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テレワーカーの約4割が評価に不安。“ほうれんそう”不足問題も
2020年6月10日 14:52
株式会社パーソル総合研究所は10日、テレワークに関する不安や孤独感に関する調査結果を発表した。
この調査は、全国の企業規模が10名以上、かつ20~59歳の男女正社員を対象としたもの。実際にテレワーク勤務を行なったテレワーカー1,000人、同僚にテレワーカーがいる出社者1,000人、そしてテレワーカーを管理している上司層700人を対象に行なわれた。
調査結果によれば、テレワーカー側は、「非対面のやり取りでは相手の気持が察しにくい」、「上司や同僚から仕事をサボっていると思われていないか」といった、不安や心配の声が4割近くにのぼった。
同様にテレワーカーを管理する上司側としても、同様に非対面では相手の気持が察しにくい、そして業務の進捗や状況がわかりにくいといった不安や心配の声が4割を超えることが明らかとなった。
一方で出社者は、テレワーカーが思っているほど疑念や不満を抱いていないものの、2割から3割は疑念や不満を持っているため注意が必要だとした。
また、テレワーカーは、テレワークの頻度が高ければ高いほど孤独感を感じていることや、テレワーカーの比率が2~3割程度になっている職場では、心理的ストレスが比較的高い点や、テレワーカー比率が高ければ高いほど、出社者の疑念や不満感が増加している点なども調査で明らかとなっている。
さらに、テレワーカーの管理において、非対面となったことで「報告」、「連絡」、「相談」、「雑談」のすべてが行なわれなくなった問題も浮き彫りにされた。その一方で、観察力の高い上司がテレワーカーと信頼関係を気づいている場合、テレワーカーの評価面の不安や孤独感を抑制することも明らかとなっている。
出典:パーソル総合研究所「テレワークにおける不安感・孤独感に関する定量調査」