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AMD、Zenをベースとした55ドルのAPU「Athlon 200GE」

Athlon 200GE

 米AMDは6日(現地時間)、ZenアーキテクチャをベースとしたAPU「Athlon 200GE」を発表した。米国での推奨小売価格は55ドル。

 Ryzen 5 2400GとRyzen 3 2200Gの下位に位置づけられるモデルで、日常のWebブラウズからHDゲーミングまでをサポート。競合と比較して最大67%速いグラフィックス性能と最大2倍の電力効率、84%高速なHD PCゲーミングを実現するとしている。

 CPUは2コア/4スレッドで、動作クロックは3.2GHz、キャッシュは5MB。GPUはRadeon Vega 3 Graphicsで、Compute Unit数は3基。TDPは35Wとされている。

 新製品の投入によってAthlonブランドは20年近く使い続けられることになるが、これはSlot A/Socket A時代からコンピュータを日々使うユーザーのあいだで、コストパフォーマンスに優れたCPUとして認知されており、ブランドへの信頼度が高いためとしている。

 ちなみに、これまでZenアーキテクチャを使用した最下位APUのRyzen 3 2200Gは4コア/4スレッドで、推奨小売価格は99ドル(日本円で税別12,800円、実売12,000円前後)だった。GPU非内蔵モデルではRyzen 3 1200(4コア/4スレッド)もあるが、別途ビデオカードが必要になるため、システム全体としては高くなっていた。

 一方、Intelの最新アーキテクチャのCoffee Lakeでは、最下位のCeleron G4900でもGPUを内蔵しているため、「最新CPUアーキテクチャで最安クラスのPCを組む」ことを目指すならIntelしか選択肢がなかった。日本での販売価格はまだ不明だが、Athlon 200GEの投入によって、Celeron/Pentiumクラスと対抗できるようになるとみられる。

 このほか、ビジネス向けの第2世代のRyzen PRO/Athlon PROプロセッサも発表した。

モデルコアスレッド数ベースクロック/Max Boost(GHz)キャッシュTDP(ワット)Graphics Compute Unit
Ryzen 7 PRO 2700X8163.6/4.120MB105W-
Ryzen 7 PRO 27008163.2/4.120MB65W-
Ryzen 5 PRO 26006123.4/3.919MB65W-
Athlon PRO 200GE243.25MB35W3