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Microsoft、僻地でも使えるコンテナ型データセンターを提供開始
~移動型司令所や軍事ミッションなどの用途を想定
2020年10月21日 20:14
米Microsoftは、コンテナ型データセンター「Azure Modular Datacenter(MDC)」を発表した。
MDCは、外部ネットワークに依存しない自己完結型データセンター。通信環境が悪い/存在しない場所など、クラウドコンピューティングが利用できない環境下において、大規模な計算リソースを提供する。
コンテナ内にはコンピュートユニットやストレージなどを装備し、MDC上で低遅延なワークロードを実行できるだけでなく、クラウドへの移行も可能。コンテナは、電磁波シールドや温度、湿度などへの対策が施されており、過酷な環境下でも動作できる設計となっている。加えて、同日発表された新プラットフォーム「Azure Space」と連携し、プライマリ/バックアップ用ネットワークとして衛星通信も利用できる。
MDCでは、コンテナごと輸送することで移動や展開が容易に行なえるため、移動型司令所や軍事ミッション、資源探索などに活用できるとしている。現時点では、一部の防衛および民間組織向けに早期提供されているという。