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Canonical、Windows 7からUbuntuへの「アップグレード」ガイドを公開

Ubuntu

 英Canonicalは28日(現地時間)、Windows 7からUbuntuへの「アップグレード」方法や注意点などをまとめた解説記事を公開した。

 Windows 7のサポート終了にともなってユーザーが選択できる対策として、Windows 10など最新OSを搭載したPCへの買い替えや、Windows 7から10へのアップグレードといった方法があるなかで、Linuxディストリビューション(記事内ではUbuntu)への移行も有効な対策だとし、Ubuntuへ移行する場合の方法について解説しているもの。

 Windows 7からUbuntuへの移行作業について、移行前の準備、Ubuntuのインストール作業、インストール後の各種設定の3つのセクションに分けて、今後複数の記事を通じて解説を行なうとしており、今回の記事ではおもに移行前の準備について触れている。

 Ubuntuへの移行によるメリットとして、無償提供されているOSである点、半年ごとに新しいバージョンがリリースされる点(長期サポートのLTS版の場合は2年ごと)、アプリケーションが充実している点を挙げる一方で、デメリットとして、インストールにさいして技術的な知識が必要な点、使い方をあらためて覚え直す必要がある点、Ubuntuで利用できないソフトウェアがある点についても触れている。

 実際にUbuntuへ移行する場合は、バックアップを確実に取るよう強く訴えており、アプリケーションがユーザー設定ファイルなどを保存するフォルダ(AppDataなどの隠しフォルダなど)の場所の情報や、クラウドストレージやSSD/HDDの物理的交換などといったバックアップの手法に関しても紹介している。

 記事内では、OS間の用語の対訳表や、ブラウザやOfficeなどの一般的なアプリケーションに関する対応版の有無や注意事項をまとめた表を用意するなど、コンピュータに詳しくないユーザーにもわかりやすいよう解説が進められている。同社では、Ubuntuのインストール、インストール後の各種設定についても、詳細に解説した記事を公開するとしている。