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マウス、MSI製ゲーミングデスクトップPCを販売

~G-Tuneはシンプル、MSIは多機能で差別化

 株式会社マウスコンピューターは、24日よりMSI製ゲーミングデスクトップPCの取り扱いを開始し、ミドルタワーPC「Aegis 3 8th」、スリムタワーPC「Nightblade MI3 8th」の2製品を発売する。税別価格はそれぞれ245,800円、169,800円。

 24日より順次販売予定で、マウスWebサイトおよび直営店のほか、マウス製品取り扱い販売店でも販売される。

 両製品ともに第8世代Coreプロセッサを搭載したゲーミングPCで、コンパクトなサイズ設計が特徴。

 Aegisでは筐体を傾けた特徴的なデザインを採用し、Nightbladeではより省スペース性を重視した設計で、ミドルタワーと比較して4割の面積で設置できるとしている。

Aegis 3 8th
Nightblade MI3 8th

 各製品のおもな仕様は以下のとおり。

製品Aegis 3 8thNightblade MI3 8th
OSWindows 10 Home
CPUCore i7-8700(6コア/12スレッド、3.2~4.6GHz)
GPUGeForce GTX 1080(8GB GDDR5X)GeForce GTX 1060(6GB GDDR5)
メモリDDR4-2133 16GB×1(最大16GB×2)
ストレージ256GB NVMe SSD+1TB HDD256GB SATA SSD+1TB HDD
チップセットIntel B360Intel H310
光学ドライブDVDスーパーマルチ
ネットワークIEEE 802.11ac対応無線LAN、Bluetooth 5、Gigabit Ethernet
その他インターフェイスUSB 3.1×3(1基Type-C)、USB 3.0×2、USB 2.0×4、音声入出力ほかUSB 3.0×3(1基Type-C)、USB 2.0×5、音声入出力ほか
電源80PLUS BRONZE取得450W同350W
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約169×433×376mm約128×342×268mm
税別価格245,800円169,800円

 両製品ともに、メンブレンスイッチ搭載のゲーミングキーボード「VIGOR GK40」および、4段階のDPI変更に対応した光学ゲーミングマウス「CLUTCH GM10」が標準で付属する。

 また、144Hz駆動の曲面VAパネルを採用した、MSI製27型WQHD(2,560×1,440ドット)ゲーミング液晶ディスプレイ「Optix MPG27CQ」も、MSIゲーミングPC購入時にオプションでセット購入が可能となっている。

VIGOR GK40
CLUTCH GM10
Optix MPG27CQ

 都内で開催された発表会には、株式会社マウスコンピューター 代表取締役社長 小松永門氏、同社コンシューマーマーケティング室 室長 杉澤竜也氏、台湾Micro-Star International(MSI)副社長のTed Hung氏、同社プロダクトマネージャーのMatias Ko氏が登壇。

株式会社マウスコンピューター 代表取締役社長 小松永門氏
同社コンシューマーマーケティング室 室長 杉澤竜也氏
MSI 副社長 Ted Hung氏
同社プロダクトマネージャー Matias Ko氏

 小松氏は、同社のゲーミングPCブランド「G-Tune」では、ゲームの基本的な性能に特化し、幅広い価格帯でシンプルな製品を提供しているが、MSIのゲーミングPCは、専用ユーティリティの搭載など機能面で特化しているものと紹介。

 G-Tuneは“シンプル+高性能”、MSIは“多機能+高性能”のPCとして棲み分けることで、あらゆるゲーマーの需要に応えていけると述べ、MSIはシンプルにゲームを楽しむだけでなく、次世代のゲーム体験を体感したいユーザー向けの製品であるとした。

G-Tuneはシンプルに高性能
あらゆるゲーマーの需要に応える

 Hung氏は、MSIではゲーミングデスクトップ、ゲーミングモニタ、Proシリーズの3セグメントでハードウェアを展開しており、2014年からゲーミングシステムの提供を開始したと説明。

 ゲーミングについては、全ゲーマーに息を呑むようなゲーム体験を提供するというビジョンのため、常に最先端のマシンを提供していくというミッションを掲げているとした。

 全世界で20以上のプロゲーミングチームをスポンサードしており、プロ選手からのフィードバックも製品開発に役立てているという。

製品セグメント
ゲーミングハードの歴史
ビジョンとミッション
プロチームのスポンサード

 同社のブランドのファン層は、24歳以下が62%を占めており、若年層が多いのも特徴で、21歳以下の層では、PCゲームを遊ぶのに「PCパーツから比較、PCを自作してゲームを楽しむ」のではなく、「SNSでブランドを知ってプロチームなどでブランドを信頼して、完成済みのPCを購入してゲームを楽しむ」というフローが多いと紹介した。

若年層のファン
アクティブにSNSを利用している
ソーシャルマーケティング
ユーザー区分

 Ko氏は、MSIでは2017年から「ゲーミング市場No.1」というだけでなく、「TRUE GAMING」の実現を掲げており、BTOメーカーであるマウスコンピューターと提携することで、トータルソリューションを提供していきたいと説明。

 ユーザーという観点では、ゲーマーだけでなくストリーマー、写真家、デザイナーなども含め、どのようなユーザーであれ、課題を抱えていればそれを解決することを最優先に考えているとして、Gaming Power/Accessibility/Monitor/Experienceからなる「G.A.M.E. Unlimited」によって悩みを解決するとアピールした。

No.1 in Gaming
True Gamingとトータルソリューション
ユーザー最優先
G.A.M.E. Unlimited

 今回発売されるAegis 3とNightblade MI3は、ともにSilent Storm Coolingと称する冷却システムを採用しており、GPUやCPU、電源などをチャンバーとして分割することで、エアフローを独立させ、高い冷却効率と静音化を実現しているという。

Silent Storm Cooling
簡単にアップグレード可能

 オプションで購入できるOptix MPG27CQについては、Steel Seriesとの協業で「GameSense」をサポートし、Dota 2やCS:GOなど対応ゲームの情報をディスプレイ下辺のLEDでステータスとして表示できるとアピールした。

Optix MPG27CQ
特徴
SteelSeries GameSenseに対応
下辺のLEDでゲーム内の状態を表示

 杉澤氏は、マウスコンピューターでは、G-Tuneブランドで、シンプルなゲーミングPCを求める声に応えた新生「NEXTGEAR」シリーズ(G-Tune、プロゲーマーの要望を全面採用した新筐体のゲーミングPC)を投入しているように、シンプルかつ高性能を手に取りやすくというコンセプトで製品を展開しているが、今回のMSI製PCでは、LEDを搭載しカスタマイズできるなど、シンプルとは異なるニーズに対応できる製品になっていると述べ、より幅広いユーザーをカバーできるようになるとアピールした。

G-Tuneのゲーミングデスクトップ
MSI製品を含めたポートフォリオ
仕様の違い
差別化
直販Web購入時にはBTOカスタマイズに対応する
Aegis 3 8th内部
Nightblade MI3 8th内部