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Chromeの戻る/進むを高速化する技術

 米Googleは、Webブラウザのキャッシュに関する技術「Back/forward cache(bfcache)」について、新たにより高速なものを開発していると発表した。

 Back/forward cacheは、Webブラウザでユーザーがアクセスしたページをキャッシュすることで、戻る/進むの機能を使用したさいのリロードを抑える技術。FirefoxやSafariなどのWebブラウザにも実装されている。

 現在開発中のプロトタイプでは、ユーザーがページ遷移をすると、その時点の状態を含めたページ全体をメモリ上にすべてキャッシュし、戻るとキャッシュを使って復元する。モバイル版の場合で最大19%の高速化が可能だと見込んでいる。

デスクトップ版プロトタイプの比較テスト(左がデフォルト時、右がbfcache適用時)
Android版プロトタイプの比較テスト(左がbfcache適用時、右がデフォルト時)

 なお、マルチプロセスでの動作を維持するため、今回開発されているbfcacheは、FirefoxやSafariのものとは異なった実装となっているとのこと。そのため、Webブラウザ間の相互運用性に影響が出る可能性があるとしている。