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Microsoft 365でOneDrive内の映像/音声ファイルの自動テキスト起こしが可能に

 米Microsoftは8月28日(現地時間)、同社の法人向けサービスであるMicrosoft 365に施されるアップデート内容を紹介し、AIによってOneDriveおよびSharePointなどの機能強化を図る予定であることを伝えている。

 今年(2018年)中に提供予定の機能として、OneDrive/SharePoint内にある映像/音声ファイル(320以上のファイルフォーマットに対応)から、言葉を自動的に抽出してテキスト表示する機能が追加。映像/音声をビューワで視聴しつつ、リアルタイムに話されている言葉を閲覧できるようになる。

 また、OneDriveとOffice.comのホームページにおいて、AIが関連性のあるファイルを提案して表示をうながす機能が追加予定。Microsoft Graphの解析をもとにどう仕事をしたか、誰と仕事をしたか、そしてMicrosoft 365を通してコンテンツがシェアされたかといった情報からファイルが提示される。

 さらに、新しいドキュメントを作るさいに、既存のコンテンツを再利用して効率を高める機能も実装。AIが作業内容を判断して、これまでに作った文章の段落、テーブル、図形、チャートなどが提案され、作業の効率化が図れるようになっている。

 今年初めにOneDrive/SharePointで特定のファイルを誰が見たか、なにをしたかなどのアクセス統計情報を知らせる機能を実装したが、この機能がOfficeアプリにも適用されるようになる。さらに、Inside lookという重要な情報を表示する機能も実装される。

 会議参加者間で簡単にコンテンツを共有できるように、PowerPointでのプレゼン後、参加者とファイルを共有するように通知したり、OneDriveモバイルアプリでは、会議中に撮ったホワイトボードの写真などをOutlookのカレンダー情報をベースに共有するといった機能が提供される。

 このほか、すでにランサムウェア対策としてOneDriveのファイルリストア機能が提供され、テキストコンテンツに対するDLP(情報漏洩対策)ポリシーとeDiscoveryサーチをサポートしているが、テキストだけでなく音声、映像、画像に対しても適用される予定。