ニュース
Ampereで48GBメモリを搭載したプロ向けビデオカード「NVIDIA RTX A6000」
2020年10月5日 22:00
米NVIDIAは5日(現地時間)、Ampereアーキテクチャを採用したワークステーション向けビデオカード「NVIDIA RTX A6000」、サーバー向けビデオカード「NVIDIA A40」を発表した。前者は12月中旬、後者は2021年初より出荷開始する。
【6日訂正】記事初出時、A6000の出荷時期が誤っておりました。お詫びして訂正します。
いずれもAmpereアーキテクチャをベースとしながら、48GBものビデオメモリを搭載し、シングルGPUとしては過去最大容量を達成。NVLinkを用いて2枚接続すれば合計96GBとなる。また、CUDAコアは従来の2倍となるFP32演算性能を実現したほか、第2世代のRTコアでレイトレーシング性能も2倍となった。そしてTensorコアは第3世代となり、従来と比較して最大で5倍高速化した。
また、製造プロセスもSamsungの8nmとなったことで電力性能比が改善し、従来と比較して最大で1.9倍の効率を実現したとしている。
ダイは両製品ともに共通で283億トランジスタを集積し、ダイサイズは628.4平方mmとなっている。CUDAコアコア数は10,752基、Tensorコア数は336基、RTコアは84基。メモリはECCつきGDDR6で、バス幅は384bit、パソコンとの接続インターフェイスはPCI Express 4.0 x16となっている。
NVIDIA RTX A6000はファン付きのアクティブ冷却となっており、最大消費電力は300W。単精度浮動小数点数演算性能は最大40TFLOPS、メモリバンド幅は768GB/s。重量は1,179g。ディスプレイ出力はDisplayPort 1.4×4。
NVIDIA A40はパッシブ冷却タイプで、最大消費電力は300Wと共通だが、クロックなどが落とされているため単精度浮動小数点数演算性能は最大38TFLOPSとなり、メモリバンド幅も696GB/sとなっている。重量は987g。サーバー向けながらDisplayPort 1.4×3を備えており、ディスプレイ出力が可能となっている。
なお、スペックシートによるといずれも補助電源は“8-pin CPU”の記載があり、一般的なPCI Express用8ピンではなく、CPU用のEPS12V補助電源コネクタを使うものと思われる。