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約19,000円でSnapdragon 660搭載のスマートフォン「N7 Lite」

N7 Pro

 中国・奇酷互聯網絡科技(深セン)有限公司は21日(現地時間)、スマートフォンブランド「360手机」より、2018年下期の主力モデル「N7 Pro」、「N7 Lite」を発表した。

 同社は、ソフトウェア面ではセキュリティ、ハードウェア面ではバッテリ駆動時間に注力したスマートフォンの開発/設計/製造を得意とする。今回の両機種もこの路線を踏襲した。

 セキュリティ面では、OS環境を完全に分け、ゲストからホストに完全にアクセスできないゲストモードの搭載、前面カメラの顔認証によるアプリごとのロック機能、そして紫光国威が開発したハードウェアのロックキーへの対応が謳われている。バッテリは、4,000mAh以上のものを搭載し、バックグラウンドアプリをAIで制御することで、約2日間の駆動を実現したという。

 このほか、有道が提供する日本語にも対応した音声クラウド翻訳サービス、AIによるカメラのシーン識別での写真最適化、年齢層や性別に合わせ、1枚の写真に複数人が居ても個別に適用できるAI美顔補正機能などを搭載する。

セキュリティ会社「紫光国威」が開発したハードウェアキーによる隠しデスクトップ。このハードウェアキーは360人民元で別途提供されるというが、具体的な使用法についてはデモがなかった

 N7 ProはSoCにSnapdragon 710を搭載。メモリは6GB固定で、ストレージは64GBまたは128GB、液晶は2,160×1,080ドット表示対応の5.99型。価格は順に1,999人民元(約33,000円)、2,299人民元(約37,000円)。

 18WのQuick Charge 4+による充電に対応し、6V/3Aにより本体が高温にならず、100分間で0%から100%まで充電できる。背面のメインカメラは1,200万画素で、画素サイズ1.25μmを確保。深度検出用サブカメラも搭載。前面も1,600万画素と深度検出用サブカメラを備える。

4,000mAhのバッテリを搭載

 背面は2.5Dガラスとなっている。全面ブラックのモデルに加え、フレームやカメラ周囲の枠だけにレッドのアクセントを入れたモデルも用意される。このモデルは赤をアクセントに取り入れた特殊なテーマをプリインストールする。

 本体サイズは73.9×153.5×7.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は182g。

N7 Lite

 N7 Liteは最安のメモリ4GB+32GBモデルで1,199人民元(約19,000円)の低価格を実現した製品。1,000人民元超で“Lite”という名前がつく他社製品は、SoCにSnapdragon 625または450、MT6739、Kirin 659を採用しているが、本製品は異例とも言えるSnapdragon 660を搭載。日本円にして2万円を切るモデルとしては、唯一Antutu Benchmarkで10万超えを達成できるモデルとなりそうだ。

 このほか、メモリ4GB+ストレージ64GBモデルは1,499人民元(約24,200円)、メモリ6GB+ストレージ128GBモデルは1,799人民元(約29,000円)となっている。

 ディスプレイはN7 Proと同等の2,160×1,080表示対応5.99型。バッテリは4,050mAhで、こちらも2日間の駆動が可能。ただし充電はQuick Charge 3.0で、9V/2Aとなる。背面カメラは1,300万画素+深度検出用サブカメラ。

 本体サイズは75.2×155.9×8.35mm(同)、重量は180g。

ディスプレイはN7 Proと同等
従来のN6 Liteと比較してアプリの起動速度を27%以上短縮
競合他社の“Lite”とつく製品のSoC
N7 Liteの特徴