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2019年デバイス出荷台数、スマホ/PC市場ともに減少か

~コンシューマ向けPCは市場全体の4割未満まで減退

デバイス種別出荷台数予測 出典:Gartner

 市場調査会社Gartnerは、2019年のPC/タブレット/スマートフォン総デバイス出荷台数は21億3,970万台で、前年比3.7%減になるとの予測を発表した。

2019年スマートフォン市場は減退も5Gで2020年に復調

 同社の予測では、携帯電話は全世界で50億台以上が使用されているが、長期に渡る成長のあと、スマートフォン市場は転換点に達しており、売上は2019年に3.2%減少し、そのほかのデバイスを上回る減少幅を記録するもと見られている。

 これはとくにプレミアムスマートフォンにおいて、製品の品質と機能が大幅に向上したことで、デバイスをユーザーが2年以上使い続けるようになり、製品寿命が延びていることが主要因としている。

 5Gについては、対応携帯電話のシェアは2020年で10%程度、2023年には56%まで増加すると見込んでいる。5Gの影響により、2020年のスマートフォン市場は2.9%の成長に戻るだろうとしている。

2019年PC出荷台数は

 PC市場については、第2四半期には1.5%増加したものの、外部の経済問題が不確実性をもたらしており、年間総出荷台数は2億5,600万台と前年比で1.5%の減少を予測している。

 とくに消費者向けPC市場は9.8%の減少を記録し、市場全体に占める割合が40%未満になるという。法人市場についても、Windows 10への移行がピークに達するために2020年で3.9%減少すると見込んでいる。

 Gartner上級研究部長のRanjit Atwal氏は、コンシューマPC市場にはゲームなど特定のコンシューマタスクを満たす高価値製品が必要であると述べているほか、PCメーカーは潜在的な関税やBrexitの混乱による不確実性に対処する必要があり、最終的にはビジネスモデルを従来型のものではなく、サービス提供などに基づいたかたちへ移行する必要があるとしている。