Google、Androidスマホを2段階認証のセキュリティキーにできる機能

ログインしている様子

　米Googleは10日(現地時間)、Androidスマートフォンが2段階認証のセキュリティキーとして利用できるようになったと発表した。

　Googleは、SMSやプッシュ通知、物理セキュリティキーによる2段階認証をすでに導入しているが、セキュリティキーとして新たにスマートフォンをサポートする。

　SMSやプッシュ通知による2段階認証は安全性の向上が図れるものの、セキュリティキーを通じたものと比べてフィッシングに弱いとされている。今回の機能追加によって、セキュリティキーの機能をAndroidスマートフォンに内蔵でき、新たにデバイスを導入せずとも簡単にアカウントをより安全に保つことができるという。

　Android 7.0以降のスマートフォンでサポートされ、現時点ではベータ版として提供。利用時にはPCとスマートフォンの両方でBluetoothが有効になっている必要がある。なお、対応ブラウザはChromeのみで、OSはWindowsおよびmacOSをサポートする。

　設定手順は、Googleアカウントのページから「セキュリティ」を開き、「2段階認証プロセス」→「セキュリティキー」→「セキュリティキーの追加」を選ぶと、キーとして登録可能なスマートフォンが一覧で表示され、選択できる。

　登録後はログイン時にブラウザ上にポップアップが表示されるとともに、キーとして登録したスマートフォン上にログインを通知する画面表示され、許可することでログインが続行される。

ログイン時にブラウザに表示されるポップアップ

スマートフォンに表示される通知画面