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「ゲーム部にPCを持ち帰りたい!」みやぞん、ドスパラの支援でPC組み立てに挑戦
2018年9月26日 13:00
ANZEN漫才のみやぞん氏が、PCの組み立てに挑戦した。今年(2018年)の夏は日本テレビの「24時間テレビ」マラソン企画のランナーとしてトライアスロンに挑戦するなど、挑戦続きとなったみやぞん氏だが、PCは「普段からほとんど触ったことないです」という。そんなみやぞん氏のPC組み立てという挑戦は果たして成功するのだろうか?
みやぞん氏がPCの組み立てに挑戦する舞台となったのは、東京 秋葉原のドスパラ本店。ドスパラの運営会社であるサードウェーブは、みやぞん氏が所属する浅井企画が立ち上げたe-Sportsに取り組む「浅井企画ゲーム部」を支援している。
今回はその縁から、「浅井企画ゲーム部に、e-Sports用ゲームPCを持って帰りたい!!」というリクエストにドスパラが対応。「パーツを選んで、自分で組み立てたPCが見事に完成し、ちゃんと動作したら、持って帰っていただいて結構です!」という条件で、みやぞん氏が組み立てに挑戦することになった。
サポートするのは、みやぞん氏と同じく浅井企画に所属し、ゲーム部にも所属するタレントの橋本真帆さん。さらに、パーツの選定および組み立て作業の指導役は、改造バカこと、高橋敏也氏がつとめた。
しかし、写真を見ていただくとわかるのだが、高橋氏は交通事故によって負傷しており、左手の指には大きな包帯が巻かれている。最初に橋本さん、みやぞん氏と顔を合わせた高橋氏が、自分の指の負傷を説明すると、「大丈夫なんですか?」という声があがったほど。果たして高橋氏は大丈夫なのか? という不安も一緒にパーツ選定と組み立てがスタートした。
みやぞん氏、橋本さん共にPCパーツを買った経験がないということで、ドスパラ本店の2階フロアで、さまざまなパーツを高橋氏が紹介。マザーボードはASUS製の「ASUS PRIME Z370-A (Z370 1151 ATX DDR4)」が選ばれたが、みやぞん氏の「ASUSって、なんと読むんですか?」という素朴な疑問にも、高橋氏が明快に「えいすーすと読みます」と回答。おそらく、PCパーツ慣れている人はともかく、最近、PCパーツに触れるようになった人にとっては、「じつは聞いてみたかった」と思えるような疑問も、みやぞん氏がはっきりと質問してくれる。それを高橋氏が明快に答えながらパーツ選びが進んでいった。
値段が変動するメモリなどの価格を表示したボードを前にしたところで、ちょっとした事件(?)が起こった。高橋氏のオヤジギャグが炸裂したのである。
「このメモリは、マトンじゃなくてラム(RAM)と言いまして……」という高橋氏。その言葉にちょっと困ったような反応を見せたみやぞん氏と橋本さん。この後、メモリが登場するたびに、「マトンじゃなくてRAM!」と高橋氏がぶっ込んできた。すべての作業が終わった後にみやぞん氏、橋本さんに高橋氏のおやじギャグを聞いた時の感想を聞いたところ、「あれは困りました!!」とどの質問に対してよりも大きな声で反応があったことをここに書き添えておこう。
そんなやりとりをしながら、店頭で選んだパーツは以下のとおり。
トータルで税込み20万円弱という価格を見て、「ちょっと高め?」と思われた方や、「e-Sports用ならもっとハイスペックでもいいのでは?」と思われる方もいるかもしれない。今回は、初めてのe-Sportsでの利用ということで、e-Sports用マウスを選定するなどの配慮をする一方、CPUには最上位製品ではないが機能的には十分なスペックのCore i5-8600を選択するなど、配慮してパーツを選び、この選択となった。
商品名 | 価格(円) | |
---|---|---|
CPU | Core i5-8600 | 24,980 |
マザーボード | ASUS PRIME Z370-A | 21,992 |
メモリ | 4GB×2 (2666) | 9,480 |
電源 | ERX650AWT-DP (650W) | 11,480 |
ビデオカード | GeForce GTX1060 6GB | 36,480 |
SSD | UVS-SSD256 | 5,981 |
OS | Windows 10 Home | 16,981 |
CPUクーラー | GAMMAXX 300 | 2,390 |
ケース | ECA3290B | 5,400 |
キーボード | ZOWIE CELERITAS II | 19,801 |
マウス | ZOWIE EC2-A | 8,381 |
モニタ | VG258Q | 31,320 |
合計 | 194,667 |
店頭では組み立て作業を行なうのは難しいため、場所を変えて本格的な組み立て作業がスタート。みやぞん氏は初めての組み立てであり、「普段から機械いじりをすることもありません」というだけに不安を抱えながらの組み立て作業である。
しかも、旬な売れっ子芸人であるみやぞん氏が、組み立て作業にかけられる時間は限られている。さらにサポートする高橋氏の指に包帯が巻かれて、自由が効かない。少し不安も残るなか、みやぞん氏の即興ソングが奏でられ、組み立て作業がスタートした。
そんな一同の不安が少し救われたのがドスパラのPC保険。この保険に入っていると、万が一、組み立て中の事故でパーツにトラブルが起こっても無償で修理、交換してもらうことができる。今回、必要な商品が揃った時点でPC保険に入ったことから、組み立て中にパーツが壊れても交換してもらえそうという点が不安な一同にとっては安心材料となった。
最初の組み立て作業は、電源ユニットをPCケースに収める作業から。電源ユニットは、外観がファンに似ているのでファンと電源ユニットを逆に覚えてしまったようだ。確かに電源ユニットもファンのように見えるから、「あ! 自分も同じことを思ったことがある」という人もいるかもしれない。
取り付けのためにはドライバーでネジ止めも必要になるが、みやぞん氏は「ドライバーを触るのも久しぶりです」ということで、最初はネジ止めもぎこちない様子だったが、何個もネジを留めていくうちにどんどん手際がよくなっていった。
PCの心臓部であるマザーボードは、CPUを取り付けることも必要になる。CPUをパッケージから取り出すのもちょっと慣れない様子。確かにこんなにがっちりガードされ、さらに取り出して、それをマザーボードに取り付けるなんて作業、初めての人にとっては戸惑いばかりだろう。高橋氏がサポートしながら、パッケージから取り出してマザーボードに取り付けることに成功した。
次はファンをマザーボードに取り付ける作業。「ちゃんと説明書を見て、確認しながら取り付けましょう」と話す高橋氏の言葉どおり、説明書でマザーボードのどこに取り付けを行なうのかを確認しながら取り付け作業が進められた。
次は「マトンではないRAM」の取り付け。これも説明書を見て、取り付ける場所を確認して取り付けへ。しかし、初めてのみやぞん氏はまっすぐに取り付けるのに苦労し、何回かやり直しをしながら正しい位置、向きに取り付けることに成功した。
ここで一言、「あれ? これスペースが空いてますよねぇ? 」とメモリを取り付けたマザーボードを見てみやぞん氏が気がつく。すかさず高橋氏が、「そうなんです。もっとメモリを増やすこともできるんですよ」と説明する。これによってみやぞん氏は、メモリは増設できることを体験しながら学習することができた。
しかも、みやぞん氏からは、「これ、自動車みたいに色々、カスタムメイドもできるんじゃないですか? 使ってみて気に入らないところも直せるってことですよね?」という発言も。PCの組み立てが、完成品を購入して使うだけではない、カスタムメイドが楽しめるものであることを早くも理解した様子だ。
組み立て作業も進み、CPU、メモリをセットしたマザーボードはPCケースに収めることになる。向きを確認しながらセッティングすることができた。
次に取り付けるのはSSDだ。とりつけのタイミングで高橋氏があらためてHDDとSSDの違いや、RAMとは異なる性質を持つメモリであることなどを説明する。HDDは録画用に利用されていることもあって、みやぞん氏にとっても既知のものだったようで、その違いを説明されると理解しやすいようだ。こうして組み立てを経験すると、PC初心者であっても内部で使われているパーツを理解しやすくなることが伝わってくる。
さらに、SSDの取り付け用部材をセットすると、「僕、取り付ける場所がわかっちゃいました!」とみやぞん氏。高橋氏は、すべての作業が終わった後に、「みやぞんさんは、本当に勘がいい! これまで何人ものタレントさんと一緒に組み立て作業をしてきましたが、ダントツに勘がいいです」と話していたが、まさにSSDの取り付けあたりはみやぞん氏の勘の良さが発揮された場面だった。
ただし、PCの組み立ては勘だけでは勧められない。きちんとマニュアルや製品の仕様書をよく見て、作業を進めなければならない。それはSSDをセットした後にはじまったケーブルの取り付け作業において、最も必要なことだ。ケーブルの形状と、内部のスロットを確認し、さらに仕様書を見ながら、1つ1つ取り付けが進んでいく。
さらにビデオカードも取り付け。だんだん、みやぞん氏が組み立て作業に関わっていられる時間が短くなっていくが、それでも丁寧に取り付けられた。
時間が限られているということで、ビデオカードの取り付けが行なわれたあとは、大急ぎでケーブル類を片付けてディスプレイにもつなぎ、いよいよ電源が入って、きちんとWindows 10が動くのかを確認することに。本来はWindowsのインストール作業も必要になるものの、今回は時やむを得ず、あらかじめWindowsはインストールされたものを利用することになった。
無事に電源が入るのか、Windows 10が動くのか、緊張の一瞬だったがが、見事に電源が入り、Windows 10が立ち上がった。これを見て、思わずみやぞん氏、橋本さんから歓声があがった。
無事にPC組み立てに挑戦に成功したみやぞん氏に話を聞くと、「僕、もうPCができる人って名乗っていいですよね? PC組み立てたんですもんねぇ?」と逆に確認されてしまった。
PCの組み立てに挑戦する前は、「難しいんじゃないかと思ってたんですけど、実際にやってみたらできました! 先生も怖い人なんじゃないかと心配してましたけど」と不安材料も多かったようだが、実際にPC組み立てに挑戦して、「自分にもできる」と自信を持ったようである。
最近は仕事が忙しく、以前は楽しんでいたゲーム機でゲームをする時間もないというみやぞん氏。せっかく、PCを組み立てて、浅井企画ゲーム部に持ち帰ることができたのだから、なんとか時間を作ってPCゲームを楽しんでほしい。
さらに、組み立てたPCが非力だと感じることがあったら、パーツを買い足してPC増強にもチャレンジしてほしいものだ。