ニュース
Amazon傘下のZoox、都市向け自律型電動ロボタクシーを発表
2020年12月17日 15:22
米Amazon傘下のZooxは、電気で走る自律型ロボタクシー「Zoox」を発表した。最大75マイル(約121km/h)での走行が可能で、この速度が発揮できる専用のロボタクシーとしては業界初の製品だとしている。
Zooxは、双方向走行機能と4輪操舵機能を特徴とする電気自動車。車体の前後が対称のデザインとなっており、進行方向が適宜切り替えられる(周囲からはライトの色で進行方向がわかる)ほか、4輪すべてが左右に舵を切れるため、都市部で走行しやすい小回りの効く設計となっている。
自律走行するためステアリングが必要なく、4人乗りの対面/対称なシートを採用したことで、全長3.63mとフットプリントを小さく抑えた。バッテリ容量は133kWhで、現行の電気自動車としては最大クラスの容量を搭載するとしており、1度の充電で最大16時間の連続運転が可能だという。
安全性の面では、カメラやレーダー、LIDARを組みあわせた独自システムにより、車体のそれぞれの4隅から270度の範囲で検出。死角を大幅に減らし、周囲の他車や歩行者などを認識する。双方向走行や対面シートなどZoox特有の要素にあわせた安全装備も搭載し、FMVSS(Federal Motor Vehicle Safety Standard、連邦自動車安全基準)の衝突テストもクリアしている。