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Broadcom、世界初のWi-Fi 6E対応モバイルデバイス向けチップ

 米Broadcom Incは13日(米国時間)、世界初となるWi-Fi 6E対応のモバイルデバイス向けチップ「BCM4389」を発表した。

 Wi-Fi 6Eでは、Wi-Fi 6をベースに、混雑した環境における通信性能の向上、高度なローミング機能、セキュリティの強化などが追加されている。

 BCM4389では6GHz帯の新しい帯域を使用して、既存デバイスとの輻輳を回避しつつマルチギガビットの通信速度を提供。高速な双方向ビデオ、拡張現実などのアプリケーションを実現する。

 同チップはBluetooth接続にも高度なマルチ無線技術を導入しており、多入力多出力(MIMO)やビームフォーミングなどの高度なWi-Fi通信技術を元に、接続されたBluetoothアクセサリのオーディオ性能と通信範囲を改善。地下鉄の駅などの混雑した場所でも、Bluetoothヘッドセットでシームレスかつ途切れのない音響体験を提供する。

 またBCM4389では、Broadcomの新3バンド同時接続アーキテクチャ(TBS)に対応し、2つの主要なWi-Fi無線とMIMO Bluetooth無線と別に、Wi-FiとBluetoothの性能を最適化するための超低電力独立無線接続をサポートする。

 そのほか、Bluetoothの常時接続検出によるアクセサリとの高速ペアリングおよび干渉の軽減、主力ソリューションよりも最大5倍優れたバッテリ使用効率などが謳われている。

 なお新たな6GHz帯バンドは2020年に米国で運用予定で、対応デバイスが同時に利用可能になる見込み。