ニュース

Apple、待望のRetina化を実現した新しい13.3型MacBook Air

MacBook Air

 Appleは30日(米国時間)、ニューヨークで新製品発表会を開催し、発表会のトップバッターとして、新しい13.3型「MacBook Air」を発表した。本日より予約を開始し、11月7日より出荷開始する。税別価格は134,800円より。

 ティム・クックCEOは、「MacBook Airは薄型の筐体、長時間のバッテリ駆動、オールフラッシュストレージといった、モバイルノートを変革させリードしてきたもの」とし、同製品への情熱を語った。

ティム・クックCEO

 最大のトピックは液晶ディスプレイがついにRetina化されたことで、解像度は2,560×1,600ドットとなった。また、色再現性も高まっている。同時に狭額縁化と薄型化も実現し、体積は17%削減した。指紋センサーも内蔵され、Touch IDにも対応した。

ついにRetinaディスプレイとなった

 新設計のT2セキュリティチップも搭載された。T2ではTouch IDといったさまざまなセキュリティ処理に加え、SSDコントローラも内包し、AES256bit暗号化も行なえる。加えて、システム管理コントローラにもなっており、熱や電源、バッテリ、環境光センサーの処理も行なうほか、イメージシグナルプロセッサも内蔵し、FaceTime HDカメラの信号を処理する。

 さらに、オーディオコントローラを搭載し、常時オンにより「Hey Siri」に反応。独自のHEVCコーデックビデオコンバータも内蔵し、より高速にビデオをエンコードできるとしている。

T2セキュリティチップの機能

 キーボードは第3世代のLEDバックライトつきバタフライキーボードとなり、操作性を向上させた。タッチパッドは「MacBook」と同じく圧力感知に対応するほか、フォースフィードバック方式を採用し、面積も20%向上している。

 最小構成は、CPUに1.6~3.6GHz駆動の第8世代Core i5、メモリ8GB、128GB SSDを搭載する。オプションではメモリを最大16GB、ストレージを1.5TBまで選択できる。最大インターフェイスはThunderbolt 3×2で、外付けGPUボックスに対応。本体への充電が行なえるほか、ディスプレイ出力も兼ねている。

 インターフェイスとして、IEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 4.2を搭載。MacBook Airの筐体は新しい製造プロセスにより、100%再生アルミニウムを採用。本体サイズは304.1×212.4×4.1~15.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.25kgと、従来より薄型軽量化を実現した。

 本体色はスペースグレイ、ゴールド、シルバーの3色が用意される。

圧力感知に対応したタッチパッド
スピーカーも低音が改善され、音量が向上した
Thunderbolt 3を2ポート搭載
100%再生アルミニウムを採用