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2019年のスマホ市場シェア、Huaweiは後半Googleなしで苦戦もAppleを抜く

2019年通年のスマートフォン出荷量ランキング(出典:IDC)

 調査会社のIDCは30日(米国時間)、2019年度第4四半期および通期の全世界でのスマートフォン出荷状況について報告した。

 スマートフォン市場はこのところほぼ横ばいで推移しているが、2019年第4四半期の出荷数は3億6,880万台で、前年同期比1.1%減、直前期比2.9%減とわずかにマイナスに転じた。とくに中国市場は、5Gサービスの開始があったのにもかかわらず、不調だったとしている。

 第4四半期はAppleがiPhone 11が健闘し、前年比7.9%増の出荷量を記録。また、4位のXiaomiは、低価格帯向けの「Redmi 8」、「Redmi Note 8」シリーズが好調で、31.1%増となった。なお、Xiaomiは第4四半期中に1億800万画素カメラ搭載の「Mi Note 10」をもって日本に上陸している。

四半期ごとのスマートフォン出荷遷移(出典:IDC)

 第4四半期でシェアこそAppleに逆転されたが、通年で見るとHuaweiの出荷が堅調に推移し、通年ではついにAppleを抜き、Samsungに次ぐ2位を獲得した。出荷量は2億4,060万台だった。

 Huaweiは2020年5月より米国の輸出規制対象リストに載せられ、それ以降のスマートフォン新製品ではGoogleモバイルサービスを搭載できない。そのため、マレーシアやシンガポールなどの一部市場でMate 30シリーズを発売したものの苦戦した。さらに中国国内でもMate 30シリーズの在庫を多く抱えており、価格の見直しを迫られている。しかし、中国国内では依然としてHuawei製品の需要があったため、シェアを大きく落とすことがなかった。