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Microsoft、データセンターのバックアップ電源に水素燃料電池を試用

~48時間連続での稼働を確認

水素燃料電池を用いた実験の様子

 米Microsoftは現地時間27日、ユタ州ソルトレイクシティに保有するAzureデータセンターで、一部のラックのバックアップ電源を試験的に250kW容量の水素燃料電池に置き換え、48時間連続での稼働に成功したと発表した。

 同社は2030年までに、同センターでもバックアップ電源の燃料として使用しているディーゼル燃料の無使用化、およびCO2による環境への影響を完全排除することを目指す「カーボンネガティブ」(参照)に取り組んでおり、今回の実験もその一環。

 今回の実験では、自動車などに使われているPEM燃料電池を利用した。この電池は、使用開始後数秒で最大負荷での使用ができる特徴を持ち、床に置くことやアイドル状態にすることも容易という。

 また、近年、水素燃料電池の価格はディーゼル駆動のバックアップ発電機の代替品となりうるレベルまで下落しているといい、将来的には現在使用しているディーゼル駆動のバックアップ電源を置き換えることができるとする。

 将来的には、同センターの電力グリッドに水素を貯蔵するタンクと燃料電池、電解槽を設置して、負荷分散サービスの提供も検討している。