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高校生の約9割がスマホでネット利用。PCは2割強にとどまる

~内閣府、令和元年度の青少年のインターネット利用環境実態調査結果速報を発表

(左)青少年のインターネット利用率(機器・学校種別)、(右)インターネットを利用している機器

 内閣府は、令和元年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査」結果の速報を発表した。

 調査期間は2020年1月10日~2020年2月14日で、満10歳から満17歳の青少年5,000人と、同居するその保護者5,000人、および0歳から満9歳の子供と同居する保護者3,000人を対象に行なわれ、それぞれ3,194人、3,384人、2,225人から回答を得た。

 調査の結果、青少年の93.2%でインターネットを利用していると回答し、そのさい使用する機器としては、スマートフォン(63.3%)、携帯ゲーム機(31.2%)、タブレット(29.6%)が上位を占めるかたちとなった。PCについてはノートが16.1%、デスクトップが6.9%となっている。

青少年のインターネット利用内容

 ネットの利用目的としては、高校生ではコミュニケーション(90.1%)、動画視聴(87.8%)、音楽試聴(84.3%)、中学生では動画視聴(84.3%)、ゲーム(76.4%)、コミュニケーション(75.3%)、小学生ではゲーム(81.7%)、動画視聴(72%)がそれぞれ上位を占めた。平均利用時間も前年度と比べ約14分増の約182分となっており、そのうち趣味・娯楽目的での利用が平均で約120分ともっとも多くなった。

(左)低年齢層のインターネット利用率(年齢別)、(右)インターネットを利用している機器

 低年齢層では、全体で57.2%がネットを利用しており、年齢に応じて利用率が上昇。利用目的としては動画視聴(89.2%)やゲーム(59%)が上位を占め、機器としては学習用タブレット(88.1%)や子ども向け携帯電話(78.8%)の使用率が高いが、スマートフォンについては87.5%が保護者と共用で使うと回答している。

 家庭でのネット利用についての調査も行なわれており、ネットを利用するさいの保護者と子どもの間でのルールの取り決めについては、低年齢層では全体では81.9%がルールを決めていると回答。小学生から高校生へ学校種が上がるにつれて、ルールを決めていないとする家庭も増加していった。

 保護者によるネット利用の管理については、青少年の場合で84.8%、低年齢層では98.1%で管理を実施。前者はネット利用状況の把握(39.6%)やフィルタリング(37.4%)など、後者は大人の目の届く範囲で使わせる(90.2%)や利用するさいに場所や時間を指定する(57.1%)などの方法で管理を行なっていると回答している。