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Microsoft、スマホでXboxやPCゲームが遊べる「Project xCloud」

~クラウドゲーミングサービスを提供へ

タブレットでプレイしている様子

 米Microsoftは8日(米国時間)、クラウドゲーミングサービス「Project xCloud」を発表した。2019年より公開試験を開始する予定。

 同サービスでは、あらゆるデバイス上で、PCや家庭用ゲーム機で楽しめる高品質なゲーム体験を提供することを目標としており、現在Xbox Oneで展開されている3,000以上のタイトルの開発者は、追加の作業不要でProject xCloudに対応できるとしている。

 現在はサービスのテスト段階で、XboxコントローラをBluetooth接続したスマートフォン、タブレットをサポートするほか、コントローラ不要のタッチ操作にも対応。同社では、できるだけ小さいフットプリントで最大限の操作性を提供する、ゲーム専用の新タッチ入力オーバーレイの開発にも取り組んでいるといいう。

Project xCloud

 データセンター側でゲームを実行し、動画としてクライアント側に転送するという同種のクラウドゲーミングサービスとしては、ソニーの「PlayStaion Now」(PCでPlayStationのゲームが遊べる「PlayStation Now for PCアプリ」参照)や、NVIDIAの「GeForce Now」(GeForceもサブスクリプションの時代に参照)などがある。

 Microsoftでは、Xbox Oneのコンポーネントと関連インフラをホストできる、カスタマイズ可能な新たなブレードサーバーを開発。これをAzureの各リージョンに順次インストールすることで、ワールドワイドでのサービス展開を見込む。

Project xCloud Blade

 クラウドゲーミングで問題となる遅延対策についても、Microsoft Researchがネットワークトポロジの進歩と動画のエンコード/デコードを通じて取り組んでいるとしている。

 現状では、10Mbpsで実行されており、4Gネットワーク上でのゲームストリーミングに対応。5Gネットワークが展開されれば、動的に拡張していくという。

 今後はより多くの環境に対応できうよう、可能な限り低いビットレートで高品質な体験の提供を目指すとしている。

Azureは54のリージョンで140カ国にサービスを提供している