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Intel、よりセキュアな第10世代Core vProプロセッサ
2020年5月14日 04:01
米Intelは13日(現地時間)、企業向けに管理性などを強化した「第10世代Core vProプロセッサ」を発表した。
プロセッサの名称としては第10世代Core vProだが、その実態は既存のComet Lakeをベースに、特定のチップセット(Intel Q400シリーズ)と組み合わせて実現するものとなっている。
とくにデスクトップ向けのCoreプロセッサは、発表済みの製品も少なくない。一方、モバイル向けのHプロセッサとUプロセッサ、Xeon Wシリーズは新たに発表されたものとなっている。対象のCPUは下記のとおり。
SKU | ベースクロック | コア数 | スレッド数 | キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|---|
Core i9-10885H | 2.4GHz | 8 | 16 | 16MB | 45W |
Core i7-10875H | 2.3GHz | 8 | |||
Core i7-10850H | 2.7GHz | 6 | 12 | 12MB | |
Core i5-10400H | 2.6GHz | 4 | 8 | 8MB | |
Xeon W-10885M | 2.4GHz | 8 | 16 | 16MB | |
Xeon W-10855M | 2.8GHz | 6 | 12 | 12MB |
SKU | ベースクロック | コア数 | スレッド数 | キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|---|
Core i7-10810U | 1.1GHz | 6 | 12 | 12MB | 15W |
Core i7-10610U | 1.8GHz | 4 | 8 | 8MB | |
Core i5-10310U | 1.7GHz | 4 | 8 | 6MB |
SKU | ベースクロック | コア数 | スレッド数 | キャッシュ | TDP |
---|---|---|---|---|---|
Core i9-10900K | 3.7GHz | 10 | 20 | 20MB | 125W |
Xeon W-1290P | |||||
Xeon W-1290 | 3.2GHz | 80W | |||
Core i9-10900 | 2.8GHz | 65W | |||
Core i9-10900T | 1.9GHz | 35W | |||
Xeon W-1290T | 1.9GHz | ||||
Core i7-10700K | 3.8GHz | 8 | 16 | 16MB | 125W |
Xeon W-1270P | |||||
Xeon W-1270 | 3.2GHz | 80W | |||
Core i7-10700 | 2.9GHz | 65W | |||
Core i7-10700T | 2GHz | 35W | |||
Core i5-10600K | 4.1GHz | 6 | 12 | 12MB | 125W |
Xeon W-1250P | |||||
Xeon W-1250 | 3.3GHz | 80W | |||
Core i5-10600 | 3.3GHz | 65W | |||
Core i5-10600T | 2.4GHz | 35W | |||
Core i5-10500 | 3.1GHz | 65W | |||
Core i5-10500T | 2.3GHz | 35W |
第10世代Core vProプロセッサではセキュリティ機能を強化し、防御レイヤー「Intel Hardware Shield」を増加させることで悪意のある攻撃を防ぐ。Microsoftとの協業により、OSとBIOSの連携を強化し保護を行なう。機能はすべてハードウェアで実装され、オフロード処理されるため、CPUに負荷をかけずに利用できるとしている。
Comet Lakeのコア数増加により、3年前の製品と比較して性能は40%向上。また、Wi-Fi 6も新たに対応し、対応ルーターではより多くのクライアントと同時に接続が可能で、高速化により最近ニーズが増加しているビデオ会議を快適に行なえる。また、WPA3に対応することでセキュリティ向上を図った。
加えて、「Intel Endpoint Management Assistant」による管理の容易性も謳われており、管理者はクラウド越しでも端末を管理できることを特徴としている。
同社はこれまで、モバイル向けプラットフォームを改善させる「Project Athena」を推進してきたが、モバイル向けのvProはセキュリティ性の向上により、さらに充実/補完させるものとしている。このため、Project Athena準拠のノートにvProを搭載すれば、マイクアレイによるノイズキャンセリングといった機能も享受できるとしている。
なお、同じ第10世代CoreであるIce LakeにはvPro対応SKUが用意されていないが、これはIce Lakeが当初よりコンシューマ向けに重視した設計であるためだという。次期のTiger LakeではvPro版が用意される見込み。