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Samsung、120Hz画面や1.08億画素撮影を実現するスマホ向けSoC「Exynos 990」

~7nm EUVで製造、5G対応モデムも

Exynos 990

 韓国Samsung Electronicsは24日(米国時間)、Samsung Tech Day 2019にてスマートフォン向けSoC「Exynos 990」および5G対応モデム「Exynos Modem 5123」を発表した。両チップともに2019年に量産開始を予定している。

 ともに極紫外線露光(EUV)を用いた7nmプロセスで製造され、前例のない性能と製品開発オプションの加速をモバイルメーカーに提供するとしている。

Exynos 990

 Exynos 990は、ArmのValhallアーキテクチャGPU「Mali-G77」をGPUに採用し、グラフィック性能または電力効率が最大20%向上しているほか、CPUにはカスタムコア×2とCortex-A76コア×2、高電力効率のCortex-A55コア×4の3クラスタ構造を採用し、こちらも20%の性能向上を謳う。メモリはLPDDR5に対応し、最大5,500Mbpsのデータレートをサポートする。

 またAI関連では、10TOPS(秒間10兆回)以上の処理を実行できる2コアニューラルプロセッシングユニット(NPU)と改良されたDSPを備え、オンデバイスでのAIを実用的なものにするとしている。

 ディスプレイドライバは最大リフレッシュレート120Hzに対応し、3つの同時処理と最大6つのイメージセンサーに対応した画像信号プロセッサ(ISP)も搭載。最大108メガピクセル(1.08億画素)でプロレベルの写真撮影が可能になるとする。

Exynos Modem 5123

 Exynos Modem 5123は、5Gのサブ6GHz、mmWaveスペクトルから2G GSM/CDMA、3G WCDMA、TD-SCDMA、HSPAおよび4G LTEまでサポートし、実質的にすべてのネットワークに対応するとしている。

 5Gでは、最大8キャリアアグリゲーション(8CA)に対応。モデムはサブ6GHzで最大下り速度5.1Gbps、mmWaveで同7.35Gbpsの速度を実現。LTEでも1024QAMのサポートで3Gbpsを謳う。

Exynos Modem 5123

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