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COVID-19の影響でMicrosoftサービス利用率が最大8.8倍に、一時的な制限も

 米Microsoftは28日(現地時間)、同社のクラウドサービスの現状に関する報告を行なった。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、一部地域ではすでに外出制限や距離を保ったコミュニケーションが推進されているが、これらの地域では同社サービスの利用率が775%増えたという。

 また、コミュニケーションツールであるTeamsの利用も急増し、現在では1日の利用者が4,400万人を超え、毎日9億分に相当する会議や通話の議事録を作成している。

 さらに、Windowsの仮想デスクトップの利用率は3倍に増え、政府によるPower BIを使ったCOVID-19関連のダッシュボードの使用率もこの1週間で42%増加したとしている。

 これらの利用の急増に対し、大きなサービス障害は発生していないとしているが、問題が発生したユーザーに対し緩和オプションを提供する。また、すべてのユーザーに対して可能な限り最高な体験を提供できるよう、無料オファーや新規サブスクリプションに対して特定のリソースに制限を設けた。

 ただこれは一時的なソフトな制限であるとしており、ニーズに満たさない場合、追加をリクエストをすることが可能。すぐに制限解除に対応できない場合は、代替リージョンの使用を勧めている。

 また、消防/EMS/警察、緊急時のルーティングとレポーティング、医薬品の供給管理と配送システム、緊急対応チームに対するアラートを提供するアプリ、健康管理アプリと記録システムといったアプリケーションには、最高レベルのモニタリングを提供するとしている。

【16時7分訂正】記事初出時、タイトルに88倍とありましたが、これは8.8倍の間違いです。お詫びして訂正します。