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NEC、業界最速4,040Mbpsを実現するWi-Fi 6対応8×8無線LANルーター
2020年1月9日 11:00
NECプラットフォームズ株式会社は、Atermシリーズの無線LANルーター新製品「WX6000HP」を1月23日に発売する。価格はオープンプライスで、税別店頭予想価格は4万円前後の見込み。
Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)をサポートし、8×8通信とクアッドコアCPUと合わせて業界最速とする4,040Mbpsの実効スループットを実現した製品。内蔵式のアンテナ単体で360度の方向をカバーする「ワイドレンジアンテナ」を搭載する。
1回の通信で複数台に同時にデータを送る「OFDMA(直交周波数分割多元接続)」と、最大8台同時通信の「MU-MIMO」によって、安定した同時接続通信が行なえることに加え、転送効率を向上させる「1024QAM」と、通信帯域がWi-Fi 5の2倍(80MHzから160MHz)になる「ワイドバンド(HE160)」への対応によって、従来比で約2.7倍の高速通信を可能にした。
スマートフォンなどのWi-Fi端末に最適な周波数帯を自動的に割り当てる「バンドステアリング」、無線LANアクセスポイントから干渉が少なく電波状態の良好なチャネルを自動切り替えする「オートチャネルセレクト」、端末ごとに通信の優先順位を設定できる「QoS(優先通信制御)」もサポート。
このほかにも、回路設計やチューニング技術を最適化して広範囲の通信を可能にした独自の「ハイパワーシステム」、ファームウェアの自動アップデート機能、最新セキュリティ規格のWPA3対応、Wi-Fi子機のスマートフォン通信機能をスリープ状態にして、スマートフォンのバッテリを長持ちさせる「TWT(Taget Wake Time)」、接続端末がわかる「見えて安心ネット」などが特徴。
IPv6の機能としては、IPv4のPPPoEに代わる「IPoE」、「IPv4 over IPv6」、IPv6アドレスプレフィックスを自動割り当てする「DHCPv6-PD」、そしてIPv6の通信を高速化する独自技術「IPv6 High Speed」を利用可能。
有線LANポートはWANを含めて5基で、1基は10GBASE-Tに対応。WANかLANのいずれかに切り換えることができる。残りのポートはGigabit Ethernetで動作する。
また、写真は非公開ながら下位モデルの「WX3000HP」を5月中旬に発売予定。こちらの価格は税別2万円前後となっている。
WX6000HP | WX3000HP | |
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ストリーム | 8×8(5GHz/HE160 ※8×8のみHE80)+4×4(2.4GHz) | 2×2(5GHz/HE160)+2×2(2.4GHz) |
アンテナ | ワイドレンジ | |
5GHz速度 | 4,804Mbps | 2,402Mbps |
2.4GHz速度 | 1,147Mbps | 574Mbps |
DL/UL MU-MIMO | 最大8台 | DLのみ(最大2台) |
DL/DL OFDMA | 最大36台 | |
TWT(Target Wakeup Time) | ○ | |
WAN | 10Gbps×1 ※WAN/LAN切り替え | 1Gbps |
LAN | 1Gbps×4 | |
CPU | クアッドコア(2.2GHz) | デュアルコア(800MHz) |
バンドステアリング | ○ | |
オートチャネルセレクト | ○ | |
QoS | ○ | - |
IPv6(IPoE、IPv4 over IPv6 | ○ | |
IPv6(High Speed) | ○ | |
IPv6(DHCPv6-PD) | ○ | |
子機/中継モード | - | ○ |
自動バージョンアップ | ○ | |
WPA3 | ○ | |
見えて安心ネット | ○ | |
Wi-Fi設定引っ越し | - | ○ |
本体サイズは(幅×奥行き×高さ) | 51.3×215×200mm | 未定 |