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AIで自動背景除去。配信ソフト向けにGeForce RTX用SDK公開

 NVIDIAは26日(現地時間)、GeForce RTXシリーズに搭載されるTensorコアを駆使したAI技術を利用できるストリーミング配信ソフト開発向けSDK「RTX Broadcast Engine」の提供開始を発表した。

 今週末に米・サンディエゴで開催されるストリーマー向けの祭典「TwitchCon」に先立って発表されたもの。同SDKを利用すれば、GeForce RTXシリーズに搭載されているAI処理向けのTensorコアを駆使し、以下のような処理をAIで容易に実現できる。

・RTX Greenscreen:複雑な背景のなかでも自動的に人のみを切り出して合成できる。ストリーマーはグリーンスクリーンを購入せずとも、リアルタイムで自身を背景から切り出せる。

・RTX AR:標準的なWebカメラを利用した場合でも、顔の動きをトラッキングし、3Dキャラクターなどに表情をリアルタイムで反映可能。

・RTX Style Filter:ゴッホ絵風やポリゴン風など、さまざまなアートフィルタをリアルタイムで適用可能。

 NVIDIAはすでにOBSと協力しており、RTX Greenscreenの機能を来月中に提供予定。XSpritやStreamlabsとも協力体制を敷いている。

 さらに、OBS、XSplit、Huya、Douya、およびStreamlabsと協力し、NVIDIA Video Codec SDKを使用した高速/高品質なストリーミング機能の組み込みも予定。Twitch Studio、Discord、Elgatoのキャプチャ製品に、今月中にも同SDKが組み込まれるとしている。