ニュース
“日本発”で生まれた1kg切りの高性能モバイル2in1「HP Elite Dragonfly」
2019年9月19日 18:25
株式会社日本HPは18日、法人向け13.3型コンバーチブル2in1 PC「HP Elite Dragonfly」を発表した。税別直販価格は189,800円から。
都内で開催された製品発表会は、米ニューヨークなどと同時開催され、日本HPとしては初のグローバル発表イベントとなった。本稿ではその模様をお伝えする。製品の詳細については既報を参照されたい。
株式会社日本HP 代表取締役 社長執行役員の岡隆史氏は、国内PC市場においてはシェア23.6%で首位を獲得しており、とくにビジネス向けPC出荷台数は前年比で95%増と非常に好調な業績を記録しているとアピールし、日本やアジア圏ではデザインへの関心が高いことからデザイン性に注力し、ノート製品については軽さ/薄さという要求に応え、独自のセキュリティ機能で安心安全なデバイスを提供し、顧客のニーズそれぞれに対応してきたことが結果につながったとした。
今回のHP Elite Dragonflyは、日本HPとHPグローバルの協力で設計された製品で、それために日本初のグローバル発表イベントを開催するに至ったと説明し、「新たな働き方」に向けた製品になっていると語った。
米HP パーソナルシステムズ事業担当プレジデント アレックス・チョウ氏は、2020年には働く人々の50%が女性になり、88%の企業が2019年にモビリティへの投資を継続/加速し、労働者の65%が毎日他者と連携していると回答するなど、労働者と職場、働き方のすべてが変わりつつあると説明。
そういった背景から、PCには性能と軽さ、品質と持続可能性、さらには仕事と生活の調和を実現できるものが求められているとして、HP Elite Dragonflyはそれを実現するものであるとアピールした。
株式会社日本HP 専務執行役員 パーソナルシステムズ事業統括の九嶋俊一氏は、日本チームも開発に関わり、日本市場に向けた製品になっていると語り、軽さと耐久性およびセキュリティを兼ね備えた製品になっているとした。
米HP パーソナルシステムズ事業 コマーシャルPC/イノベーション&プレミアムノートPC 戦略責任者 ガガン・シン氏は、製品の詳細について説明。
従来機種などでは筐体にアルミニウムがおもに用いられてきたが、HP Elite Dragonflyでは、軽量化のためマグネシウムのCNC削り出しで成型されている。
これにより32%の軽量化を達成し、最軽量モデルで999gという1kg未満のモバイルノートを実現した。また表面には撥油加工が施され、指紋や汚れが付着しにくいよう配慮されている。
ディスプレイは従来機からさらに狭額縁化を進め、85.8%の画面占有率を実現。また筐体設計を見直したことで天板上部にあったアンテナ線がなくなり、スッキリしたデザインになっている。
仕様面では、Intelの4コア第8世代Coreプロセッサと最大16GBのメモリ、2TBのSSDを搭載可能で、Wi-Fi 6やPCでは珍しい4x4アンテナのLTE対応、豊富なインターフェイス、タッチ操作/ペン入力に対応するなど、高い性能と豊富な機能を備えるとアピールした。
バッテリ駆動時間は最大24時間で、2セルモデルでも14時間の駆動時間を確保。30分で50%まで充電できる急速充電も備える。
キーボードは従来から2倍タイプ音が静かになり、ノイズキャンセリングマイクと合わせてビデオ通話中の騒音を大幅にカットすることが可能であるとした。
さらに、米軍物資調達規格「MIL-STD 810G」試験を通過し、独自の12万時間に及ぶ試験をクリアする耐久性、ハードウェアレベルでのシステム復元機能などを備えたセキュリティ性から、世界でもっとも安全なPCになっているとアピールした。
米Intel コーポレートバイスプレジデント サンドラ・ング氏は、HP Elite DragonflyはモダンなモバイルPCとしての要件を定めた「Project Athena」に準拠する製品で、基板設計の最適化や低消費電力のための工夫、電力性能比の調整など、IntelとHP両社の緊密な連携によって開発されたと説明。
使い始めるのに待たせることなく、高速かつ反応の良い動作、1日中使えて常に高速なネットワークへつながる製品だとアピールした。