Steamを展開するValve、およびゲームパブリッシャーであるバンダイナムコ、カプコン、Focus Home、Koch Media、ZeniMaxに対し、欧州経済領域においてゲームタイトルを販売するさいに、国によって制限を課していることについて、EU反トラスト法に抵触するものとして合計780万ユーロ(約9億8千万円)の制裁金を課したことを発表した。

 いわゆるジオブロッキング、あるいはネットでは”おま国”(お前の国には売らないの略)とも呼ばれる問題で、欧州委員会は「欧州の人口の半数以上がゲームをプレイしており、欧州だけでも市場規模は170億ユーロに達する。ジオブロッキングの慣習は、EUデジタル統一市場による利益を奪うもの」と糾弾している。

 また、ジオブロッキングは、ゲームパブリッシャーがValveに要求したもので、このような行為はEU反トラスト法に違反するものだとしている。

 なお、ゲームパブリッシャー5社は欧州委員会に協力したので、制裁金は合計600万ユーロに減額されたが、Valveは協力を拒んだため制裁金は160万ユーロと決定された。