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OmniVision、血管のなかも通れる砂粒大の極小カメラ
2019年10月25日 12:23
OmniVision Techonologiesは22日(米国時間)、同社のイメージセンサー「OV6948」が商用イメージセンサーで世界最小としてギネス世界記録に登録されたと発表した。
内視鏡などの医療用イメージセンサーで、サイズはわずか0.575×0.575mmとなっている。200×200ドット(4万画素)解像度の映像を30fpsでキャプチャ可能。本センサーを搭載したカメラモジュール「OVM6948 CameraCubeChip」も、本体サイズが0.65×1.158×0.65mm(幅×奥行き×高さ)に抑えられている。
高効率なウェハレベルパッケージング技術により小型化を実現。センサーにはバックサイド光源を備えており、LED光源の発熱を抑えながら、低照度環境下においても優れたイメージを出力可能という。独自の「OmniBSI」技術を搭載し、容易にキャリブレーション可能なほか、4ピンのインターフェイスによりシンプルな接続性を実現する。
カメラモジュールとしては、120度の視野角と、3mm~30mmのフォーカスレンジを備えており、アナログ出力は4m超の転送が可能。消費電力は25mWとしている。
本センサーおよびカメラモジュールにより、神経、眼科、耳鼻咽喉科、心臓、脊椎、泌尿器科、婦人科および関節など、身体のもっとも細い血管内の映像を映し出すことができるとしており、需要が拡大を続けている内視鏡分野のニーズに応えるとしている。