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ChromeやEdge上にファイルをドロップすると新規タブで開くよう挙動が変更

表示領域にファイルをドラッグアンドドロップすると新規タブで開くようになった

 WebブラウザのGoogle ChromeやMicrosoft Edge(Chromium版)のベースとなっているChromiumにおいて、ファイルやURLをドラッグアンドドロップしたさいの挙動に一部変更が加えられた。Microsoft Edgeの開発を行なっているEric Lawrence氏が自身のblogにて詳細を公開している。

 ChromeやEdgeの場合、ファイルをドラッグアンドドロップでWebブラウザ上に表示する方法として、Webベージ自体が表示される領域にドロップ、タブ名部分にドロップ、タブバーにドロップの3つが利用できる。このうち、1番目の表示領域にファイルをドロップした場合について挙動が変更された。

タブ名部分にドロップ。タブの上に矢印が表示され、表示内容は置き換えられる
タブバーにドロップ。新規タブが挿入される位置に矢印が表示され、ファイルは新規タブとして開かれる

 従来の仕様では、表示領域にファイルをドロップすると、開いているWebページからローカルファイルに遷移するかたちでファイルが表示される。Webページ側でファイルのアップロードをドラッグアンドドロップで受け付けるといった場合もあるが、ユーザーの意図しないページ遷移が発生する場合も多く、入力フォームなどから遷移した場合はページの情報が失われてしまうこともあるため、2015年ごろから危険性が指摘されていた。

 これを受け、Chromiumバージョン85.0.4163.0より、表示領域にファイルをドロップすると新しいタブで開くように標準の挙動が変更された。Google ChromeおよびMicrosoft Edge(Chromium版)では近いうちに変更が適用される予定。Firefoxは置き換わる挙動のままだが、同様の指摘が以前より行なわれている。Edge(Edge HTML版)についてはドラッグアンドドロップによるファイル展開をサポートしていない。